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(回答先: 私は「曳かれ者の小唄」を歌っているのか?(仁王像さんに応えて) 投稿者 SWAN 日時 2010 年 6 月 19 日 06:45:14)
「国民の生活が第一」と唱える小沢一郎の姿が私の視界に入ってきたとき、私は一種奇
妙な感覚にとらわれました。
私にとって「小沢一郎」とは、嘗ては豪腕を謳われた保守勢力のチャンピオンであり、
今尚「政権交代可能な二大政党制」の構築という志を掲げ、自民党を離党し、政界を蠢い
ている人物にすぎませんでした。彼の語る「普通の国」という言葉の内実を検討すること
もせず、所詮は私とクロスすることはない保守政治家にすぎない、と思っていたからで
す。
その彼の口から「国民の生活が第一」という言葉がでてきたのです。驚きでした。なぜ
なら、社会の低層で生きる貧しき愚衆のひとりである私が、これまで追い求め、現実の前
に半ば諦観しつつも、今尚諦めきれず保持しつづけていたものだったからです。
「国民の生活が第一」というスローガンは、国民受けするために作られたものではあり
ませんでした。内実の全くない「改革第一」や「美しい国」というスローガンとはこの点
が決定的に異なっていたのです。
「国民の生活が第一」とするためにとして、以下の政策が掲げられていました。
・対米従属的日本外交の根源的見直し
・東アジア経済圏、共同体の創設
・官僚主導による政治を、政治主導に根本的に制度改変すること
・地方分権を徹底し、疲弊しきった地方の経済を活性化すること
・官によるムダを徹底的に排除すること、安直な増税は執らないこと。
ルーティン化された公共事業の見直し、天下りの廃止、特殊法人の見直し
従来秘密にされてきた特別会計の洗い出しなど。
・高校無償化、子供手当てによる国民生活の負担の軽減
・農家の個別補償制度による日本農業の再生の意志
全ての政策は相互に結びつき、もしこれが実現すれば、戦後初めて国民が名実ともに主
人公となれる社会が実現する。大げさに言えば、明治における近代国家の誕生以来、初め
て国民主権の国家が誕生する、というものでした。
どう考えても、これは革命でした。
あの、ふてぶてしいまでに無愛想な保守政治家がここまで民衆の側へ辿り着いてきてく
れたこと、これだけの完成した政策を打ち出してくれたことに、私は素直に感動し、これ
までの自分の不明さを心から恥じました。
そして去年の夏。これらの施策は圧倒的な国民の支持を得て、政権交代が実現したので
す。
革命が始まったのでした。
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