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(回答先: バルセロナより愛をこめてさん、出典写真の一枚は虚像ですよ。虚像を根拠にした事実の論説とは? 投稿者 竹中半兵衛 日時 2007 年 11 月 03 日 14:46:33)
写真が撮影された時間帯を問題にしておられるようですが・・・、
(1)http://killtown.911review.org/images/wtc-gallery/fema403-5/5-17_wtc7-smoke.jpg
これはmsq氏のサイトで「FEMA報告書の第五章、図5−17。撮影時間は午後3時36分」という記述があります。
(2)http://homepage.mac.com/ehara_gen1/jealous_gay/images/wtc7_fires1.jpg
こちらは竹中殿がおっしゃるように午後でしょう。ただ、炎がWTC7内部の火災なのか、北側ビルの火災が写り込んでいるだけなのか、この写真からだけでは判別がつきません。
(3)http://killtown.911review.org/images/wtc-gallery/fema403-5/5-20_wtc7-north.jpg
これも日光の当たり方から見て、午後でしょう。ただ、(2)と同じ時間帯で撮影されたものだとは断定できません。
(4)http://homepage.mac.com/ehara_gen1/jealous_gay/images/wtc7_fires2.jpg
こちらは午前か午後かも判別が難しいですね。私が見たところ西の方が明るいので「午後かな?」とも思うのですが、断定はできません。竹中殿は「午前、それも北タワー崩壊前」と推理されていますが、それはちょっと乱暴すぎる推理だと思います。
根拠として挙げられている「WTC1崩壊前の7号ビル前」(5)写真は、7号ビルの11階付近が写っておらず、この時点で火災が発生していたのかどうか確認できません。
また、車に積もった埃の量で(4)の方が少ないとおっしゃいますが、両方の写真にある車は位置も車種も違うものです。地上の瓦礫も(4)では遠すぎて、(5)の写真より少ないのかどうか判別できません。
また、(4)が午前9時59分以前に撮影されたものだったとしても、「WTC7は夕方の5時20分まで燃え続けたわけです」の証明にはなりません。それを証明するためには、午後5時20分ごろに撮影された写真で東面11階付近の火災を確認できなければならないでしょう。
午前9時59分以前に炎が上がっていたというのは「事実」じゃなく「推理」です。そのうえ午後5時ごろに同じ火災が続いていたという証拠もありません。なのに竹中殿は「このことが、まず第一に捉えられるべき『事実』です」と書かれています。これこそ貴殿が忌み嫌う「デタラメ」なんじゃありませんか?
(4)の写真の右後方に「WTC1があるはずだ」という強弁は「北ビル崩壊前に撮影された」との予断に基づくものであって、写真に写っていないものを「ある」と錯覚させる騙しです。これも貴殿が忌み嫌っていたものではありませんか?
「証拠資料や出典および解釈が一箇所でも誤りがあれば、それにもとづく推論や結論はまるっきり価値がなくなります」とおっしゃるのであれば、(4)の撮影時間について確実な出典を示し、なおかつ午後5時すぎまで同じ火災が続いていた証拠を挙げなければなりません。
午前10時以前に撮影されたもの…という独自の解釈だけから火災継続時間という「結論」を出すのは、貴殿自身のルールに背くのではないでしょうか?
また、「つまりWTC1が崩壊するときにWTC7に火災を伴う損害を与えたのではないということです」に至っては、頭が錯乱しているとしか言いようがありません。
たとえWTC1崩壊前に火災が発生していたとしても、WTC1崩壊が「火災を伴う損害を与え」なかったかどうかなんて判断できるわけないじゃありませんか。
ここで一番重要な事は、(4)の写真が「火災の規模の小ささ」を示しているという事で、その撮影時間が午前であっても午後であっても「火災の規模の大きさ」を示すものにはならないってことです。(ついでに言うなら「火災継続時間の長さ」を示すものにもならない)
従って、番組が撮影時間を特定せず、この写真を以て「規模は小さかった」と主張するのは卑怯なことでもなんでもありません。反論するなら「規模が大きかった」ことを示す写真を出すべきでしょう。
また、竹中殿は(4)の写真を見て、「人的被害を考えたら、(火災は)『大した事ない』なんて言えない」とおっしゃっていますが、ここで問題にしているのは第7ビル崩壊を説明し得る規模だったのかどうかです。いきなり別の判断基準を持ち出し、言葉だけで「大規模な火災」をイメージさせようというのは、やはり「騙し」なんじゃありませんか?
「消火活動が行われなかったので、燃え続けていたはず」というのも思い込みです。小規模なビル火災であれば「自然鎮火」も充分に考えられるのです。少なくとも「時間とともに火勢が強くなっていた」事を示す映像資料は見当たりません。
7時間以上燃え続けても、北側からの映像では炎の存在が確認できない(煙だけ)程度の火災・・・これこそが「まず第一に捉えられるべき『事実』」なんじゃないでしょうか?
(2)の「北側で認められる小規模な炎は、向かいのビルの火災が映っているだけ」というのは、写真を見る限り私も同感ですが、これとて「確実な事実」とは言いがたいでしょう。
根拠として(4)の写真で北側に火災の兆候が見えないとおっしゃっていますが、竹中殿は(4)を午前中に撮られた写真、(2)は午後に撮られた写真だと推理しているのですから、「午後になって北側に燃え移った」可能性は否定できません。(3)も同じで、「崩壊までの全ての時間で北側には火災がなかった」ことの証明にはなりません。
おもしろいのは、番組が(2)を示して「火災は小規模だった」ことの根拠としているのに対し、竹中殿が「映り込み」の可能性を挙げて「(北側の)火災はなかった」と主張しておられる点です。
「『火災は小規模だった』なんて嘘だ、『火災はなかった』んだ」と番組を糾弾しておきながら「小規模は嘘」=「大規模だった」と主張することの矛盾に気づかれませんか?
番組のドジを採り上げた結果が自分の主張を否定することになっても、相手を侮蔑し、信用を貶めることに邁進する姿は、とても滑稽にうつります。
7号ビルの火災がその崩壊を説明し得る規模のものであったかどうかを論ずる時、(4)の撮影時間特定は、さほど重要な論点であるとは思えません。「世界まるみえ」もバルセロナ氏も、そう思ったから特定していないのであって、それを「特定していないから、結論は間違いだ」というのは飛躍です。これは誤字脱字の類いを指摘して論者の信用を貶めようとする手口に50歩100歩でしょう。ちなみに、その手口を使えば、竹中殿の投稿は穴だらけになりますよ。
なお、下の方「吹き抜け構造」のスレでもフォローアップ記事を投稿しております。ご一読ください。表題は「原理から量・質へ」です。