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波乱の2008年はまもなく終わろうとしています。大納会東証の日経平均は +112.39の8,859.56円で終了いたしました。2008年1月4日14,691.41(ザラ場15,156.66円1/4が高値)、▼39.7% の下落です。
2008年に発生した金融危機については、証券金融に関して興味がある方であるならば、永く記憶されるとしになると思います。私も2008年2月ブログを開設して、少なからず時代の証人になれたかもしれません。ベアスターンズの破綻から信用不安が発生し、FRBバーナンキ議長が原油が上昇しスタグフレーション突入不可避の難しい局面で、インフレでなく、デフレへ備えた金融政策を断固とった事により世界は一度救われています。自分はこの英断を誰よりも早く賞賛したつもりです。また、原油価格の上昇最終段階で、原油の下落を予想し、ユーロの高値と暴落を予想し、秋に再度証券の下落危機を予想しました。
ブログを読み直していただければ、凡そ私の予想通りの展開であったことはご理解いただけると思います。ただ、原油も70〜100ドル日経平均も10500円が下値予想でしたので、ここまでの下落までは予想できませんでした。
私の仕事の関係のめぐり合わせでしょうか、私がネット投稿始めたのは日経平均が奈落の底に落ち込む局面であった2002年〜2003年頃でした。ド田舎に赴任しておりましたので、出かけるところもなく、ネット投稿の世界にはまってしまいました。当時、ネット世論は新円切り替えと国家破綻、超円高ドル安による米国経済の没落が多かったと思いますが、私は日本経済の復活と米ドルは暴落しない理由と米国経済好調論を主張していました。実際その後5年間は予想通りの動きであったと思います。(仕事が忙しく投稿は中断していた)
ネットには、様々な主張がはびこっているという幻想がありますが、実態は一定の意見を主張するオピニオンリーダーが存在し、そういった意見に付和雷同する意見が多く、サイトごとに世論が形成るので、ネット上の意見はけして百花繚乱ではないと思っています。私がお世話になっている阿修羅掲示板は2chより、左翼系反米系の主張をされる方が多数いらっしゃいます。私とはどうも意見を異なることが多いのですが、彼ら主張の多くは、米国のネット世論の一角、グルーグマンなどに代表されるリベラルな反米主義者の主張=米国資本主義の終焉論の焼き直しにすぎないと思っています。
米国資本主義と米ドルの崩壊を予想した議論は、10年以上も前から米国のネット上で広がっている。その根拠は次のようなものだ。
@米国の財政赤字--年間赤字と累積赤字
A米国の貿易赤字
B米国経済の投機性
C米国のドル安
Dエネルギー危機石油資源の枯渇
E米国資本主義モデルの持続不可能性
F新興国中国などの台頭
G陰謀論シオニスト、ユダヤ、フリーメーソン、金融支配階級、世界政府etc
崩壊論者はこれらを個別に、あるいは組み合わせてその論拠としていた。10年同じ主張すれば、経済やマーケットは循環する基本性質があるわけで、やっと2008年待望の当たりが来たにすぎない。10年間外し続けてきたので、左翼(リベラル)反米主義者の方々は今年に関しては愉快であったと思う。
例えば、ネバダレポートのような金貨屋さんが、プレミアム金貨以外は危険ですよといった、悲観論プロパガンダのホームページを作成していますが、2008年については永年の悲観論がやっと順番が着て、当たったように思えるだけである。
昨日投稿した2009年の悲観的予想では、そういった万年悲観論と変らないので、多少楽観的材料を列挙していきたいと思います。
@不安感の後退 意見が違う方も多いと思うが、日本人である私にとってはブッシュ大統領については、ドル基軸通貨体制を守った有能な大統領であったと思う。しかしながら、仮に私が米国市民であるならば、ブッシュ大統領は、功より罪が大きく感じ、オバマ新大統領へ希望を託していたかもしれない。ブッシュ時代の終焉と、オバマ効果による人心の一新は、不安感の後退とともに、経済にプラスアルファの気の流れを起こすと思います。多くの米国民が失望感を感じるまでの間は、景気の流れは一時的にチェンジすると思います。
米国経済が持ち直している間は、日本をはじめ新興国経済も持ち直す可能性がある。
A新自己資本規制導入の年は下落し、その翌年は、米国株式は高い。
2008年米銀は新しい自己資本比率規制バーゼルU導入の試験導入にあたって、主な規制対象であるリスクマネーを縮小してきた。バーゼルU導入に伴うリスクマネーの縮小が一旦峠を越えることが期待できる。これが昨年後半以降のクレジット市場や金融商品市場での買い手不在の背景であった。1992年バーゼルT導入となったも翌年初からマネーサプライが増加している。
Bサブプライムローンの大きな峠は越えた。次2007年10月に借り替えた人達の山が到来するのが2009年10月、その間は住宅市況が改善する。
C原油価格の下落効果が出始める、個人消費の改善が期待できる。
D北米半導体製造装置BBレシオが底入れしてきている。
E民主党政権の1年目だけを見ると1977 年のカーター大統領就任時を除いての株価は全てプラスとなっている。
日本株式についてのプラス材料
@第一次補正予算で講じられた緊急保証制度は効果的に機能し、銀行がリスクなく貸し出せた資金によってクレジットスプレッドは改善方向に動き出した。日本のクレジットスプレッドは米国のように差が開いてはいない。
A第二次補正予算に期待が持てる。
Bテクニカルな底入れ終了 日経平均の調整は経験則から6割が目処
バブル崩壊1989年12月38951→92年8月14309 ▼63.3%
ITバブル崩壊2000年4月20833→03年4月7607 ▼63.5%
金融危機2007年7月18261→08年10月7162▼60.8%
C10人中9人が同じ意見である場合は、相場に関しては少数派の意見が勝つ場合が多い。
これも経験則に過ぎないが、相場の格言「相場師と幽霊は淋しい方に出る」
昨日2008年の悲観的な面ばかり強調したが、年の前半に関しては、日経平均1万円超(52週平均近辺)、米国NYダウ1万ドル超 円/米ドルに関しては100円台まで戻す可能性は十分にあるのではないだろうか?特に10人中9人が同じ意見である場合は、少数派の勝ちになること
年の後半は良くも悪くもオバマの米国経済次第である。1月20日以降のオバマ政権を注視していきたいと思います。
世界経済が2009年前半一旦落ち着けば、豪ドルやNZドルなどの高金利通貨も買いなおしが起きるかもしれません。来年前半は年明け早々からの打診買いとその後戻り売りに徹する相場かもしれません。
相場については、順次また思いつくまま勝手に投稿します。これはDdogの個人的意見以外の何物でもありません.
【Ddogのプログレッシブな日々】
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/21848892.html
【2009年の予測を試みる-1 】
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/21806680.html