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メーソンリーの起源ーヘブライ語写本より 第三章
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投稿者 忍 日時 2007 年 12 月 25 日 10:59:56: wSkXaMWcMRZGI
 

(回答先: メーソンリーの起源ーヘブライ語写本より 第二章 投稿者 忍 日時 2007 年 12 月 24 日 13:08:38)

第3章 「秘密の力」結社の創設(この名称は、彼等にとって秘密めいた力であった神の力を、似たような力によって攻撃する為に、アグリッパ王が提案したものである。それにしても、何たる違いであろうか。)

 先に述べた、名前を挙げた創設者達は、集められ、ヘロデ・アグリッパ王の下で、会合を開いた。王は、以下の言葉をもって、開会した。

 「親愛なる兄弟達よ。あなた方は王の民ではなく、その協力者でもない。あなた方は王の支えであり、ユダヤ人の命である。
 今日まで、あなた方は、王の忠実な従者であった。今より、あなた方は王の兄弟となる。
 私は、あなた方に、兄弟(ブラザー)の称号を与える。
 この重要な会議において、私達を共にここに結束させた目的の為に、私のあなた方への気持ちを実感し、又、あなた方が私から愛情を引き出せる為である。
 私が、このような愛情のこもった称号をあなた方に与えるのは、私がこよなく愛し、尽くしているユダヤ民族において、ユダヤ教において、私があなた方の王である代わりに兄弟であることを、あなた方に示すためである。
 今後、私は、如何なることにおいても、あなた方を助け、あなた方に忠実となる責任を負う。
 とりわけ、私があなた方に求め、ユダヤの大きな国益ともなる計画の遂行を、正しく開始する為に、私達は、兄弟でなければならない。
 あなた方一人一人は、兄弟に負うべき義務を、間違いなく知っているであろう。
 この瞬間より、私は、兄弟としての義務の下に、あなた方に結ばれることになる。
 この義務は、臣民に対する王としての義務よりも、はるかに大きい。王の裏切りはありえても、兄弟の裏切りはあり得ないからだ。
 そこで、皆の者よ、この新しい集まりによって実現した、根本となる会議は、ブラザーフッド(兄弟関係)に基礎を置く事を、理解し、忘れぬようにして欲しい。
 このブラザーフッドの上に、我等は、大建造物を建設する。そして、愛情の称号、『ブラザーフッド』が、世の終わりまで、我等の大建造物の礎石になる。
 わが兄弟よ、貴族階級ばかりか庶民も、ペテン師の出現が、民の間に、特に我等ユダヤ人の間に植え付けた、精神的、政治的でさえある謀反を感じ取っている。
 あの男が立ち上がり、謬説を説き、「神の霊」と自慢げに呼ぶあの精神を植え付けて以来、精神の混乱を来たし、堕落した多くの者達が、彼に加わっている。
 彼は、おのれを神とした。不完全であるにもかかわらず、王国について我々と議論した。
 我々は、あの男に大きな力がある事に気づいた。それは、彼が弟子と呼ぶ集団に、遺産として与えたものである。
 彼は、組合を組織し、それを一つの宗教と呼んだが、弟子達も同様に呼んでいる。この宗教と称するものが、我等の宗教の土台を崩し、転覆せんばかりのところにまで追い込んでいるのだ。
 貧民でペテン師であったにもかかわらず、彼は、「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」と称した。
 神の力によって宿り、処女から生まれたと称し、その処女は、子を産んでからも処女であり続けたとまで言われている。
 彼は、この嘘偽りを誇張し、自分が神であり、神の子であり、神から使わされた神であり、神のなされることは、自分にも皆出来るとまで宣伝したのだ。
 彼は、預言の賜物と、奇蹟を行う力を、自分に帰した。
 彼は、我等の預言者達がその到来を告げてきた、待望のメシアであると主張した。
 だが、他の誰とも同じく、平民以外の何者でもなく、神の霊のどのような特徴にも欠け、我等が一歩も譲るまいと心に決めた、正当ユダヤの堅固な教理から、極端に離反したのだ。
 我々は、そのような男をメシアとは認めないし、彼の神性も認めない。
 我々は、メシアは未だ来ていないし、到来の時期にも至っていない事を知っている。メシアの出現を示すような、如何なる徴も現れてはいないのだ。
 もしも、我々が、民を彼に従わせ、彼に欺かれる過ちを犯すならば、我々は、許されざる罪を犯したことになる。
 彼は、正義の裁きを受け、極刑に処せられた。彼は、極悪人のように辱めを受け、傷付けられた。ところが、イエスはその全てを、驚異的な忍耐力で耐え、誰もがそれに驚かされた。
 最後に、我々は、彼を磔刑に処して、彼は死んだ。我々は彼を埋葬し、墓には見張り番を配置した。
 だが、イエスが起き上がり、復活したとの噂が立ったのだ。墓はもぬけの空になっていた。このような『甦り』がいかにして起きたかについては、我々にも、墓守達にも分からなかった。
 墓に配置されていた者達の忠実さを疑う者は、一人もいなかった。彼等はイエスの敵の中から選ばれたからである。
 彼は、寝ずの番と保安にもかかわらず、何か分からぬ方法によって、姿を消したのである。
 彼の信者達は、その後、死ぬ前と同じように(生きている)彼と出会ったと主張した。即ち、甦ったイエスとである。それから、彼が天に昇り、最後の審判の日に、生ける者と死せる者を裁く為に、再び来るとの噂を流布させた。
 イエスが空の墓を後に残した事は、友よ、彼の敵の陣営にとって、決定的な打撃になった。その事は、彼の信者がその教えを一層広め続け、彼の神性の確証を鼓舞する為の強力な手段になった。
 兄弟よ、その事が、我々の父達に大打撃を与え、彼の力と我等の力両方を崩す原因になったのだ。
 彼の一味は、宗教上の権威と世俗的権威の事で、我々と論争した。第一に、我々の宗教を攻撃し、次に、我々から王国を奪う為である。
 我々は、先祖から受け継いで来たユダヤ教以外、如何なる宗教も容認する事はない。其れを世の終わりまで保つ事が、我々に負わされた義務なのだ。
 この打撃は、全く予想しないものだった。その秘密めいた力は、夢にも思わないものだった。
 父達は其れに戦いを挑み、我々も又、戦っている。だが、いくら手を尽くしても、驚くばかりである。
 彼等の数は増えるばかりではないか。子が父から離れ、兄弟が兄弟から離れ、娘が母から離れ、誰彼となく家を捨ててこの集団に加わっている事を、私と共に、良く見て欲しい。
 この動きには、大きな秘密が隠されている。
 如何に多くの男達が、如何に多くの女達が、如何に多くの家族が、ユダヤ教を捨てて、これら詐欺師達、イエスの徒党に従っている事であろう。どれほど祭司と権力者達が彼等に脅しを掛け、其れが徒労に終わった事か。
 兄弟達よ。我々が無視してはならない事がある。
 あのペテン師イエスが、かって教えを説き始めて以来(これは守るべき秘密のうちに入ると考えて欲しい)、彼はその若さにもかかわらず、大人のように人々に話し掛けた。
 父達は、神殿の回廊に寄り集まり、ユダヤ教を脅かすこの危険を駆逐するにはどうするべきか、考え、話し合った。
 彼等は、ユダヤ教とユダヤ民族に仕える為に、どんな些細な手段も見逃さなかった。この熱心さが介在しなければ、イエスの一味は、はるかにその数を増していた事であろう。
 さて、父達が、混乱者に民が追随する事を部分的にも阻止出来たとしても、彼等は如何なる組合もなく、一致の精神もなく、強力な公式の連盟もなく行ったに過ぎない。
 そこで、我々が、この組織を創設するならば、どれほどの成功を齎す事であろうか。驚くべき成功を収めるのではなかろうか。
 我々は、最終局面、最終的勝利には至れないかもしれないが、少なくとも、我等の国を脅かす、あの恐るべき流れを一掃することは出来よう。そして、我等は、安泰を保ち、ユダヤの名は消し去られることはないであろう。
 我々が、父達の熱心さを真似ないならば、それは致命的なことである。彼等が明らかにした理念に固執しなければ、ユダヤ民族は消し去られ、そのわずかな痕跡さえ残されなくなるであろう。
 民族の運命を握る我々は、沈黙している事は耐えられない。黙している事によって、自分にも、子にも、孫にも、全ての子孫に対して、罪を犯す事になるのだ。
 そこで、兄弟達よ、今説明した目的を保証する組織の創設について、意見を交換し、合意に至る為に、私は、あなた方をこの秘密の政治的、宗教的性格の会合に招いたのである。
 我々は、先ず、ペテン師の信者全員、特に村々で目立つ者達、偽りに秀でた者達に、最初の打撃を与えよう。これらの村々の全てに、組織の者を配置するのだ。
 全員を結束させる同盟がなければ、彼等を打ち叩く事は不可能である。その同盟作りを可能とする為に、中央本部がここに置かれる必要がある。
 我々の組織が、極めて重要な性格を持ち、無数の力を持つこと、それをもって、あの秘密の力とイエスとその弟子達、その一派が打ち立てたもの全てを粉砕する事を、些かも疑ってはならない。
 私は、わが民の中からあなた方を選び、あなた方に信頼を寄せている事をここで表明した。そうでなければ、この秘密会合を試みることはなかったであろう。
 私は、あなた方が、心と体と言葉と行為を、私と一つにするように望む。これは、私のあなた方への信頼のしるしである。私の宗教と民族への愛情のしるしである。
 あなた方が、この件で、私を信頼することを信じる。あなた方は、秘密を守らなければならない。あなた方の答えを聞こう」

 アドニラムが立ち上がり、王の前に集まっている全員を代弁して、言った。
 「陛下、私をとらえた大いなる感情により、私が自分の名の下に兄弟と仲間に代わり、お話し申し上げます。
 私は、兄弟達の民族への忠誠心は、陛下と同じほど強いものである事を、疑っておりません。我々の望みと憧れが一つに結束すれば、心も一つになりましょう。一つの心が、幾つもの体を持つ事になりましょう。
 どうして、それが出来ない事がありましょう。陛下は、この大建造物の中に、既に、最初の石を置かれ、『ブラザーフッド』と云う堅固な土台の上に、礎を置かれたのです。『ブラザーフッド』の名は、提案者と同じ程素晴らしい。
 陛下、私達は、陛下の中にユダヤ民族が化肉している事に、敬意を表します。陛下の是ほどに確かな、愛情に満ちたお言葉を拝聴した今、この理想に仕えずにおられましょうか。
 これら欺瞞者達を攻撃し、殺し、その一派を滅ぼす為に、獅子のように立ち上がらずにおれましょうか。たとい、相手が私達の子であったとしても。
 私達は、皆陛下の言われました同盟が、この組織から誕生する事を念願しています。ここから、あの欺瞞者の魔術を打ち消し、彼の一派を打破する、極めて大きな力が得られる事でありましょう」

 ついで、アドニラムは、一同を見て言った。

 「さあ、答えて下さい」

 これに対して、皆が答えた。

 「あなたが今言った事に、賛成します」

 ついで、王のアグリッパが言った。

 「あなた方に感謝する。あなた方の熱心さが、情熱がよく分かった。あなた方が私に置く信頼を、とても喜ばしく思う。明後日に、組織を創設し、忠誠の誓いを行う会議を、再び開く事にする。我等は、直ちに、仕事をかからなければならない」

 会議の進行を記録する任にあったヒラムは、言った。

 「陛下、そして、兄弟達よ、寛大なる御好意により、陛下は、忠実なる僕たるこの私に、この組織創設の案を出す機会をお与えになりました。
 神と陛下に感謝を捧げるのが、私の義務です。
 この会議について、最後の言葉を述べさせて頂く事を、陛下にお許しいただきたく存じます。
 私が、その考えを発案した者であり、陛下の前でそれを提起した者でありますが、それが受諾され、祝福され、保護されると言う恩恵を認めなければなりません。
 私達は、この組織を実現し、勝利に導こうとされる陛下の、固い決意を心に留めなくてはなりません。其れは、民族と宗教の勝利となる事でありましょう。
 そこで、兄弟達、私は組織の議事録に、創設者の号と共に、陛下の名を記録する事を願うものであります」

 モアブ・レビが語った。

 「それは良いことです。ヒラムよ、あなたは我等が主人への忠誠を証している。私達は、陛下がそのように認められるので、あなたがこの権利を諦めた事を受け入れます。私達は、あなたの要望に応えます。創設者として、陛下の名前を記録に留めてください」

 ヒラムは記録に留め、それから言った。

 「組織の名前を、ユダヤ友好同盟とするのを、陛下は喜ばれますか」

 王は答えた。

 「いや、ヒラム、私が昨日用意した名前がある。それは、『秘密の力』である。皆は、それに賛成か」

 全員が答えた。

 「賛成致します。その名前を採択致します」

 王は言った。

 「責任に相応しい誓いを立てる為、明後日、全員が集まるように」

 会議は終わった。

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