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「600万人」神話は第2次大戦前から筋書きが決まっていたのか?
先日私は次の翻訳を投稿しました。
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http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/358.html
シオニズムの隠された歴史:第6章(ラルフ・シェーンマン著)《全訳、その1》
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/361.html
シオニズムの隠された歴史:第6章(ラルフ・シェーンマン著)《全訳、その2》
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この《全訳、その1》の中で、ラルフ・シューマンの著書「シオニズムの隠された歴史」にある次の箇所に注目しました。
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【引用開始】
ハイム・ワイツマン(Chaim Weizmann)は、バルフォア宣言を準備しイスラエルの初代大統領になったのだが、このシオニストの政策を非常に明確にさせた。
《欧州600万人のユダヤ人の希望は移住に集中されている。私は質問された。「あなたは600万人のユダヤ人をパレスチナに送りたいのですか?」と。私は答えた。「いいえ」。・・・。私は、その悲劇の奥底から[パレスチナに向かう]若い人々を救い出したいと思う・・・。年長者たちは消え去るだろう。彼らはいずれにせよ自分自身の運命を背負うだろう。彼らは塵だ。残酷な世界の中では経済的にも精神的にも塵だ。・・・。若い枝だけが生き延びると定まっているのだ。彼らはそれを受け入れなければならない。》[12]
【引用終り】
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上のワイツマンの発言についての脚注は次です。
[12] Chaim Weizmann reporting to the Zionist Congress in 1937 on his testimony before the Peel Commission in London, July 1937. Cited in Yahya, p. 55. (または次を参照のこと)
http://www.jewsagainstzionism.com/antisemitism/holocaust/index.cfm
この部分について私は次のようなコメントを書きました。
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【引用開始】
ここまでの部分で注目すべき点があります。1937年にシオニスト会議で語られたワイツマンの言葉の中に、《欧州600万人のユダヤ人の希望は移住に集中されている。私は質問された。「あなたは600万人のユダヤ人をパレスチナに送りたいのですか?」と。私は答えた。「いいえ」。・・・。》というくだりがある点です。
《欧州600万人のユダヤ人》??・・・ってことは・・・、「ホロコースト600万人」だから・・・、欧州のユダヤ人全員が殺された、ってわけか??
それにしてもこれ、1937年の言葉なんだよね。このときにすでに《600万人》?? この数字って、どこから出てきたんだ?? いずれにせよこのシンボリックな数字はすでに第2次世界大戦の以前から登場していたわけです。
【引用終り】
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これについては木村愛二さんの『アウシュヴィッツの争点』でも触れられています。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aus-10.html
最初から矛盾だらけだった犠牲者数と「六〇〇万人」の起源
またシューマンは次のようにも書いています。(少々長い引用ですが)
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【引用開始】
1944年7月に、スロヴァキアのユダヤ人指導者ラビ・ドヴ・ミヒャエル・ワイスマンデル(Dov Michael Weissmandel)が、これらの「救出組織」に携わるシオニストの幹部たちに宛てた手紙の中で、アウシュヴィッツに送られる予定のユダヤ人たちを救出するための一連の方策を提案した[14]。彼は鉄道の正確な地図を示し、ハンガリーのユダヤ人たちが焼却場に移送されるのに使われる線路の爆破を強く勧めた。
彼はアウシュヴィッツの焼却炉の爆破、8万人の囚人に対する武器のパラシュート投下、あらゆる絶滅の手段を爆破するための破壊工作員のパラシュート降下を提案し、こうして毎日1万3千人のユダヤ人の焼却を終わらせることを主張した。
連合国がこの「救出組織」によって組織され公にされた要求を拒否するなら、ワイスマンデルは、資金と組織を持っているシオニストたちが飛行機を手に入れてユダヤ人のボランティアを集めそして破壊工作を実行することを提案した。
ワイスマンデル一人ではなかった。30年代の終りから40年代を通して、欧州のユダヤ言論人は助けを求め、公の戦いを求め、組織化された抵抗運動を求め、連合国の政府の手立てに圧力をかけるデモを要求したのだが、それらは、シオニストの黙殺のみならず、英国と米国で提案され準備されたほんのわずかの努力にさえ向けられたシオニストの積極的な妨害に出会っただけだったのだ。
ここに、ラビ・ワイスマンデルの心底からの苦悶の叫びがある。1944年7月にシオニストたちに書いた手紙で、彼は不信を込めて次のように問いかけた。
《どうしてあなた方は今に至るまで何もしてくれないのでしょうか? この恐るべき無視に誰が責任を負うのでしょうか? あなた方の罪ではないのでしょうか? ユダヤの兄弟たちよ。自由という世界で最も素晴らしい幸福を手にしているあなた方の?
我々はあなた方に――ラビ・ワイスマンデルは再び書いた――この特別なメッセージを送ります。昨日ドイツがハンガリーからユダヤ人たちを移送し始めたことをあなた方に知らせるために。・・・。移送された者達はアウシュヴィッツに向かい青酸ガスによる死を受けるのです。次のようなことがアウシュヴィッツの、昨日から最後のときに至るまでのスケジュールなのです。
『12万人のユダヤ人が、男も女も、子供も老人も幼児も、健康な者も病人も、毎日くびり殺されることになる【訳注:原文は“to be suffocated”】』
そしてあなた方、パレスチナの、すべての自由な国々の我が兄弟たちよ、そしてあなた方、すべての王国の大臣たちよ。この巨大な殺人に直面してあなた方はどのように沈黙を守るのでしょうか。
何万人も何十万人も、そして600万人にならんとするユダヤ人たちが殺されているのに黙っているのですか? そしていま、何十万人もが未だに殺されつつありそして殺されるのをまっているのに、黙っているのですか? 彼らはあなた方の残酷さを嘆き悲しみながらその張り裂ける胸であなた方に助けを求めていたのです。
何と残忍な。あなた方と殺人者たちは。あなた方もそうだ。ただ眺めるだけの沈黙という冷血のためです。あなた方が何一つせずに腕を組んで座っているからです。今このときにあなた方がユダヤ人殺しをやめさせ遅らすことができるかもしれないというのに。
我が兄弟たちよ、イスラエルの息子たちよ、あなたたちは気でも狂ったのですか? 我々の周囲に地獄があることをご存知ないのでしょうか? 殺人者たち! 狂人たち! 憐み心を持つ者は誰なのでしょう? 安全な家から数ペニーを投げ与えるあなた方でしょうか、それとも地獄の底で血を差し出す我々なのでしょうか?》[15]
【引用終り】
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ここでラルフ・シューマンが引用したラビ・ワイスマンデルの手紙全文は次のサイトで確認できます。
http://www.fantompowa.net/Flame/weissmandel_lublin.htm
この部分に関しても私は次のようなコメントを書きました。
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【引用開始】
この1944年のラビ・ワイスマンデルの言葉の中でもやっぱり『600万人』が登場します(!?)。さらに『毎日1万3千人のユダヤ人の焼却』とも書かれています。
ところで、アウシュヴィッツ館長のピペル博士の研究では「アウシュヴィッツで100万人」ということなのですが(これはアウシュヴィッツの門の石板にも書かれてあるようですが)、この「ワイスマンデルの手紙」(脚注[15]にあるサイトで全文を読むことができる)とやらが戦後の偽作でないとしたら、どこから上記のような数字が出てきたのでしょうか。1日に1万3千人で100万人、ということは、ホロコーストは何と!80日足らずで終わった、ってことか!!??
(参照:ピペル博士ねえ。「ガス室」が『戦後に再建された』ことを白状した人だな?)
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/181.html
それにしても、毎日1万3千人ずつを焼却処理する焼却炉って、よっぽど馬鹿でかいんだろうな・・・。ナチス・ドイツもよっぽど石油が余り余っていたと見える・・・。毎日毎日、煙のモクモクと悪臭が、さぞものすごかっただろうね。いまでこそ改良されてるからマシだけど、昔の火葬場で2〜3人焼いただけでも何とも言えぬ臭いがかなり離れたところまで漂っていたからね。煙を吐きまくっている煙突の写真とか悪臭で息を詰まらせた大勢の人の証言とか・・・、あったかなあ・・・??
またワイスマンデルは連合軍によるアウシュヴィッツの空襲を要求していますが、ピペル博士によると44年にアウシュヴィッツは空襲を受け、その際にガス室と焼却棟は防空壕に転用され(青酸ガスの染み込んだ防空壕とは!!)、それ以後はビルケナウのみが稼動していた、ということのようです。
もちろん現在の欧州では「600万人」をわずかでも減らすならば刑事犯罪です。思想取り締まりに関してはナチス政権と遜色無い状態なのですが、ビルケナウを含むアウシュヴィッツで100万人としたら、あとの500万人はどこで「ガス殺」されたんだろ??(やべえ、やべえ。これ以上は言わんどこ。)
そしてこの「600万人」ははるか以前から予定されていた象徴的な数字のように見えます。何せ、戦争中の何の調査もなされていない段階で、すでに「600万人」「1日1万3千人」と解ってたんだって!! まあ何とも素晴らしいことだ!!
たしかにワイスマンデルの言葉は、特にユダヤ人にシオニストの残虐さと「反ユダヤ性」をアピールする目的のためには、「これでもか、これでもか」と感情に訴え感情を揺り動かして強烈な印象を与える非常に効果的なものでしょう。しかし現在の目でちょっと冷静に見ると、このような奇妙な点が次々と見つかります。「ホロコースト」の死霊に取り付かれてしまうとこんなことも見えなくなるのでしょう。
【引用終り】
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『アウシュヴィッツの争点』
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aus-9.html
「六〇〇万人」のユダヤ人犠牲者という数字の根拠は?
でも、いわゆる「ホロコースト犠牲者」の数字を「600万」としたのは最初のニュルンベルグ裁判だったようですが・・・。
しかもラビ・ワイスマンデルはその「600万人」が「青酸ガス」で日々「1万3千人づつ」殺されている、と、戦後の判決内容に沿った書かれ方がされています。
私は上のラビ・ワイスマンデルの手紙がニュルンベルグ裁判の後で偽造された可能性があるとは疑っていますが、もしこれが本当に1944年のものであるとすると、上のコメントで指摘したようにまことに奇妙な話になってしまいます。喩えて言えば、犯罪が起こる前かあるいはその最中にすでに逮捕後の判決内容が決まっていた、というような珍妙なことになるでしょう。
もしラビ・ワイスマンデルの手紙が偽造なら、「人間石鹸」「アンネの日記」の類の《でっち上げ神話付属物》に過ぎず、それに「反シオニスト」を唱える左翼人士たちが見事にコロリと引っかかっている、というお笑いの実例になるでしょう。
まあ、「600万人」などという数はしょせんは単に『いっぱいいっぱい』『たくさんたくさん』を表すに過ぎないものでしょうが、この数字は、本当は、どこから出てきて誰によっていつごろから「ホロコースト」と結び付けて使われ始めたのでしょうか。
詳しくご存知の方がおられたらご教示ください。