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(回答先: ネパール国王が暫定統治 内閣解任し、非常事態宣言 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 2 月 01 日 20:58:29)
02/01 21:00 野心強く、危険なかじ取り 国王統治に期待感も
【ニューデリー1日共同】ネパールのギャネンドラ国王が一日、
デウバ首相を解任し、政治的実権を握った。三年の期限をつけた暫
定的なものだが、同国王に対しては「個人的な野心が強い」(政党
関係者)との見方も根強く、時代に逆行したかじ取りを危ぐする声
は強い。
今回の措置は、反政府武装組織ネパール共産党毛沢東主義派の攻
勢や政党間の足並みの乱れで、総選挙も実施できない現状の打破を
目指した国王の苦肉の策とも言える。国民の間には、泥沼化した毛
派の武装闘争への嫌悪感と同時に、腐敗が目立つ既成政党の勢力へ
の不信感があり、国王の直接統治に一定の期待感があるのも確かだ
。
だが、ネパール会議派など主要政党が民主化を求めて反発を強め
るのは必至。また王制打倒を目指す毛派に国王が妥協できる範囲は
限られている。国際的にも国王の強硬措置への懸念は強い。毛派掃
討作戦で、これまで得られてきた隣国インドからの軍事支援などに
影響が出る可能性もある。
ギャネンドラ国王は、兄の故ビレンドラ元国王が一九九〇年の民
主化で直接統治を手放したことに批判的だったとされる。元国王が
殺害された二〇〇一年の銃撃事件に、ギャネンドラ国王が関与した
との疑いは国民の間で依然くすぶっている。国王が対応を誤れば、
王室不要論が一気に高まる可能性もある。
20050201 2100
[2005-02-01-21:00]