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(回答先: 死刑廃止は奇麗事か? 投稿者 赤と黒 日時 2007 年 12 月 12 日 20:00:15)
赤と黒さん、こんにちは、はじめまして。
>死刑を廃止することは、いわゆる「奇麗事」であろうか?
>被害者の親族の恨みを晴らせ!」「自分の身内が惨殺されても(死刑廃止を)唱えられるのか!」・・・etc.etc.
私は先ず、『死刑を廃止することは、いわゆる「綺麗事」であろうか?』と問う以前に、人類の知的営為の進展を展望するとき死刑制度の廃止は必然的な帰結であり、さらには、その早期の実現は生命現象に纏わる人間的な覚醒の真価を表象し得ると考えています。これは赤と黒さんの自問に重ね合わせて反復自答した結果なのですが、人類が自らのプリミティブな面をいつまでも是正せずにはおくはずがなかろうと云った希望的観測がベースになってもいます。
我々国民は国家権力や法制度にア・プリオーリに完全に支配された関係にはないのであって、したがって死刑制度の存置それ自体が構成員(国民)によって明示的に選択されているかどうかも疑問だと考えています。また、私は基本的に死刑制度を国家による殺人システムの一つであると捉え、それ(国家による代理殺人)には何ら正当性を見出せないことから、仮に国民同士間の揉め事で自分が被害者家族になったとしても、その行使には異議を唱えざるを得ません。
勿論、 http://www.asyura2.com/07/idletalk27/msg/468.html 【死刑(制度)存廃論議が進展するために投稿者 如往 日時 2007 年 12 月 02 日】にも提示しました、『応報刑論の有効性にたいする疑義、冤罪による司法過誤の予防、原因の解明による殺人事件の予防』と云った観点は、死刑制度の存廃について議論していくときの橋頭堡となり得ますが、根本的には主権者たる国民が国家(権力)との関係性をどう捉えるかと云った問題に帰着していくと考えています。
尚、非常に読み応えのある内容ですが、赤と黒さんには、 http://turedure-sisaku.blogzine.jp/sophia/cat2371808/index.html “非処罰プロジェクト 死刑制度を超えて”(掲載済)を、参照してみていただければと思います。
また、会いましょう。