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念のため再度強調。サーマイトは爆薬ではなく鉄骨切断用のカッター・チャージです。
下の方でもレスで書いておいたのですが、レスでは読む人が少ないので、改めて投稿しておきます。
どうもこの間から、いろんな人の投稿を読んでいて、何かオカシイと思っていたのですが、ひょっとして、サーマイト(thermite:テルミット)とその改良型であるサーメイト(thermate:テルマット:硫黄を混ぜたもの)やスーパー・サーマイト(アルミニウムの粉をナノ単位にしたもの)などを『爆薬だ』と思い込んでいる人が結構おられるのではないかと恐れざるを得ません。
あまりにもしょっちゅう「サーマイト、サーマイト」と聞くものだから、ついつい、米国の学者が「サーマイトでWTCをぶっ飛ばした」と言っている、などと、とんでもない大誤解をしてしまう人がいるかもしれません。これは全くの誤りです。
これら(まとめてサーマイト類と呼んでおきますが)は、あくまでも、爆破の以前に鉄骨を切断しておく作業で使う「カッター・チャージ」であって、ビルの建材を吹き飛ばすための爆薬とは全く異なるものです。
スーパー・サーマイトでは反応が急激であるために周辺の空気を激しく膨張させて爆発の状態を作るでしょうが、それにしても、高性能火薬のような爆発力は持っていないものです。カッター・チャージと爆薬をゴチャゴチャにすると全くの間違いになります
ビルの爆破解体では、爆破装置だけでは必ずその力のかかり方に多くのランダムなムラがおき、爆破規模の割には鉄骨立体構造がそのまま残ったり、あるいは根っ子まで粉々バラバラに崩れずに一部が残る可能性が高いわけです。最も効率よく鉄骨構造のビルを完璧に破壊するためには、どうしても爆破の以前に鉄骨を切り取っておくためのカッター・チャージが必要なのです。
カッター・チャージとして使用される物質にも膨大な種類があるのですが、その中でも、第2ビル崩壊前に見られる熔けて流れ落ちる金属と真っ白の煙、地下にあった熔けた金属、斜めに切断されたコア支柱、WTC地下から立ち上る真っ白な煙などから、サーマイト類が使用されたことには間違いないでしょう。サーマイト反応では熔けた純粋の鉄と酸化アルミニウムの純白の煙が作られます。またサーマイト類は基本的に酸化鉄(つまり鉄サビ)とアルミニウムであって、安定性もあり、また火薬ではないため長い以前から設置しておいても爆薬探知犬がかぎつけることは不可能です。
さらに百数十メートル離れたドイツ銀行に飛び込み偶然に手に入った鉄くずのサンプルから、高温で鉄が溶けた状態で混ざったと考えられる硫黄成分が検出されたことから、酸化鉄とアルミ粉に硫黄を混ぜたサーメイトが使用された可能性が高いといわれています。
つまりWTCでは、まずサーマイト類を使ったカッター・チャージであの頑強なコアの鉄骨を要所要所で断ち切っておいてから、その後で、何らかの非常に威力のある爆発物を用いた爆破装置で、コンピューター制御で爆破のタイミングを厳密にコントロールしながら、ビルを上から順に吹き飛ばしていった、ということです。
いくらなんでもサーマイト類だけであのWTCタワーがあんな吹き飛び方をするわけが無いでしょう。世界中でそんな馬鹿げたことを考えている真相追究系学者は誰一人いません。(もちろんスティーブン・ジョーンズを含めて。)
これは私の本にも書いたことですが、その爆発装置の候補では、米軍が開発したのかもしれない未だに明らかにされていない方法まで含めて、あらゆる可能性をオープンにしておかねばならないわけです。しかしこれは、爆発物や兵器や軍事の専門家を含めて多くの人が探求に加わってくれなければ解決しないことです。
おそらく米国ではこの方面での探求も(多分、元米軍将校や幹部を含めて)、表には出ていませんが、進められていることと思います。どこまで表にできるか、また動かぬ証拠で犯罪としての捜査と裁判にまで持ち込めるか、これはもう政治的な力関係の問題でしょうね。