★阿修羅♪ > 雑談専用25 > 513.html ★阿修羅♪ |
(回答先: 少し現実的な事も書いておきますか・・・ 投稿者 考察者K 日時 2007 年 8 月 12 日 09:42:14)
おっしゃる通り。法人税増税というのは、庶民受けだけを狙った、単純思考ですね。
「企業は空前の利益なのに減税、庶民には大増税」
事実は事実なので、それを言うことは、いっこうに構わないのだが、問題は、
じゃぁ、いったい、今後、どのようにするのがいいのか?だ。
法人税増税? 違うと思いますね。
今は、望むと望まざるとに関わらず、国際化の時代ですから、法人税率の国際比較は重要です。
法人税を上げると、海外から企業が入って来ない、国内企業は、海外に本社機能を移転するなど、
マイナス面の方が多いと思います。
では、どこから税金を取るのか? ”余裕のある個人”にターゲットを絞って、ここから取るしかないだろう。
個人だって、海外に逃げるだろうがと言われるかもしれない。
確かに、ある一定割合の個人は、高負担を嫌って、海外に逃避するかもしれない。
しかし、日本という土俵の上で、高所得を得ている個人が大多数の中、そんなに簡単に、海外に
逃げられる個人が、どれほどいるのだろうか?
トヨタ自動車の日本本社の社員として、年収1000万円を得ている人が、会社の辞令もなく、
海外へ住民票を移せるのか? 出来ないだろう。
もし出来るというのなら、それは、完全な脱法行為なので、適切に規制すればいいことだ。
対して、法人は、もう既に、積極的に海外移転を進めている。
利潤を上げることが、至上命題の法人は、一番効率良く稼げるところに、本社も工場も移転させる。
そうしないと、海外の企業に負けて、倒産してしまうのだから、仕方がない。
だから、方向性としては、法人の負担は出来る限り少なくして、日本に企業を呼び込み(つなぎ止め)、雇用減少を防ぎ、
その上で、日本国内を基盤に高所得を得ている”個人”から、適切に、税負担していただくのが良い。
所得税の累進課税を強化したら、個人が海外に逃げるという懸念は、杞憂に過ぎないと考える。