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<産経記事へのコメント>「北朝鮮崩壊」/韓国で研究再開/8年ぶり民間会議(神浦元彰 軍事情報)
http://www.asyura2.com/0610/asia6/msg/119.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 10 月 02 日 15:21:33: KbIx4LOvH6Ccw
 

(回答先: 「北崩壊」のシナリオ… 太陽政策の韓国で民間学術会議(産経新聞) 投稿者 gataro 日時 2006 年 10 月 02 日 15:09:34)

http://www.kamiura.com/new.html

2006年10月2日

[概要]ソウルで「北朝鮮崩壊」をテーマにした学術会議が8年ぶりに開かれた。しかし2代(大統領)続いた太陽政策下では、この問題は学術面でもタブー視されてきた経緯がある。今回は政治外交・軍事・経済・社会文化の各4分野から、「崩壊」に関する報告と論文が発表された。政府にも研究着手を呼びかけたが、政府の反応は相変わらず「厳しい」(関係者)という。

 この会議は民間研究機関の「21世紀国家発展研究院」と、高麗大・北朝鮮学研究所の主催で開かれた。21世紀国家発展研究所の朴寛用理事長は保守派の重鎮で、盧武鉉政権時代には国会議長を務めている。94年の北朝鮮第1次核危機には、金泳三大統領の秘書室長として対応し、その後、3年かけて北朝鮮の緊急事態対処法を作った人物でもある。

 会議では柳・高麗大教授(北朝鮮学)が、@金正日総書記の身辺に異常が発生したケース Aクーデター B内部崩壊   などのシミュレーションを行い、「崩壊」への米中日露の対応を考察した。経済分野では南教授(高麗大・南北経済研究所長)が難民と臨時収容所の問題を、「30日計画」の初期対応を検討した。軍事対応では、白・国防研究院北朝鮮研究室長が、「各国が自衛権の範囲や、人道の名目で介入してくる可能性」を指摘し、韓国が単独で事態に対応すれば、中国の反発を招く心配があると述べた。

 主催者は10月中に論文と討論結果を書籍で出版し、来春に4分野をさらに細分化し、第2回会議を開催する予定だ。


[コメント]主催者の朴寛用理事長は金泳三大統領時代に、北朝鮮崩壊の緊急事態マニュアル「30日計画」を作った人と知って思い出した。確か数年前、それは韓国の月刊誌「月刊朝鮮」の1月号に全文が掲載された記憶がある。当時、韓国にいた日本人留学生が好意で翻訳して私に送ってくれた。このホームページで全文を掲載したので、サイト内の検索で出てくると思う。ただしタイトルが「30日計画」だったか、「50日計画」だったか、ちょっと曖昧である。計画の内容は細部にわたり支援が検討され、立派な危機管理マニュアルになっていたとの印象を持っている。しかし96年頃の北朝鮮の状況が背景で、それから今では中国や韓国、アメリカや日本などの周辺事情も大きく変わってきた。
*投稿者註 韓国政府の「30日計画」の全容です。(2月4日) のURLは ⇒ http://www.kamiura.com/mail2_2k3.html
ここで「30日計画」で検索して該当個所を探してください【編集(E)→このページの検索(F)】

 特に中国が北朝鮮崩壊でどのような動きを取るかで、周辺諸国の対応は大きく異なってくる。まず北朝鮮崩壊を察知した中国人民解放軍が、軍用トラックに食糧や医薬品を大量に積んで、人道支援を口実に北朝鮮に入ってくる可能性が高い。韓国の米軍も日本などから事前集積の舟艇を使い、大量の食糧を北朝鮮に運び込むだろうが、国境の河川に浮橋を架ける中国軍の動きがはるかに速い。また韓国軍は軍事境界線に埋設された地雷のために、船舶の活用など極めて制限された緊急支援しかできない。韓国海軍の大型輸送艦「独島(ドクト)」は、そのための食糧や車両を緊急輸送する輸送艦なのである。

 それでも各国の支援部隊が北朝鮮に入ると、至るところで中国軍の国旗がはためいている光景に出くわすだろう。韓国の太陽政策など北朝鮮崩壊時にはまったく役にたたない。単なる体制の延命措置で、体制が崩壊すれば霧消する支援でしかない。

 東西ドイツでは統一前から統一後の国名や国旗、それに国歌や新憲法などが、両国の役人達で秘密裏に話し合われていた。しかし北朝鮮の様な硬直した体制では、その事前の話し合いが難しい。だから北朝鮮から韓国に亡命中の黄氏あたりと綿密に検討する必要がある。日本にとって北朝鮮崩壊は、朝鮮半島の北半分を中国が併合して支配することは絶対に避けて欲しいと思う。

※来春の第2回会議は、同時通訳の準備をして頂けるなら、私もぜひソウルに行って聴講したいと思う。このような国際問題は韓国内だけで話し合わないで、周辺国にも情報を開示する方がベターと思うのだが。

 先月、防衛研究所主催の「朝鮮戦争史」を再検討するシンポに行ってきたが、日米の同時通訳がついて、あくまで日本語と英語だけであるが多くの外国人が聴講していた。

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