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(回答先: 宇沢氏が提唱する地球温暖化対策に、どれくらい効果があるのですか? 投稿者 スパイラルドラゴン 日時 2008 年 2 月 26 日 09:48:27)
スパイラルドラゴンさん、直接の答えにはなりませんが、思う所を書いてみます。御指摘の、地球温暖化にCO2は寄与しないというご意見は非常に大事だと思っています。専門家で議論し、専門外の人にも分るように意見の相違点等を両者の見解で分りやすく説明してもらって、分ること、分らないことを整理して今はこっちが正しそうだ、いや、あっちが正しそうだというレベルでは無いでしょうか。
今回のすれ違いは理性と感性、悟性の違いだと思います。仙人は感性の方が強いのです。
仙人がまだ小学生だった頃、宮本憲一氏の書いた岩波新書「恐るべき公害」(1964)という本をよみ、また、修業中のころ山に登って下界を見下ろすと、なんとなんと、道路という道路に霞か雲かが漂っているでは有りませぬか、これはビックリ、子細に観察して自動車の排気ガスによる公害かと初めて気付き、それ以来15年ほど自動車を毛嫌いして暮らしておりました。今の車は進化して、排ガスの方が道路の空気よりきれいだという宣伝文句の車も出てきています。ただ、NOXは触媒で吸収されてもCO2はどうなのかと思っておりました。宇沢氏のことは特に知っているわけでは有りませんが、やはり公害問題に関心を持ち、車を嫌っておられる点、そのことを生活に取り入れて実践されている点で評価できると判断した次第です。何とはなしに、感性が似通っているかなと感じた次第です。
地球温暖化がCO2による、よらないという点には、さまざまな意見があり、専門家でない者としてどちらが正しいかは正直分らないのですが、現実問題として、最近の気候が異常気象だという点には意義を挟む気にはなれません。また、温度が高いほうがエナルギーなるものが大と単純に考えて、悪天候をもたらしすと勝手に考えている次第です。少なくともCO2はその崩れたバランスのバロメータになるのでは無いでしょうか。この論評は、地球温暖化のCO2の排出量はデータで分るでしょうし、CO2を公害のバロメータと考え、その抑制を都市計画に取り入れること、つまり実践できる環境の構築が大事と考え、合わせて経済活性の上がる方策を模索することを提唱しているととらえています。
皆が考えるべき身近な都市計画の例としては、日本では、最近 自転車の事故が報じられていますが、これを理由に自転車が歩道を走ることが完全に禁じられると思います。或いは自転車保険なるものが義務づけられるのかも。その時、自転車道が無く、肝心の車道も狭いということで、ますます自転車、単車、自動車の交通が困難になると予測します。この身近な問題に対しても、皆の関心が薄く、都市計画自体がはたして有るのか無いのか。それすら分らず、普通の住宅地の自転車道など考えてもしかたないといった風潮に対する意見だと思います。スウェーデンでは、国鉄の中央駅にストックホルムの1画の新築建築物の模型が置いて有り、そこに市民が意見を入れることができるようになっています。バルト海の真珠、ストックホルムは完全な計画都市です。つまりこの点では市民参加型の大きな政府が機能していると思います。自転車道で言えば、自転車の国オランダは自転車道が整備されています。長年苦労して干拓して作った土地に、メインの道路は 歩道、自転車道、縦列駐車帯、そして自動車道という作りになっています。また、ポプラ等の10mはありそうな立派な街路樹も植えられています。こういったヨーロッパの国は wikiの地球温暖化の所に ^ スウェーデンの数値はEU域内で割り当てた目標値である。なお、同国ではそうしたEU諸国の理解に甘んじることなく、たとえば南部のベクショーでは 2010年までに 1993年比50%削減といった目標を、自治体(コミューン)が独自に掲げ取り組むといった努力が続けられている。 とあるように、住民が主体となっている姿勢が窺われます。
そして、都市計画のさらに上に来るものは、国家計画です。京都案ではなく、宇沢氏のCO2削減案は、とにかく全ての国に意識を持ってもらい、公害に対するある程度の歯止めの為の案と解釈しております。福田首相が言っていた、ガソリンの値段が上がったから車の利用回数が減り環境にも良というのは、市場経済の考えによるものでしょう。しかし、環境問題、教育問題、医療問題、年金問題等に関しては市場経済の考えではなく、住民主体の国家計画から考え直す必要が有るのでは無いでしょうか。良薬が口に苦い場合も有ります。毒も口に苦い場合も有ります。その判断が難しい。
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