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これは、政治版でのtaked4700さんの次の投稿に対するレスですが、世界中から日本に入ってくるニュースを理解する上で前提となる非常に重要なことと思われるのでそのスレッドとは別に記します。
「確かにイラク戦争で完全に思惑通りに入っていないのでしょうが、現実は、世界中でマインドコントロールが行われている」
http://asyura2.com/09/senkyo71/msg/604.html
第一に、世界中から日本に入っているニュースといっても、日本語で読むマスコミの記事は、それぞれの国地域からの直接のニュースではなく、ほぼ100%米国に都合のいいように日本向けに取捨選択、再構成されていると見なす必要があります。つまり、ほぼあらゆるニュースが米国というフィルターを通り、日本向けに再構成されているということです。
第二に、どのようなことでも必ず賛成反対がありますが、実際の賛成反対の幅、枠組みは日本に入ってきているマスコミのニュースが伝える枠組みとはかなり違います。米国というフィルターを通過することで、幅あるいは枠組みが米国に都合のいいように狭められ、そうした枠組み内に圧倒的大多数の意見が存在するかのように報じられます。
例えばtaked4700さんが取り上げているアフガンでは、俺が読む限り、カルザイは確かに大統領として選ばれましたが、カブールという米軍が厳重警備するごく小地域で選ればれた大統領にすぎません。それをアフガン大統領と称しているにすぎません(それ以前に、アフガンといっても、現実問題としてそのような国が存在するのかさえ、かなり前の段階から疑問になっています)。
またイランの核兵器開発についても、ほとんどのニュースはイランが開発していると報じていますが、実際にはこれも確認されていません。イラン自体は核兵器はイスラムの教えに反し、核開発は平和利用が目的と言い続けています。つまり、オバマ政権になっても、米国はまだ隙があらばイランを攻撃したい、そのカードをもっておきたいということです。
さらに、この間のイランでのデモ報道を見れば、イランが今にも分裂するような印象を受けますが、実際には、最近の調査でも、イラン国民の8割強はアハマディネジャドを正当な大統領と認めています。それもWPOという米国の団体がやった調査でです。
Iranians Favor Diplomatic Relations With US But Have Little Trust in Obama
http://www.worldpublicopinion.org/pipa/articles/brmiddleeastnafricara/639.php?nid=&id=&pnt=639&lb=
(このページの下の方に「Ahmadinejad as Legitimate President」という棒グラフがある)
日本のマスコミで報道されていることを少し詳しく海外のサイトで追っていくと、まったく異なる像が浮かび上がります。この間のオバマの医療改革についてもそうで、どの調査を見ても、国民の7割前後は公的保険を支持しているにもかかわらず、それとはまるで関係のない報道が主流になっています。
俺を含めて、多分人間は大人になるほど、出てくるマスコミ記事をつないで、自分の見たいように物語を構成しがちです。マスコミの側はそれを十分に承知していますから、物語を作りやすく、かつ自分たちに都合のいい方向に物語がいくように報道します。特に日本では米国によるマスコミ支配が顕著ですから、なおさら世界について視点が狭まります。
ご承知のように、世界に配信されるニュースは、欧米、特に英米のアウトレットを通じたものだけではなくなっています。イラク攻撃のときでも、ニュースアウトレットの絶対的優位性を維持するために、米軍はアルジャジーラや地元報道機関を攻撃したり、自分たちに有利な記事を書かせるために買収をはかったりしましたが、結局無駄で、嘘を流して洗脳することはできませんでした。世界中に根を張り、報道のお手本のように言われてきたイギリスBBCの嘘もすぐに暴かれます。インターネットも一役買っていますが、ニュースアウトレットの英米支配は終わりを告げ、マインドコントロールしようとしても、できない時代に入っていると言っていいのではないでしょうか。
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