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(回答先: 北朝鮮情勢ーその理解の前提 投稿者 影の闇 日時 2009 年 8 月 02 日 20:53:12)
既にゴア元副大統領の訪朝を拒んだ時点で、オバマ政権との交渉吊り上げ(譲歩)を狙っての、所謂「瀬戸際政策」ではないことは明白です。
そもそも「瀬戸際政策」なるものは軍部に近いブッシュ政権と半島ナショナリズム=権力の正統性を北と共有する金大中・盧武鉉政権の組み合わせでのみ当てはまるのであって、軍部には距離を置くオバマ政権(在韓米軍の全面撤退を掲げたカーター政権、そして金大中政権の”太陽政策”を後押し、国交樹立しようとしたクリントン政権の系譜にあります)と左右の民族主義を排除した李明博政権(小泉政権と同じと思えばよい)相手には「瀬戸際政策」は採るはずはないのです。
最近になって、金正日氏の健康不安に伴う権力世襲と絡めて、実は以前より計画されていたのでは?という見方が出て来ておりますが、無論それ以外に在り得ない。
体制に(マインド)コントロールされて、殆ど鎖国同然の閉鎖社会というイメージで
皆さんは北朝鮮を見ているのでしょうが、実は(非公認の形であれ)「市場経済化」がかなり進んでいるのです。 即ち、市場経済化が相当程度進み、社会が流動化しつつあったということを背景に入れれば、昨年来顕著になった北朝鮮当局の締め付けーこれ以上の社会の流動化(不安定化)に歯止めを掛け、引き締めを図ることーの延長線上に在り、金正日氏の健康不安によって顕在化した、権力移譲に伴う<正統性>の危機と深く絡み合ったものであることが見えてくるでしょう。