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□JR脱線事故 死者106人 運転士遺体確認 救出活動を終了 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050429-00000001-san-soci
JR脱線事故 死者106人 運転士遺体確認 救出活動を終了
兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、県警尼崎東署捜査本部と尼崎市消防局は二十八日午後、マンション一階に突っ込んだ先頭車両から高見隆二郎運転士(23)を搬出し死亡を確認した。死者は計百六人に上り、戦後の列車事故史上四番目の惨事となった。救出活動はこの日で終了、今後は事故原因の解明と、JR西日本の刑事責任の追及に焦点が移る。
県警によると、死亡したのは男性五十九人と女性四十七人、負傷者は四百六十一人。現在も親族らの安否の分からない約三十人が尼崎市内の遺体安置所に待機している。死者が百人を超えたことについて、JR西日本の垣内剛社長は「痛恨の極み」と述べた。
県警と市消防局などはこの日、線路脇のマンション一階駐車場に突っ込み、大破した先頭車両内を捜索。障害物を油圧カッターで切るなどしながら遺体を運び出した。
捜査本部の調べやJR西日本によると、カーブで急ブレーキをかけた際、車輪がロックされて脱線するのを防ぐため自動的にブレーキを弱める「滑走防止装置」は、快速電車にはなかった。脱線当時、先頭車両が急ブレーキなどで減速し、後続車両が「玉突き」を起こし、被害が拡大したとみられる。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は線路の損傷状況などから、車両は右側が浮き上がって左側に傾き、横転に近い状態で脱線したとの見方を強めている。
一方、現場付近の線路上に残っていた「粉砕痕」の白い粉は、成分が線路脇のバラスト(敷石)とほぼ同じであることが、調査委の調べで判明。調査委では成分検査の結果、「鉄道敷地外から持ち込まれた異物が原因となって(脱線が)起きたものではない」として、JR西日本の「置き石が原因」との主張に否定的な見解を示した。捜査本部はJR西日本の関係者から事情聴取を続行。業務上過失致死傷容疑で捜査を進めている。
(産経新聞) - 4月29日2時55分更新