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http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20071117p201.htm
16日午前9時ごろ、香川県坂出市林田町、無職山下清さん(43)と妻の佐智子さん(34)が、「向かいの祖母宅に泊まりに行っていた娘2人と祖母が見当たらない」と坂出署に届け出た。同署員が、祖母で北向かいに住むパート従業員三浦啓子さん(58)宅を調べたところ、三浦さんと、山下さんの長女茜(あかね)ちゃん(5)、二女彩菜(あやな)ちゃん(3)姉妹の3人がおらず、寝室の畳などに相当量の血痕があるのを発見した。同署は事件に巻き込まれた可能性が強いとみて、3人の行方を捜査している。
調べによると、姉妹は15日午後6時ごろ、「おばあちゃんの家に行く」と家を出たが、16日午前7時50分ごろに、佐智子さんが2人を迎えに行ったところ、3人とも室内にいなかった。寝室の畳の上に大量の血痕があったほか、ベッド上と玄関にも、少量の血が落ちていたという。
三浦さん宅の玄関は鍵がかかっておらず、部屋を荒らされた形跡はなかった。姉妹の靴は玄関に残っていたが、三浦さんが普段履いている靴と自転車がなくなっていた。三浦さんの携帯電話も見当たらず、呼び出し音は鳴ったが、応答はなかったという。
三浦さんは佐智子さんの母で一人暮らし。山下さん方は夫婦と姉妹のほか、長男(10)と三女(1)の家族6人。三浦さんは昨年8月から近くのスーパーにパートで勤務しており、15日は公休だった。姉妹は三浦さん宅にしばしば泊まりに行っていたといい、三浦さんが姉妹を自転車に乗せて出かけるなど、仲良く遊んでいたという。
姉妹は約1・5キロ離れた保育園に通っており、保育園の男性職員は、「2人とも園内を走り回り、笑顔がかわいい活発な女の子。早く無事で見つかり、元気にはしゃぐ姿を見せてほしい」と話していた。
◆不審な物音せず
「一体何が起きたのか」。現場付近の住民らは口々に不安の声をあげた。
現場はJR坂出駅の北東3キロで、田んぼに囲まれ、十数軒の民家が並ぶ。普段は静かだが、この日は深夜まで捜査員らが鑑識活動を続けるなど、ものものしい雰囲気に包まれ、住民らは不安そうに見守った。
三浦さんと山下さん宅は向かい合い、玄関と玄関の間はわずか3メートルの距離しかない。
付近の住民によると、15日夕から16日朝にかけて、不審な物音や叫び声などを聞いていないという。現場の西側に住む会社員の男性(59)は「何かあれば、小さな音でもすぐにわかるはずなのに」と驚く。農業の男性(67)は「これまで事件などはなく、静かな所なのに。早く元気で見つかってほしい」と無事を祈っていた。
(2007年11月17日 読売新聞)