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(回答先: 経済現象や経済学について左翼、右翼とイデオロギーで区分けする事は無意味です。 投稿者 ミスター第二分類 日時 2008 年 12 月 31 日 03:14:01)
経済現象については、おっしゃる通り左翼(リベラル)も右翼(保守主義)もありません。しかしながら、現在経済学的観点からすると、クルーグマンに代表されるリベラル(左翼)派が信奉する、ケインズ経済学と、ミルトンフリードマンに代表される新自由主義(シカゴ学派)の対立があります。米国ではそれぞれ民主党、共和党の政策になり、大きな政府、小さな政府を目指す政策としてある意味ではイデオロギー対立があるわけです。
例えば先日ノーベル賞を受賞したクルーグマンの「格差は作られた」は典型的なイデオロギー論で、情報操作プロパガンダを目的として書かれた本であると思います。一見クルーグマン氏は庶民の味方のふりをしているが、彼の経歴を見ればエンロンの顧問を務めたり、政府組織へ猟官運動をしている人間で、「格差は作られた」は、出版時期から考えその猟官運動の一助であるとしか思えない。幸いなことにノーベル賞を貰い彼は満足しているので、オバマ政権に参加せずに済んだ。ノーベル賞の受賞者選考には高度な政治的背景が見え隠れするので、今年日本人が4名(南部博士を含む)が受賞したことを含めその意味はいずれ理解できるのだろうと思います。
意見は異なるかもしれませんが、ルーズベルトのニューディール政策が大恐慌を終わらせたというのは、単なる神話であって、大恐慌後の主要国工業生産指数1929年を100とした場合、第二次世界大戦突入の1939年時点で米国は約70強にすぎなかった。
第二分類殿の主張されるよう『経済学の目的はいったい何なのでしょうか。 国民の生活を豊かにする事が目的だと思いますが・』その通りなのですが、豊かになる為には経済と政治は切り離せない為、どうしてもイデオロギーは絡んでしまいます。また、政治の先には現代の日本を除き軍事国家戦略問題が絡み、軍事国家戦略には、資源食糧問題、人口動態、科学技術的問題が付随する為、純粋な経済学だけでは経済現象を説明することは不可能です。
結局大恐慌は、第二次世界大戦という巨大な破壊行為と戦争需要によって克服されただけです。私は米民主党が政権をとり、ニューディール政策の焼き直しをしても今回の金融危機は克服できないと思っています。
私は、人類の未来に第二次世界大戦と同じような巨大なリセット行為が無いことをひたすら願うばかりですが、(第三次世界大戦=米ソ冷戦、第四次世界大戦=対テロ戦争)次のリセット行為、米朝開戦と中東での紛争(第五次世界大戦)の発生が危惧されます。「戦争は平和主義者が引き起こすもの」私は小室直樹先生のこの理論の信奉者です。私が最近グルーグマンを攻撃するのは、歴史的大局観を持たずルサンチマンによる意見や安易な平和主義者にとってとても耳障りがいい主張に他ならないからです。