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覇権主義政権(国家)の本性は何処も大方似たものでしょう。
http://www.asyura2.com/07/asia10/msg/554.html
投稿者 彼岸楼 日時 2008 年 3 月 22 日 05:28:27: njbqC.Mf1PyZ2
 

(回答先: Re: 国家の存在様態がmutualであるのは昔も今も同じ 投稿者 Narongchai 日時 2008 年 3 月 21 日 02:15:08)


 Narongchaiさん、こんにちは、レスをありがとうございます。
 Narongchaiさん宛のレスは初めてのことになるのかも知れないと想い、多少の洩れはご容赦願うとして、一通り過去のNarongchaiさんの投稿にあたりました。


 >はい、原則は仰られるとおりだと思います。
 >ただ、この頃考えが纏まらないでいます。

 中国(中共)の世界戦略及びアジア戦略の骨格がはっきり見えて来ないがために、どのように取り込んでいくべきか思案に暮れているということでは、おそらくNarongchaiさんも同じような心境にあるのではないかと推察しています。中国(中共)も経済戦略上は現実主義にシフトしてから大分時間が経過していますので、今更共産主義的イデオロギーを前面に打ち出して覇権を振うことの時代錯誤性については現政権の担当者達は十分認識しているのではないでしょうか。

 >しかし人と国を分けて考えたいのですが、その人が集合体になったら、、、、みんな結構愛国心に燃えています。
 >愛する国ってなんだろう?(サッカーでもオリンピックでも)と常々考えさせられます。
 >人間と言う生き物の習性かな?とかとも考えます。

 より好きなスポーツはラクビーなのですが、それでも機会をとらえてはサッカーのテレビ観戦に興じています。ここ数年来、私は、たとえ総合力で優っていても力を抜かずに正々堂々と戦うチームを応援し、結果的に勝利を得たならば、国家や民族とは無関係に称賛してもいます。多分、それはアマチュアの弱小チームであってもラクビーやサッカーの試合経験を通じて、何時しかスポーツそれ自体の意味を第一義的に考えるようになったことが起因しているのかも知れません。実際にスポ―ツに勤しんだ人間ほど、案外国家にたいする幻想を懐くことが少ないのではないか。ただし、何らかの意義や大義を欲するのは人間の習い性であるとは思います。

 >私が非難するのは、米国人と言う集合体の方々ではないはずで、一握りに指導者たちって思うこともあるのですが、そんな人でも、自分の子供を愛する気持ちは同じだろうと思うと、、、、。

 お気持ちは解らないことではないのですが、覇権主義国家の中軸を構成する人達(=権力に構造化された人達)のプライベートを斟酌し過ぎますとミスリードされかねないと考えます。おそらく、U.S.であっても中国(中共)であっても概してその性向に顕著な差はないでしょう。

 >そんな訳で、考えは千路に乱れておりますが、歴史も政治もおいておいても、今チベットで行われている事は、間違っていると思っています。
 >やめさせるには、オリンピックも参加しなければ良いと思っています。

 両者の本源的な動機に纏わる正当性について云々することは、ほんの少し歴史探索の緒についたばかりですので、少なからず困難さを覚えています。けれども、強大な権力を有する側が武力で弱小な側を抑えつけることには反対です。またそれが背後のTCHRD「Tibetan Centre for Human Rights and Democracy」が仕掛けて後者を煽った結果として、騒乱が誘発されたものであったとしても、弾圧は不当であり、かかる「間違っている」=「理不尽な」行為は改められなければならず、今のところその当事者能力が中国政府当局にあるのは明らかです。
 しかしながら、抗議行動がオリンピックの人質化を惹起したという側面は否めませんが、中国政府は問題解決のための事由としてそれには拘らないのではないでしょうか。最早、ボイコットはないと中国政府は強気な読みをしている筈ですし、ソ連のアフガン侵攻の場合とは世界の力関係や諸状況が大分違って来ていますので、それ等を含めてヨーロッパ諸国が事態をどのように受けとめるかは今後も注視していかなければならないでしょう。一方、喫緊の難問を多く抱える米国政府は問題解決のイニシアティヴを取り難くなっているでしょうし、これまでに築いた米中関係への悪影響を懸念しながら、ボイコットを前面に出すことはせずに事態の推移を静観していくのではないかと想われます。寧ろ、本来ならばオリンピック以後のことに目が向いている筈なのですが、今年は大統領選を控えての政治の実質的な端境期にあたりますので、それ(国外問題)どころではないのかも知れません。

 何やら釈迦に説法の類いを仕出かすことになったのかも知れません。もし、それが実ならば、己の不明を恥じるばかりであります。
 Auf Wiedersehen.


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