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投稿者 彼岸楼 日時 2008 年 5 月 29 日 03:13:05: njbqC.Mf1PyZ2
 

(回答先: Re: そうしたある種の“諦観”は携えているつもりです。 投稿者 影の闇 日時 2008 年 5 月 27 日 17:06:01)


 影の闇さん、こんにちは。
 影の闇さんも話の終息の仕方について模索されているご様子と察しますが、当方もご意向に沿うことに吝かではありません。しかし、その前に、交信過程の中で色々と想い浮かんで来たことを織り交ぜながら、妄想めいたものを少し綴ってみたいと考えますので、暫しおつき合いいただければ幸いに存じます。


 我々の世代が思想的なもので殆どと云ってよいほど架橋を試みて来なかったのが、自分達に続く1953年生(現54歳位)〜1958年生(現49歳位)の世代ではなかったかと、自戒を込めつつ思い当るものがあります。入社後のポスト不足は予想がされてはいたものの、ともかくも団塊世代の就職環境は売り手市場でした。ところが、就職氷河期と称される第一次オイル・ショック後の彼等の場合には一挙に買い手市場に転じてしまいます。
 彼等の親世代である1929年生(現78歳位)〜1934年生(現73歳位)の人達からは団塊の世代は不信の眼を向けられていたのですが、子等の世代が団塊の世代を見る眼は少し違っていたようです。彼等は内圧として親達が背負って来た戦前的な影を意識しながら、団塊世代の人間達の背中(振舞い)にそれとは違うものを見出そうとしていたのかも知れません。そして、彼等が決して失敗することのないように周囲に気を配り非常に慎重であったことも確かでしょう。しかし、その慎重さを否定されることを嫌うのも彼ら特有の心性と謂えるのかも知れませんが、それは責められるべきではありません。何故なら立ち向かうべき情況が既に去ってしまっていたのですから。しかし、彼等の慎重さは時にはシニカルな様相を呈していました。それほど、苛立ちにも似た情熱を内に秘めていたのでしょう。それが“幻滅”と云った言葉に表出してもいると想います。

 ところで、今回の交信を機縁としてこれまでの影の闇さんの投稿を再読してみたところ、おそらく影の闇さんが構想している社会は“イスラム的制度+儒教精神=逆立の蜜蜂社会(雌or中性体が雄を養う逆ハーレム)” に近いものではないか、そんなことが心に浮かんで来ました。こうした背景には、それが自己幻想から対幻想を包摂して、究極的には共同幻想をも克服し得るのではないかと云った影の闇さんの確信にも似た“想い”を看取することが可能かも知れません。儒教はイデオロギー的色彩が余り強くなく、寧ろ制度を支えるための倫理に近いものであるから、イスラム教とは矛盾しないと見ておられるのでしょう。雄的存在は、資本の蓄積を禁じたイスラムの制度を重んじながら、儒教精神で厳しく己を律して社会秩序の維持安定に寄与していく、と、そのようなコンテクストになるのでしょうか。
 新たな“第三の道”をイスラム圏から発信することは可能でしょうか。確かに資源国が多いイスラム圏の諸国なればこそ、モデルを打ち立てることは実際上も十分可能だと想われますし、例えばアジアにおいても権勢的にならずして主体性を表すことも可能かも知れません。ただ、アジア(中国)がそれをどう受けとめるか現時点では予測が難しいですし、また、一方のイスラム諸国が世界についてどんな未来像を描いているのか、私には見当がつきません。以上は、影の闇さんの構想や想いを否定しようとするものではなく、今のところ私の知識の範囲を超えていると謂う外はないのです。

 終りに、ここ何日間の交信により様々な想いが錯綜しましたが、総じて触発されることが多かったと感じています。尚、レスによっては中途半端に終わったものも散見されますが、どうかご海容のほどをよろしくお願いいたします。

 Auf Wiedersehen.

 

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