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(回答先: CIA筋 「伝達経路に重大な欠陥。5割が経験不足の招集兵」(コリエレ紙CIAバージョン) 投稿者 kamenoko 日時 2005 年 3 月 09 日 01:29:27)
開放の代償 密かな行き先
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Cronache/2005/03_Marzo/08/riscatti_olimpio.shtml
ズグレーナのケース:スンニ派宗教指導者に近い人物の役割
〜「2人のシモーネの開放は、2人のquedisti民兵の釈放と引き換えだった」
ズグレーナ開放に支払われた代償は、複雑かつ危険な要素をはらんでいる。
Sisimiエージェントたちが、ペリシャ湾岸とイラクに分けて支払われた代償の
公の’支払い人’を勤めた。複数の情報筋が一致する点は、7・8百万ユーロ
の金額が誘拐犯に支払われたのは、アラブ首長国連合アブダビであるとのことだ。
この地がイタリア情報局の前線基地となったのは、イラクとアフガニスタンを
結ぶ航空機受け入れが可能であるとの後方支援的(兵站的)理由において、
また、旧サダム政権のメンバーが居を構えることから、ゲリラを支援する経済的
’パイプライン’が存在するという戦略的理由においてである。
ニコラ・カリパリの最後の勇敢な任務は、
他の人質解放に使われた経路を、ズグレーナのために再び開くことだった。
経済的にも政治的にも、どれほどかかるか予測のつかない大変高価な経路だ。
いわゆる’小額’から始めよう。Sisimiが使用する車をイタリアからイラクに
運ぶ航空運賃・接触費・20数名のエージェントのクゥエートシティ滞在費。
地元の情報提供者に媚薬を嗅がせる費用(程度によりけり)・通訳費
(エジプト人、レバノン人)。政府情報筋は、交渉に重要な役割を果たしたのは
宗教指導者アブデル・サラム・アル・クバイシ師と述べている。スンニ派抵抗
勢力の精神的指導とスポークスマンの役割を持ち、抵抗勢力、同盟軍双方の
国外を自由に移動できる話し相手としても知られている。他のイタリア人人質
事件にも登場しており、湾岸に居を構える兄弟を通じてアル・クバイシ氏が
保釈保証人になることは可能である。
アブダビ、ドゥバイは理想の交渉地
一年以上前から鼓動する心臓、つまり武装集団のモザイクの如き亡命地として
君臨してきた2つの都市は、サダム親衛隊、アル・ザルカウィの思想に共鳴する
ジハーディストたちほか便宜主義者たちを迎えている。彼らは無償で動こうとは
しない。アブダビからイラクの2つの窓口ヨルダン、シリアに流れる資金の
太いパイプが存在する。この2国には抵抗勢力に影響を与えうる人物たちが
いる。2人のシモーナの事件では、それぞれの’請求書’代表する26名の
仲介者が審問を受けた。彼らの周辺の’サメ’たちは、しばしば’ほら吹き’
であり、拘束グループと偶発的な関係を結んだに過ぎない者たちもいるが、
それでも情報のひとかけらを売る力は持っている。料金は数千ドルから
10万ドルまでさまざまである。これら’雑多な必要経費’は、最終価格に
計上される。
しかし高価な経費はこれだけではない
欧米外交筋は、イタリアが他のものも与えた可能性を憂慮している。交渉人の目を
閉じるためではなく、’疎開地’の流れを止めるために送られたアメリカ人には
過剰と移る政治的バーターである。イタリア情報筋によると、政府は2人の
シモーナ解放に、ヨルダンで拘束されていたqaedistiと繋がるテロリスト2名の
釈放を行ったといわれる。おそらく重要な仲介者の役割を演じたアブドゥラ王子が
2人の女性の解放を48時間前に確信していた理由もここから説明できるだろう。
ワシントンは友好国政府を助けるためにヒキガエルを飲み込んだが、
公式宣言のひだには、見解の不一致が滲み出ていた。専門家および関係外交各位の
判断に委ねよう。しかし読者は、アメリカの忠告にあるように、テロリストや
派閥への経済援助は、イラクの平和に反することを理解すべきだ。ジュリアーナ・
ズグレーナの開放に支払われた金額は、多くの’項目’への’支払い’となる
可能性がある。まずはカミカゼの遺族への補償。ハマスの殉教者遺族に1万5千
から2万ドルを支払っていた、世俗主義サダム政権馴染みの方法があり、この
システムはイラク人、qaedistiによって継承されている。
自爆攻撃から武器への道は短縮した。
ヘリテージ・ファンデーションのナイル・ガーディナー算出による、イラク闇市場
で100ドルで買える武器=カラシニコフ軽機関銃83,330、弾丸数万、ピストル5万、
Rpg手りゅう弾16,660、迫撃砲1,000、プラスチック爆弾25万キロ、そして同盟軍
に対する夥しい攻撃。ナシーリア駐留のカラビニエーリ(軍警察)によると、銃を
求める仲買人がしばしばこの地に現れるとのことだ。我々の駐屯地は、武器の入手が
容易な町として’評判’であるとのこと。サダム政権下に存在した多くの軍需工場
が戦争終結後に略奪に遭った。さらに、米国による攻撃開始前に独裁者の命令下で
隠匿された軍需品が、闇の流通源となっている。戦略的痛手はこれに及ばずとも、
8百万ユーロの支払いは彼らの政治的キャンペーン、崇拝者や兵士のリクルート、
プロパガンダ作戦を援助するかもしれない。荒廃したイラクにおけるこの金額は、
同盟の崩壊/再建、公職者の買収、警官を黙らせるのに十分である。
戦争をさらに引き伸ばすために。