http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/457.html
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出会いがしらにぶつかった巡り合わせで、またあっしらという人について考える。
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/437.html
>再登場したこの男は、アブナイ方向に狂い咲こうとしている。
と指摘したのは5月15日。「小出カス論」は、この予告に沿った一つのカタチと心得る。小出カス論には有力なコメントが数多くあるので、省略する。
ここではこの人の、2号機/4号機以外の主だった議論に簡単に触れてみる。
この人、事故解析に非凡な才覚を垣間見せるところはある。が、大どころは徒労に終わっていると見る。
@ (5月15日)1号機のメルトダウン(全炉心溶融)は3月12日から始まり翌13日朝までに全溶融か、としたが、 http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/228.html
6月6日の保安院の発表では3月11日、地震発生約3時間後から炉心損傷が始まった。約5時間後にはメルトダウンで圧力容器も破損した。
(5月16日)圧力容器に“穴”があき、格納容器に溶融燃料がこぼれ落ち始めたのは3月20日頃、としたが、 http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/264.html
これも上のごとく3月11日であった。苦労した解析結果は大きく外れた。
A (5月18〜19日)循環冷却に使う汚染水は除染の必要ナシ、としアレパに「2兆円とか10兆円とか」支払う必要なし、とした。
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/397.html
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/448.html
これは「1リットルあたり10万円から数十万円」かかるという不確かな情報(キワモノ)に飛びついた結果であった。その後、1リットル当たり210円という数字が出てきて、せっかくの努力も水泡に帰した。日本の技術を使えばさらに半分ぐらいとの情報もあり、汚染水の除染は実施するのが定石だと思う。
(10万トンもの高濃度汚染水をそのままN回循環させれば、放射能濃度もN倍になる。やがてこの循環システムに作業員も近づくことができなくなる。原子炉を冷やす作業は10〜20年程度はかかると考えられる。配管の損傷やポンプの故障は当然考慮されなくてはならない。最低限、作業員が近づいて保守・管理ができるようでなければならない)
B (5月5日)福島第一3号機の爆発は核暴走(核爆発)を伴わない「爆ごう」レベルの水素爆発とした。
http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/526.html
小出先生の「核暴走(核爆発)が起きた可能性」にあえて異を唱えたことは良しとしても、現在の限られた情報のなかでこう断定してしまうことは問題。これで済むなら、原発推進者は歓迎するだろう。
3号機が単なる水素爆発であったかどうかついては多くの人が根強い疑念を抱いている。原発を推進する立場のIAEAにしても、人類が経験したことのない未曽有の事故の行方に重大な関心を持って見守っているはずだ。これまで経験したことがないような予想外の事象が起こり得ることも注視しているのではないか。
小出先生の指摘した事柄が事実確認されるようなことになれば、IAEAが東電や日本政府といっしょになって隠ぺいする挙に出るとは思えない。
以上、徒労に終わった理由は明白だ*。部外者が、限られた・不確かなデータから解析するからこうなる(前稿で予告済)。そもそも事故に直接責任があるわけでもない部外者が、当事者に変わって事故をシャカリキに解析しようとする動機・大義・スタンスが分からない。
解析した後からより詳しいデータや解析結果が出てギャフンとなる場合があることは避けられない。だから全然念頭にない解析結果も出されると、
「格納容器も損傷か…地震後24時間以内[読売新聞]1号機だけではなく、2・3号機もだって!本当かよ!
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/683.html」
ということにもなる。
事故そのものに関わりのないわれわれ部外者の立場は、東電や政府筋が発表する事故分析やデータを厳しく吟味し、偽りや隠ぺいと思われるものがあれば暴き出し、本当の情報を出すよう要求し続けることではないだろうか。
どなたかが、歪曲して小出しにした情報を元に分析しても成果は上がらず、原発マフィに逆用されると指摘しているのは当を得ている(”アブナイ”とはそういうこと)。
今後の事故収束や避難に即役立つものでない限り徒労であり、場合によっては弊害になることも十分考慮すべきである。同じ趣旨の危惧は前稿までに幾度か述べてきた。
この人のつい最近の心境は、「原発はどんな安全策を講じようとも事故を起こし、…危険極まりない存在」とのようだが、これが正常な感覚である。当初からこのスタンスであるべきではなかったろうか。今後はこのスタンスに徹していくことが肝要と考える。
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/586.html#c9
*)Bについては現時点で徒労に終わったと言いきることはできないが、徒労に終わる可能性を内包していると見る。
(参照)
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/586.html#c7
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/492.html#c33
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/413.html#c36
(付言)
原子力学者が反原発を唱えることは、反国家的行為と見なされる、と安斎育郎・立命館大名誉教授は証言している(朝日H23.5.20)。
そんななか40年間も反原発運動に挺身してきた小出先生は稀有な人物であることはもちろんだが、小生が強調したいのは、このような学者を京都大学という学府でなんとか生きながらえてこられたところに日本国としての国力、多少の懐(ふところ)の深さを見たいのである。
(小出先生の3分間スピーチ)
http://www.youtube.com/watch?v=mk5ITq_Vf00&feature=related
(付言2)
この人の2号機/4号機の爆発問題に関してはデタラメ極まりない議論だと思う。この2件に限って言えば、「食わせ者」という言葉さえ浮かんでくるのである。(「阿修羅は怪しいサイト」との評もあると言う)
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- 政府・東電の後だしジャンケンを根拠の当たり外れは笑止千万:再稼働阻止に向け1号機地震瓦解の分析に懸命の田中三彦氏 あっしら 2011/6/25 13:01:23
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- Re:タイトルが貴殿らしい詐術に満ちている! 短足鰐 2011/6/26 12:56:38
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- あのー、しつこくからんできたのは貴殿ですが?:事実を隠蔽し事実と異なる原因を語る政府・東電にお願いですか? あっしら 2011/6/26 18:01:23
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- あのー、しつこくからんできたのは貴殿ですが?:事実を隠蔽し事実と異なる原因を語る政府・東電にお願いですか? あっしら 2011/6/26 18:01:23
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- Re:タイトルが貴殿らしい詐術に満ちている! 短足鰐 2011/6/26 12:56:38
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- Re: 再登場したこの人、「デマ言論」を重ねている。 短足鰐 2011/6/19 09:32:52
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- Re: 再登場したこの人、「デマ言論」を重ねているーそれをプッシュする管理人さんの怪? 短足鰐 2011/6/18 14:20:54
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