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エネルギー利益率という言葉があります。これは産出されたエネルギーを、それに掛
かったエネルギーで割った数値です。
式にすると
エネルギー利益率 = 出力エネルギー / 入力エネルギー
になります。出力エネルギーは産出されたエネルギー、入力エネルギーは産出するの
に掛かったエネルギーとなります。エネルギー利益率を英語では
Energy Profit ratio 略して「EPR」と言います。
例えばアメリカ本土の石油産出のEPRは1920年で27、ピークとなった1970年には20
1985年には10、そして現在は僅か3になったと言われています。
つまり、最初は割合と簡単に取れて、ピーク辺りからドンドンと効率が悪くなってゆく
のです。勿論、EPRが1になった段階では幾ら残りの石油があろうとも採取するは不
合理な事になります。内圧が高くタンカーまでポンプを要しない油田から、海底油田ま
で型は様々ですが基本的に最初は勢い良く出て、その後は水や天然ガス、水蒸気や二酸
化炭素ガスの圧入などの方法が必要になってくる事は変わりないようです。
当然、EPRは今後の技術向上で入力エネルギーの改善が出来ると言われていますが果
たしてどれ位効率が向上するでしょうか?
もう一度アメリカの実例を思い出してください。EPRはピークの1970年の20から、僅か
15年後の1985年には10に落ち込んでいます。 15年間の技術進歩はどれ程効果があったので
しょうか?
このEPRで残りの石油と代替となるエネルギーの可能性を確かめて下さい。漠然とし
た将来の希望が絶望にかわってしまうかもしれません。
そもそも、この世に無限動力の「永久機関」は存在しません。熱力学の第二法則とやらで、「エ
ネルギーは変換する度に熱などの損失が必ず出る」という物理的限界があるからです。例えば、
太陽光発電で得られるエネルギーで、新たに同じ太陽光発電装置を生み出す事は不可能と
いう事です。
これを念頭に考えると、有限な地球で一定量のエネルギーを継続して生み出す事は不可能。
有限な地球資源を元に活動する人類も、無限には成長出来ない事が理解できると思います。
高く乏しい石油時代が来る:「脱石油戦略」を考えよう
東京大学名誉教授 地球物理学者 石井 吉徳
http://www007.upp.so-net.ne.jp/tikyuu/opinions/nuclear.htm
以下、ピークオイルに関係する問題の私の投稿です。
ピークオイルと人類の運命
http://asyura2.com/0601/war77/msg/926.html
ピークオイルの後は「終りの無いオイルショック」それは世界経済の終りの始まり
http://asyura2.com/0601/war77/msg/967.html
ビルトッテン氏より「ロシアはピークオイルがシオニストの嘘だと証明した」への
コメント頂きました。
http://asyura2.com/0601/war77/msg/991.html
「2050年は江戸時代」石川英輔著(2010年ピークオイル⇒終りの無いオイルショック⇒世界経済崩壊⇒世界恐慌⇒日本食糧危
http://asyura2.com/0601/war78/msg/106.html
世界の最後の審判の日はまもなく来るのである。この日に備えない国は激烈な苦しみを覚えることになるだろう 2001, Ant
http://asyura2.com/0601/war78/msg/108.html
ピークオイル。日本と世界の関心度
http://asyura2.com/0601/war78/msg/158.html