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人の口からしばらくぶりにこんな言葉を聴いた
「私はなに才能は無いが人を憶うチカラだけは強い」
容姿から想像出来ないその自信みなぎる言葉は
ひとりの老体から突如発せられた
先日メモに記載された誤ったアドレスのおかげで
私はある場所に迷い込みひとりの老婦と出会った
桜がまだ先綻んでいた
捨てられた子猫が足早に石段を駆け降り寄ってきた
私は老婦に迷い込んだ経緯を話しただけだったが
何故かこのような話となった
どうも一人でこの山を守っているようだ
その老体の背中には炎の柱がめらめらと立ち上り
ぱちぱちと火花が走り
そして足下からは黄金の光が放出されている
「そのような事は何十年も前からわかっていた」
「人は信仰を忘れれば滅ぶ」
「私が欲しいと憶ったものは何故かすべて誰かが届けてくれる」
「私は誰に何を話すべきかは自然と口をついて出る」
「私はなに才能など無いが人を憶うチカラだけは強い」
私が知る世界と君らの知る世界はどれほど隔離されているというのか