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自民16人過半数割れ
民主13、共産3、公明2人
初当選を決め、笑顔で万歳をする九里さん(8日午後10時4分、栗東市綣の事務所で)
8日投開票された県議選(定数47)で、無投票の2選挙区を除く15選挙区で43人の新議員が出そろった。全選挙区の内訳は、現職26人、新人20人、元議員1人。新幹線新駅の建設凍結を目指す嘉田知事への支援を訴えた政治団体「対話でつなごう滋賀の会(対話の会)」の公認、推薦候補は計19人中、12人が当選し、議会に新風を吹き込んだ。一方、嘉田知事との対決姿勢を鮮明にしてきた自民は、公認候補の当選が16人にとどまり、過半数割れした。民主は13人が議席を獲得し、公明は1議席増の2議席を確保。共産は3議席と現有2議席を上回った。女性候補は、過去最高の14人が立候補し、8人が当選した。投票率は53・05%で、過去最低だった2003年(49・96%)を上回った。
昨年7月の知事選、同年10月の市長選に続き、新幹線新駅建設問題が大きな争点となった栗東市選挙区(定数2)では、建設凍結派で民主の九里学さん(43)がトップで初当選し、新駅の“おひざ元”でも建設反対が根強いことを示した。県が今年度予算にJR東海に支払う工事費負担金を計上せず、現場の工事が中断するなど、実質的に「凍結」という状況で、九里さんは「新駅は凍結し、予算を子育てや教育、福祉に回す」と気勢を上げた。
同市綣の事務所では、当選確実の一報が入ると、待ちかねた支持者ら全員から「やった」と大歓声。事務所に駆け付けた九里さんは、何度も万歳を繰り返し、喜びを爆発させた。支持者から花束を受け取った九里さんは「県政をガラス張りにし、温かい街づくりを目指す」と笑顔を見せた。
新駅建設の是非の最終結論が10月末まで延びた影響もあり、前回が無投票という無風選挙区が一転、凍結を訴える九里さん、対話の会公認の川崎等さん(58)が立候補、激戦となった。
九里さんは、知名度の低さが心配されたが、民主党や連合滋賀などの支援を受け、新駅については「財政的にも厳しい」と明確に凍結を主張した。
一方、推進を掲げる三浦治雄さん(64)も5選を果たしたが、九里さんにトップを譲り、状況は厳しくなるばかり。三浦さんは「選挙結果を気にすることなく、新駅推進に努力していくだけ」と話した。
同市では、凍結・中止を訴える会派が過半数を占めている市議選も、統一地方選の後半に控えており、県議選の結果は大きな影響を与えそうだ。
定数4に7人の有力候補が挑む激戦区となった彦根市選挙区で初当選を果たした民主公認、対話の会推薦の新人、江畑弥八郎さん(52)。同市八坂町の事務所で支持者や陣営スタッフらと喜びを爆発させた。
連合本部雇用法制対策局長を辞め、故郷に戻って臨んだ選挙戦。「彦根のまちをより良くする問題解決うけおい人」をキーワードに、県内の“南北格差”の是正や、小児科・産婦人科医の確保を中心とした医療体制の充実、子どもの安全対策など、有権者に身近な問題を公約に掲げた。
正義感や清潔感を前面に打ち出した街頭演説や個人演説会を通じ、地元の八坂地域などに浸透を図った上、地元県議・朝倉克己さんの後継者として市街地でも支持を拡大。連合滋賀や労組の組織的な支援もあり、選挙区全域から得票を重ねた。
さらに、チラシで嘉田知事とのパイプの太さを強調し、公約や演説でも「もったいない県政」の推進や、知事を支えていくことを強調。嘉田知事人気にあやかり、不安視されていた知名度の低さをカバーした。
当選に沸く支持者に深々と頭を下げた江畑さんは「県政と彦根の発展に全力を尽くしたい」と笑顔を見せた。
無所属新人の一騎打ちとなった犬上郡選挙区は、民主と対話の会が推薦した辻孝太郎さん(62)が、多賀町議時代に築いた人脈と民主のバックアップを生かして、知名度に勝る自民推薦の大野和三郎さん(51)を下した。辻さんは、同町の事務所で支持者と万歳で喜びを分かち合った。辻さんは、企業誘致と雇用対策を始め、農林業振興や高齢者の健康・生きがいづくりなどを公約に掲げ、同町を中心に着実に票を伸ばした。
大野さんは「勇気、決断、実行」をキーワードに、山林保全、農業支援、道路整備、合併推進などの公約を掲げ、地盤の豊郷町以外への浸透を図ったが及ばなかった。
(2007年4月9日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news001.htm
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