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CIA、モサド、統一教会に狙われる南米:Fogata誌(アルゼンチン)より抄訳
2001年9・11に米国ブッシュ政権によって一方的に宣戦布告された反テロ世界戦争の第2幕が開始しますが、それは中東だけではなく恐らく中南米を、もしかすると東アジアまで、戦場に巻き込んでいく可能性が高いと思われます。相手の打つ手を早めに発見し白日の元にさらすことが、少しでも戦争を食い止めていく方法になると思います。始まってから非難したのではもう遅いのです。
ベネズエラのチャベス大統領が南米だけでなくインドに行った際も「ブッシュは私を殺そうとしている」と繰り返し語っていたのですが、実際にカストロとチャベスに関して、その動きはあります。ベネズエラとブラジルがブッシュの子飼いであるコロンビアを米国から引き離そうと必死になっているからです。
この文章はちょうど2年前、2003年3月にアルゼンチンの情報誌La Fogata誌に掲載されたものですが、先日お知らせしましたように、アルゼンチン、ブラジルとパラグアイの「三つの国境線地域」(特別区域で関税などが免除される場所)に『アル・カイダ』つまりCIAとモサドの別同部隊がすでに9・11以前から巣食っており、統一教会がそれを支えている構造があり、それを口実にこの地域に米軍特殊部隊が侵攻すれば、アルゼンチンとブラジルという現在ブッシュから遠ざかろうとしている国に対する直接の介入、事実上の軍事侵略になるでしょう。
このような現状のベースになる情報をお知らせしておきたいと思います。
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【抄訳開始】
http://www.lafogata.org/003arg/arg3/ar_estaremos.htm#arriba
La Fogata アルゼンチン:戦いは続く
「三つの国境線地域」は米国の目標だ
近いうちにそうなるのか?
ロサンナ・ゴンサレス・ペナ著
「三つの国境線地域」は今日、イラク、イラン、北朝鮮にほとんど近づいている。信じられない、と言うかもしれないが、心理戦争はすでに始まっているのだ。
それは2年前に始まった。しかしこのごろ、クゥエート人カーリド・シェイクー・モハンメド(Khalid Sheikh Mohammed)というアル・カイダがいたことが分かった。もうすでにビン・ラディンがこの「三つの国境線地域」を入り込んでいたのだ。
1995年にビン・ラディンはここの草原にいたのである。その7年後に、CIAはブラジル諜報機関にアル・カイダ情報を提供したのだが、その目的はこの地域を軍靴で踏みつける口実を積み上げるためであった。
そしてその8年後の今日、モサドは、AMIAへの攻撃【1994年にブエノスアイレスのユダヤ人組織本部で爆破が起こり85名が死亡した事件:訳者】が、イラン政府が関与した証拠のビデオを持っている、と言う。米国が「悪の頭目」との戦いを始めた今になってそれを見つけた、と言うのか?
あきれ果てたのは米軍南部部隊の責任者ジェイムズ・T.ヒルの言ったことだ。南米の麻薬密輸はイスラム過激派によって行われており、ラテンアメリカには300万から600万の中東からの移民がいる、と。よくもこんなデタラメが言えたものだ。CIAが何の仕事もしていないことは請合える。
このような精神錯乱的妄想は何年も前からのことだ。イスラエルの大使館が襲撃され【1992年3月、22名が死亡:訳者】ブエノスアイレスにあるユダヤ人団体の本部が爆破され、そして特に2001年9月11日の後に、米国は、1万人以上のアラブ系住民が住んでいるアルゼンチン、ブラジルとパラグアイ国境地域がテロリストのかたまり、と決め付けた。
「三つの国境線地域」は、2001年11月にアフガニスタンのカブールにあるアル・カイダの拠点でこの地域の地図が発見されてから、「ステイタス」に変わった。ここは反テロ戦争の目標として目を付けられたのだ。
「三つの国境線地域」は、イグアスの滝を中心に3国にまたがる重要な経済と観光の地域なのだ。住民はレバノン系移民が最大だが、エジプト人、中国人、韓国人そしてクロアチア人の移民の子孫も住んでいる。
2001年12月に後に米国国務省の反テロ・コーディネーターとなるフランシス・X.テイラーが、パラグアイのアスンシオンで次のように言った。イスラム過激派のヘズボラー、ハマス、ガマアト・イスラミイヤなどがこの土地をテロの基地に利用している、と。そしてこれは「関連する国の政府の諜報機関から」の情報である、としたが、具体的なデータは言わなかった。
しかしこれだけではなかった。2002年4月24日に米国下院外交委員会で、連邦麻薬取締局DEA長官のJ.ハッチンソンが、「三つの国境線地域」であのテロリスト・グループが長い間米ドルの偽札作りを行っている、と述べた。
そしてホワイトハウスと特別な関係を持つ統一教会の系列であるワシントン・タイムズが、「三つの国境線地域」に『世界部隊』を確立させるというブッシュ政権の計画を伝えた。その一方でニューヨークタイムズは「三つの国境線地域」はイスラム・テロリストに5000万ドル以上の貢献をしている、と書いた。もう無茶苦茶だが、その『唯一の証拠』は、パラグアイの警察署長であるカルロス・アルテンブルゲルがBBCに語ったものだ。それは、ヘズボラー関連の人物がその地域に住むレバノン人に送った一枚の手紙、というものである。
【中略】
我々の国は、2002年10月後半に議会の承認でサルタ地方の米軍特殊部隊の導入を許可している。さらに2003年4月にミシオネス地方にも新たに米軍を投入している。これは「悪の勢力」が力を伸ばすかも知れない統制の効かない場所に対する米国の新しい政策なのだ。一方でブラジルとパラグアイは「三つの国境線地域」に対する『汚い戦争』の終結を望んでいる。
アルゼンチン側の責任者マルセロ・ウエルゴは最近、この地域でのテロリストの経済活動を重要視しその活動拠点を突き止めることの重要性を語った。
現実には、90年代以来、CIA、FBI、モサドと南米地域の諜報機関は、今に至るまで、この地域でたった一つのテロ容疑者の存在すら見つけ出していないのだ。彼らの仕事はその面白い嘘以上のものが存在しないという事実だけを作っているように見える。
【抄訳終り】
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上の文章は2年前のものですが、現在でも今のところは大きな変化は起きていないようです。というよりも、どの時点で「変化」を作り出すのか、というタイミングを計っているのでしょう。最近レッ・ボルテールやレベリオンなどが盛んに南米各国に対して警告を発しています。
付け加えて述べておきますと、コロンビアやペルー、エクアドルからの麻薬密売を一手に引き受けているのは統一教会であり、それを保護しているのがCIAであることは、今日では「常識」の部類に属します。またアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイは麻薬取引を通して次第に「統一の巣」となりつつあります。ただ米国とは異なりカトリックの力が強い南米の社会の中では宗教的な活動はやりにくいと見えて、麻薬のアガリを生かして、主にマスコミの掌握に力を入れている様子です。(ひょっとしたら日本もかな?)
なお統一教会とオプス・デイがどんな関係にあるのか、は今のところ全くわかりません。もちろんアルゼンチンのキルチネル、ブラジルのルラ、ベネズエラのチャベスといった政権の転覆のタイミングがきたら、力をあわせることは確実でしょうが。