(回答先: 「アブナイ方向に狂い咲こうとしている」との予告に沿った、この人の＜小出カス論＞であった 投稿者 短足鰐 日時 2011 年 6 月 15 日 20:18:49)

貴殿とやり取りしてもそれほどの意味があるとは思っていないが、あまりに熱心なので簡単に思うところを書く。

分析の当たり外れをあれこれ言っているが、限定的な公表データで考えればこうではないかということを書いたものであり、公表データの取り扱い（分析）が違うという指摘なら謙虚に受け止めるが、後だしジャンケンを見た後に、「苦労した解析結果は大きく外れた」と言われても、だから何？で終わりだ。

【引用】
「（１０万トンもの高濃度汚染水をそのままＮ回循環させれば、放射能濃度もＮ倍になる。やがてこの循環システムに作業員も近づくことができなくなる。原子炉を冷やす作業は１０〜２０年程度はかかると考えられる。配管の損傷やポンプの故障は当然考慮されなくてはならない。最低限、作業員が近づいて保守・管理ができるようでなければならない）」

【コメント】
この部分は、原発板で貴殿の書き込みのコメント欄に書いたが、「高濃度汚染水をそのままＮ回循環させれば、放射能濃度もＮ倍になる」わけではない。
放射線を浴びて汚染するわけではなく、注入した水に放射性物質が溶け込んだり一緒に流れ出すことが汚染の原因である。
そして、メルトダウン後の初期に放出され、原子炉や格納容器の壁や床などに付着している放射性物質は、ある時期を過ぎるとそれまでの流出で急速に減少している。

「Ｎ回循環させれば、放射能濃度もＮ倍になる」という単純な算数ではなく、溶融炉心が再び溶け出すようなことがない限り、循環の回数が増えるに従い、原子炉内の壁や天井そして床に残留する放射性物質の量が減少するから、汚染濃度の増加は抑制されるのである。

再循環のための機器類や配管は、熱交換器を使ったシステムならいざしらず、現在のようにただポンプで原子炉に注水するものであれば、配管の損傷やポンプの故障はほとんど問題にはならない。
問題になるとしても、塩分・泥ゴミ・油分であり、放射性物質ではない。

放射性物質を機器や配管の損傷に結び付けてそれほど問題視するのなら、ＢＷＲという、直接核燃料に触れた冷却水が高温高圧の蒸気になることで発電するシステム自体が成り立たないことになる。

【引用】
「ここでの目玉は津波ではなく地震そのものによって機能不全に陥ったということを強調したかたのだろう。
　だが、それが何なのさということだ。その辺の事情を的確に指摘しているのが次のコメント。
　http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/492.html#c14
　＞本当の騙しの手口は、「津波か地震かという原因」の問題に矮小化させようとしている、古川知事・原子力安全保安院・あっしらの共犯関係。漫才ではなく、ダチョウ倶楽部の様な三人コント。

　地震そのものが原因で原子炉が暴走したことを解明したからといって、それが即脱原発の動きにはつながるとは限らない。
　たとえば、震度８の加速度にも耐えられる原発を造るので万全です、と開き直る道（逆手）もあるのである。 」

【コメント】
私は、田中三彦さんと同じように、地震で福島第一の１号機が瓦解したという情報が浸透することは、再稼働問題を中心に脱原発につながる重要な要素だと考えている。

※　参考ビデオ

2011/6/21 CNIC News 福島原発事故シナリオ 田中三彦氏 2/2
http://www.ustream.tv/recorded/15524200

このビデオの３５分頃から、田中さんがなぜ１号機の分析に注力しているかを説明している。

田中さん：「これを僕が一生懸命やってる理由は、今次々と運転再開の話がありますよね。
津波とか電源対策さえ終わればいいんだというようなことで話が進んでいくんだが。≪中略≫運転再開の条件として、今考えているものだけでいいのかを考える上で重要だということで一生懸命やっている」

「震度８の加速度にも耐えられる原発を造るので万全です、と開き直る道（逆手）もある」なら、開き直るのなら、既存の原発をそのように対策してから再稼働しろと主張すれば、とにかく数年間はすべての原発が停まることになり、それはそれで重大な脱原発への一里塚である。

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• Re:タイトルが貴殿らしい詐術に満ちている！ 短足鰐 2011/6/26 12:56:38 (1)
  • あのー、しつこくからんできたのは貴殿ですが？：事実を隠蔽し事実と異なる原因を語る政府・東電にお願いですか？ あっしら 2011/6/26 18:01:23 (0)

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