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(回答先: 伊外相 「事故だった」(コリエレ紙 フィーニ外相バージョン) 投稿者 kamenoko 日時 2005 年 3 月 09 日 01:26:52)
バグダッドをコントロールする第三歩兵隊の50%は、経験の浅い召集兵。
〜米軍が撃った理由
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Cronache/2005/03_Marzo/08/cremonesi_olimpio.shtml
米軍中枢部と現場の一個隊の間にある伝達の混乱、コミュニケーション不足。
米軍情報筋から浮かび上がってきたこれらの問題が、ズグレーナを護送していた
車が射撃を受けた理由を説明しているようにみえる。全容はまだ描けておらず、
米伊の調査結果をもって検討されなければならない。
伝達
ワシントンポストはワシントン及びイラク駐留の軍筋情報を引用し、新たなデータを
提供した。20時55分(バグダッド時間)に起きた銃撃の90分前に国際空港周辺の
警備隊が”急ごしらえの夜間封鎖ブロック”を設置。”地位の高い外交官がその道を
通過する”との理由で設けられた。WP紙は、その車を保護するため、と特定表現を
用いている。このような状況下で、ゾーンを通過するためにコントロールを受けた
車は他にもあったとのことだが、重要な点が加えられている。「ズグレーナの開放
に関わった者と、新しい封鎖ブロックの米軍責任者の間には特別な調整が行われて
いなかった」。これは米情報局筋がコリエレ紙に語ったディテール:”イタリア側
より何度か伝達があったが、明解なものではなく、とにかく空港の遮断ブロックで
任務についていた者に正しい形で伝わっていなかった”を裏付けているだろう。
米軍歩哨がミスを犯した原因の幾ばくかはこれで説明がつく。現場が待っていた
のは、イラクの外交官たちが使うタイプの装甲ジープであったが、そこに現れたのは
イラクナンバー・識別表示のない1台もしくは複数の(要調査)普通車だった。
時刻も調査すべきだ。イタリア人ジャーナリストを乗せた車は、約束時間を2時間ほど
過ぎた時刻に到着したようで、これは混乱を増大させたであろう。
欠陥のある命令伝達経路
到着時刻と使用車の最終変更は、もし命令伝達経路がきちんと機能していれば
時間前に届いていたと考えられるが、実際はそうではない。「空港のさまざまな
警備隊間と外部からの命令の伝達に重要な欠陥があることを、我々はずいぶん前
から認識していた。伝達手段の標準システムが存在せず、それぞれの隊がそれぞれ
のやり方を持っている。米情報局は、空港司令官へのメッセージ伝達に苦心した。
各接点で交代があれば、やり方も変わってしまうからだ」CIAはコリエレ紙にそう
述べた。
第三歩兵隊
3ヶ月前の第三歩兵隊9千人の到着で、問題はさらに深刻化したようだ。
2度目の首都駐留任務を担うこの部隊は、特にバグダッド市民から歓迎されて
いない。占領中(2003年3−4月)に駐留していた7千人の兵士たちは、
略奪の波から首都を護れなかった。今回の隊の50%はその時のベテラン兵士で、
残りの50%は経験の浅い招集兵である。
簡単に引き金をひく
これら招集兵は簡単に引き金をひく。昨日ブルガリア政府は、遮蔽ブロック前で
米軍の銃撃を受けて死亡した自国兵士に関し、強い抗議を行った。ズグレーナの
ケースを思い起こさせる。ニューヨークタイムズは、”友軍攻撃”ケースとして
扱われた事件の詳細記事の中で、「昨年12月以来、空港近辺ではイタリア人の
ケースのような事故が少なくとも6件発生しており、犠牲者はいずれも欧米人
であった」。NY紙が引用した1月の事件の内部報告書によると、「米兵士は
1台の車に向けて発砲。その車がゆっくり走行しており、運転手が窓から掲げた
信任状(kamenoko注 原文はクレジット・ボード)完全に識別可能だったにも
かかわらず。2月には欧米人警備員の乗った装甲ジープが標的になっている。
米軍司令官は、カリパリが殺害された区域は空港周辺で”最も危険な”場所の
ひとつと明言し、「アブグレイブからわずか3キロしか離れておらず、夜半に
テロリストがしばしば活動したのはまさにあの地点であった」と付け加えた。
レッド・ゾーン。昼間でも識別不可能なくらいにカモフラージュされた
ブロックである。