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(回答先: 格差社会の根源がここにある【天木直人・日本の動きを伝えたい】3/14 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 3 月 14 日 17:21:37)
2007年03月13日
金正日が謝罪したという嘘
見落としていたのであるが、3月4日の産経新聞で、日本人拉致に朝鮮労働党幹部が関与していた、というスクープが報じられていたという。その報道によると、この幹部は朝鮮労働党対外情報調査部のカン・ヘリョン元副部長である。金総書記との関係や経歴から、日本の警察当局はカン元副部長の動向や日本人拉致との関連を調べていたが、蓮池薫氏が警察当局に対し、「面識があった」と証言していた事により、捜査の局面が大きく変わったという。
私がこの事を知ったのは、本日(13日)発売の週刊誌アサヒ芸能3月22日号を読んだからだ。鈴木宗男事件の「国策捜査」で有罪判決を受け現在控訴中の外務省主任分析官である佐藤優が、この記事に触れて拉致問題の解決に向けた今後の日本の対応策について鋭く問題提起をしていた。
佐藤が指摘するようにこのスクープの意味は大きい。もしそれが事実であれば金正日総書記は小泉前首相に嘘を言ったということだ。金正日総書記側近の犯罪を彼が「知らない」では済まされないからだ。
思い出してほしい。02年9月17日の日朝首脳会談において、金正日総書記は小泉前首相に対し、「(拉致)は特殊機関の一部が妄動主義、英雄主義に走って起こした」と「謝罪」した。そう我々は聞かされてきた。そして金正日総書記に謝罪させた事を小泉元首相側は大手柄であると喧伝した。当時のメディアで、金正日発言の胡散臭さを批判したメディアはひとつもなかった。しかし、そもそもこの金正日総書記の発言が、どこで、誰に対して、どのような表現でなされたものであるか、我々はいまだに正確な事を知らされていない。メディアは外務省の結果報告の記者ブリーフィングを流したのであろうが、それは外務省がたくみに加工したものである。極秘の会談の全貌が正確に明らかにされることはあり得ない。
そもそも、報道されて来た金正日総書記の「部下が勝手にやった事で、自分は知らなかった」という発言そのものが不透明だ。それがどうして謝罪になるのか。この北朝鮮の外交的発言を都合の良いように「謝罪した」という解釈をして国民を欺いてきたからこそ、北朝鮮に「解決済みである」と開き直られるのだ。それに反論できなくなるのだ。
ところが今回の産経新聞のスクープによって、その金正日総書記のみせかけの謝罪発言そのものが嘘であった事が明らかになった。これはチャンスが到来したと捉えるべきだ。そして直ちに外交攻勢に転じるべきだ。金正日総書記が「拉致を認め」、「謝罪した」から平壌宣言に合意したという今までの説明が根底から崩れる事になる以上、もう一度最初から拉致問題と日朝国交正常化の交渉を始める必要が出てきたのだ。
拉致問題をめぐる日朝交渉はもはや官僚同士の無意味なにらみ合いの段階をとっくに通り越している。あの時、小泉前首相が拉致問題の真の解決を願って訪朝したのであれば、日朝交渉が完全に行き詰まり、安倍首相も外務省も打つ手がなくなった今こそ 自らが責任を果たすべきではないか。金正日総書記を訪問し、02年の9月17日の原点に戻ってもう一度最初から交渉し直す事を提案すべきではないのか。「拉致問題は首脳会談でしか解決できない、だから自分が訪朝したのだ」と自慢げに話していたのは小泉元首相だったのである。あれほど自尊心の強い小泉前首相が、だまされた事が明らかになっても憤慨しないのはどう考えてもおかしい。再交渉を自らの手でおこなう気持ちが起こらないのなら金正日と闇取引をしたという疑惑に信憑性がでてくる。その不名誉を晴らす為にも、小泉前首相は今こそ自らが前面に出て、この問題を自分の手で動かすべきだ。それが政治家というものだ。
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Kim Jong-il’s Lie Was Revealed.
The Sankei Shinbun of March 4 scooped that one of the inner circle of General Secretary of North Korean Labor Party Mr. Kim Jong-il was responsible for abducting Japanese nationals. The national Police Agency got this information from one of the returned abducted Kaoru Hasuike.
If this article of Sankei Shinbun is true Mr. General Secretary Kim told a lie to then Prime Minister Koizumi when he visited North Korea in September 02.
At that time it was reported that Mr. Kim apologized for the abduction saying some of the his deviated staff did a wrong-doing without his permission.
Now it turned out that a high ranking aides of Mr. Kim Jong-il was involved in the well organized abduction operation.
A bilateral negotiation between Japan and North Korea on the issue of abduction has been deadlocked for long time. It is a time for Mr. Koizumi to visit Mr. Kim and ask him whether he told a lie or not. Only former Prime Minister Koizumi can ask this question to Mr. Kim because it is a matter of Koizumi’s personal pride as a politician and a leader of Japan.
If Mr. Koizumi has a pride and sense of guilty for the families of abductees it is difficult to imagine that mr. Koizumi keeps silence and does not show any sigh of interest on this issue. In order to clear the dark rumor that he secretly made a deal with Mr. Kim to close the abduction issue for the sake of honor of achieving historical diplomacy of normalizing relation with North Korean relation, Mr. Koizumi has to move this negotiation forward by his own hands.
http://www.amakiblog.com/archives/2007/03/13/#000295
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