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(回答先: 中国なんて国がない時代 投稿者 Narongchai 日時 2008 年 3 月 19 日 08:17:24)
Narongchaiさん、こんにちは。
下記に含意されているのが如何なるものなのか見当がつきかねるのですが、思い当たったことを少々述べてみたいと思った次第です。
>中国なんて国がない時代
先ず、この標題に関することでは、他称でも自称でも“中国”という呼称が無かった時代との理解で宜しいでしょうか。
>つまりは、満州族が今の中国を征服した時代に、今のチベットまで征服したようですね。
歴史教科書的には、所謂女真族を中心とする満州族が中国(ユーラシア大陸東部地域)を征服し、“後金(1616年)”すなわち正式には清が成立(1636年)し、滅亡(1912年)するまでの間に、チベットを含む西域は清朝の支配下におかれたと謂われています。
清朝にとってチベットが地政学的な要衝としてどれほど重要な意味を持っていたのか、また今日の中国(中共)にとって地政学的或いは経済的にどんな価値があるのか仔細を存じませんが、今般の事件は大英帝国をはじめとする西欧列強の帝国主義政策がアジアに遺した爪痕が疼いたもので病根が未だに完治してはいないことを物語っていると謂ってもよいのではないでしょうか。
今更災禍の元凶である英帝の所業を責めても詮無きことでしょう。さりとて、当事者である中国(中共)がこの問題をどのように処理するのか、予断は許さないと考えます。けれども、北京オリンピックを控えておりますので、嘗てのソ連やロシアがアフガンやチェチェンにしたような強硬策は採らないのではないかと楽観視していますが、オリンピック以後に問題が再燃した場合にはかなり緊迫した状態になるのではないかと懸念されます。
女真族の中国の末期には外圧への対応の脆さが露呈しましたが、主に漢族が主管する現中国の辺遠統治政策とは如何なるものになるのでしょうか。Narongchaiさんが唱導されている、ASIAN+韓国+日本で中国を取り込み結束して世界の一極を形成するとの構想には原則的に賛成です。ただし、日本がU.S.の傀儡ではなく主体的にその展望を拓いていくためには、ASIAN+韓国との連帯強化は固より、単なる非難に終始することなく中国(中共)について独自に(U.S.頼りではない)もっと精緻な分析をすること、特に中南海の住人の性向について精度の高い分析と広角的な研究を行なうことが肝要かと思量します。尚且つU.S.やU.K.にたいする警戒を怠ってはならないことは謂うまでもありません。
Auf Wiedersehen.