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(回答先: 地方・地域から選挙情勢をみる〈1〉(森田実の言わねばならぬ) 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 7 月 18 日 10:56:48)
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03497.HTML
2007.7.15
森田実の言わねばならぬ[379]
平和・自立・調和の日本をつくるために【239】
[地方・地域から選挙情勢をみる〈2〉]
地方・地域の草の根における「自民・公明離れ」と民主党への支持の広がり。各地の一人区で健闘する民主党候補
「謙虚であることをわきまえている人は、最高のことを企てることができる」(ゲーテ)
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7.29参院選の勝敗の帰趨は、29の一人区の行方にかかっている。
かつては一人区は自民党の金城湯池といわれた。1989年7月の「消費税参院選」において自民党が一人区で大敗北したことがあるが、これはほとんど唯一の例外である。自民党は一人区で勝ちつづけてきた。
衆院選においても、自民党は地方・地域で強かった。日本が戦後、議会制民主主義の政治体制を採用しながら政権交代ができなかったのは、地方・地域における自民党の地盤が絶対的に強かったからだった。
しかし、この地方・地域における自民党の強力な政治地盤が崩れた。正確にいえば、小泉構造改革による地方・地域切り捨て政策の結果、自民党支持基盤の根であった地域共同体が崩壊させられ、草の根保守が滅びたのである。
いまや全国の過疎地域は、社会自体が壊滅寸前の状況におかれている。地元での就職を希望する中卒者に就職チャンスがほとんどない地域が増えている。高卒者も同様である。中・高卒者のほとんどが、地元でも、地元に近い地方中核都市でも就職できず、東京か名古屋の大都市に出てこざるをえなくなっている。しかし、彼らには正規雇用の機会はほとんどない。パートタイマーかフリーターへの不安定な道しかないのがほとんどである。日本社会は、いま、若者に希望を与えることができなくなっている。
大学進学希望者も東京に集中する。アルバイトをしなければ学業をつづけられない大学生がほとんどである。東京に出てくれば、彼らはアルバイトの機会を得て、大学生活をつづけることができるのだ。これらの大学生には、地方で爪に火を灯すような日々を送っている両親からの送金がある。カネは貧しい地方から繁栄の極にある東京に集まってくる。人もカネも富も、すべてが東京に集中する。
この東京に集まってくるカネと富を大きな口をあけて待っているのがアメリカの巨大ファンドである。東京に集中したカネと富はアメリカの巨大ファンドに吸収され、ニューヨークへと移転する。こうして日本の国富はアメリカの巨大ファンドの餌食にされているのである。この道を開いたのが小泉構造改革だった。
小泉・安倍構造改革政策とは、要するに、日本のカネと富を東京に集中し、まとめてアメリカ独占資本の餌として与えるような政策なのである。
地方・地域の人々は、地方・地域が切り捨てられ破壊されてはじめて、小泉・安倍構造改革政策のカラクリに気がついた。多くの地方・地域の人々が小泉・安倍自公連立政権の売国的政治の本質を知ったのである。
いま、安倍内閣は盛んに小泉構造改革政策とは正反対の地方重視政策を打ち出している。だが、多くの人々は、小泉構造改革に対する反省も謝罪もないままのなし崩し的“政策転換”をいかがわしいものだと思っている。これが選挙対策用の一時しのぎのものだと思っている。このような選挙対策用の一時的なゴマカシ的対応に騙される国民は、たとえいたとしても、ごくごく少数であろう。国民は、小泉・安倍自公政権のゴマカシ的本質に気づき始めている。
全国各地の一人区において、民主党の候補者は真面目に、謙虚に、誠実に、国民生活を改善するための民主党の政策を訴えている。
強大な自公連立政権の現職に立ち向かって、政策論争を挑み、相手を追い詰めている。
私が6月22日と29日に訪ねた山口県では、民主党の「とくらたかこ」候補が頑張っている。とくら陣営は「山口の自民党は難攻不落だといわれてきたが、相手の背中が見えてきた。もう一歩です」と張り切っていた。同じような声を岡山県でも島根県でも聞いた。
地方・地域の人々が自己主張を始めている。これが「自公連立政権よさようなら」「民主党よこんにちは」の流れの底流にある。私は、草の根で地殻変動が起こっていることを、地方各地を旅して実感している。
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