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(回答先: Re: 北の支配の正統性 投稿者 影の闇 日時 2009 年 8 月 03 日 00:04:07)
さて、それでは残された1%の理由ですが、これは「日本人拉致事件」の真相とも繋がっておるので、その事も含めて聞いておいて下さい。
南北は今や様々なレベルでの交流があることなど日本では殆ど報道されていませんが、その転機となっているのが金大中政権の「太陽政策」、しかしながら朴正煕政権の「南北共同声明」(1972)以降、軍や情報機関レベルで、特に密やかな関係が形作られています。
これは、無論、仲が良いとか一体化しているということではありません。
先に挙げた理由や、相手方の体制は自分達の体制の維持の為に必要というように、相反する利害よりも、共通する利害の方が遥かに重要で根本的である、との判断によるものだと思われます。
ところで、そうした軍部の深い繋がりが垣間見えたのが70年代後半から頻発した「銃砲疑惑」「北風工作」と言われるものですが、これに裏側でピタリと張り付き、一部重なっておるのが旧日本軍のコネクション、朝鮮半島から中国東北部(旧満州)に掛けて張り巡らせている闇のネットワークです。
占領中の日本で作られた米軍の謀略工作組織に北東アジア版ゲーレン機関といえる河辺機関とかキャノン機関等が在りますが、日本の独立後も、装いを変えて、その流れは引き継がれているのです。
「在日米軍の主要任務の一つが対北朝鮮工作」と元米軍人が証言していますが、
その重要な舞台が日朝間で1960年前後に始まる「帰還事業」で、表向き朝鮮総連に主導させておきながら、「厄介者の排除」(日本)「(韓国への対抗上)日朝関係の維持」(北朝鮮)「対北朝鮮工作」(米国)、三者の思惑が一致したのがこの「帰還事業」だったのです。 当時、韓国の極めて強硬な反対があったにも係わらず、日本がこれを進める事が出来たのは、かかる米国の軍及び情報機関の思惑が在ったからです。
といって彼らが先頭に立つことはない。 キャノン機関同様、先頭及び中心になるのは
旧日本軍の軍人・軍属(朝鮮半島出身者も含む)であり、その多くが当該地域よりの引揚げ乃至関係者だった、ということ。 朝鮮半島と日本との間の、言うならば深層海流で蠢いていたその連中が一斉に浮上して来るのが70年代、その背景にあるのが米中・
日中及び半島の南北関係の激変です。
即ち、そうした北東アジア情勢の展開に符節を合わせて、上記のネットワークが活発化
していった、ということ。 「金賢姫」なる人物はその上で踊らされてる存在に過ぎ
ないのです。 これらで解る様に、「北の工作員」とされているのは、その多くが
ベクトルが逆であり、「北に対する工作員」と考えるべきです。
何故なら、朝鮮戦争時の「祖防」以降、朝鮮総連は第一級の監視及び工作対象であり、
日米の軍や諜報機関は元より、公安調査庁や警察庁の外事課等、治安や安全保障の幾重もの網を掛けられて、事実上、非合法活動なんて出来る状況にはなく、仮に出来たとしても、殆どが厳しい監視下にある、と考えていいからです。
ところで、私は、こういった謀略勢力、極東米軍を扇の要として、日本・韓国・北朝鮮、それから中国に拡がる闇のネットワークを”安保マフィア”と呼んでおりますが、半世紀以上、そうした「対北工作」が間断無く続けられると、どういった事態が考えられるでしょうか?
当然、政権内部や軍幹部にまでその工作が及んでいる可能性がある。
通常であればそれは「情報」レベルの事に過ぎないでしょうが、国民が何十万と餓死するような状況を経れば、国としての将来に見切りを付ける向きがあったとしても、決して不思議ではないでしょう。 それらは、クーデターよりも、一挙に体制崩壊を望むでしょうから、彼らが戦争に仕向けるのは、逆を言えば、体制崩壊間近と判断した時、即ち北朝鮮が、国家として徹底的に弱体化し、崩壊寸前の場合にのみその可能性アリと思います。
但しその場合、当然の事ながら、「戦争」はアッという間、極めて短期間に終わるでしょう。
そしてこの点に絡んで要注意なのが極東米軍の動向、更には日本国内の政局です。
何故なら、最初の「核危機」(1994)も、今回同様、金日成から金正日への政権移譲期であり、同じ動機に基づくと思われますが、爆撃寸前までエスカレートした米軍の思惑は、そうした北朝鮮の動向に関連すると同時に、対米自立を模索していた小沢氏を封じ込めることにもあったのですから。
今回、民主党政権が予想され得る状況になっていますが、それだけに、北の権力移譲に
重なった時、前回を上回る様な「朝鮮半島危機」が演出されないとも限らない。
また前回続いて起こった「怪事件」「一大謀略事件」が、再びこの列島を襲わないとも
限らないのです。