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単なるメモですが書き留めておきます。
特に、宮台真司などの社会学に詳しい人ならご存知のことだと思いますが。
「自尊心」には大きく分けて、2つのタイプがある。
連合国(英米)型=実生活における試行錯誤の経験を通じて、自分の能力を高めていくこと、
その自分の能力に基づいて自尊心を得るもの。
当然、敗者復活戦の許される社会を良しとし、能力が高まると自尊心も高まる。
枢軸国(日独)型=大いなるもの(例:国家、民族、宗教etc.)との一体感を自尊心の源とするもの。
当然、一体感が強まるほど自尊心も高まる仕掛け。
国旗、国家を強調する人達は、愛国心を高揚させることによって、国家との一体感に自尊心の依りしろを求める後者なんでしょうな。
そこでは国旗や国家は国家との一体感を高めるための、言わば「装置」なんですよ。
宮台真司によれば、近代後期においては前者が重要になる(なっている)とのことだと思います。
また、後者の典型は「(いわゆる)イケてないやつ」だそうです。
試行錯誤や敗者復活戦の辛さに耐えられないヤツほど、自尊心のソース(=源)として国家との一体感にすがる、
と言うメカニズムらしいです。
ただ、そういう「イケてないやつ」が多数派の可能性は大いにあって、
そちらに対してどう処置するか?は課題でしょうなぁ。
やはり教育を、試行錯誤OK敗者復活戦OK型へと、変えるしかないと思います。
子供の頃に試行錯誤や、一敗地にまみれて敗者復活戦にまわる経験をせずに、
大人になってから
「ハイ、これからは試行錯誤して自らの能力を向上させ、その能力をベースに自尊心を持ってくださーい!」
では無理が大き過ぎるでしょう。
ちなみに、私の立場は前者を良しとするものです。