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「9・11」の取材で現地で知り合ったジャーナリストに、「米国はどこへ向うのだろうか」と尋ねたことがある。「滅びるのさ」。そんなそっけない返事が返ってきた。怪訝そうな私の表情を見透かしたように、彼は言葉を続けた。
「君は何かい、歴史上覇権を握った世界帝国で、滅びなかった例を知っているとでもいうのかね」(『金曜日から』成澤宗男=週間金曜日02/12/20)
03年の2月、私が発行するPR紙にこんな文章を引用し掲載しました。
原爆の日の広島市長、長崎市長の平和宣言を聞き、その感を強くしました。
政治的には中南米諸国に象徴されるアメリカ離れは、東西対立の時代のように、軍事力で押さえつける大義名分・口実がなくなった今、後戻りすることはないでしょう。
経済的にも、アメリカが資本の論理に忠実にグローバル化を進めれば進めるほど、ヨーロッパや中国、インドなどの力を増大させ、これに依存しなければアメリカの経済自体が維持できなくなるという、滑稽なまでの矛盾に陥っています。
やがてアメリカは、ローマ帝国やジンギスカンがそうであったように、歴史の教科書にその名をとどめるだけの存在になるに違いありません。