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(回答先: 尼崎脱線事故 過酷な労務管理の実態語る 運転士の同僚 (毎日新聞)yahoo 投稿者 愚民党 日時 2005 年 5 月 01 日 00:42:52)
JR脱線 運転士、非常ブレーキか 車掌「カーブ進入後衝撃」
兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、快速電車の運転席のブレーキレバーが非常ブレーキの位置で止まった状態だったことが二日、県警尼崎東署捜査本部の調べなどで分かった。松下正俊車掌(42)は「すごい速度でカーブに入り、いきなりのブレーキでつんのめった」と供述、高見隆二郎運転士(23)=死亡=が事故直前に非常ブレーキをかけた疑いが強まった。捜査本部は百八キロの高速でカーブに入り、急激な遠心力で右車輪が浮き転倒した「転倒脱線」と断定、過密ダイヤに縛られる運転士の操作ミスに加え、安全対策の不備▽JR西日本の組織の問題点−が浮かんでいる。
調べによると、ブレーキレバーは運転席の右側にあり、手前から押し込むにしたがい段階的にブレーキがかかる仕組み。強さは九段階で、一番奥に押し込むと非常ブレーキがかかるようになっている。捜査本部が、先頭車両の運転席を検証したところ、ブレーキレバーが非常ブレーキの位置まで押し込まれた状態だった。
また国交省航空・鉄道事故調査委員会の調査で、カーブ開始後八十−九十メートル先の左側レールの左端に、さびが削り取られたような傷があることが確認された。傷は約四十メートルにわたって進行方向に断続的に続いていた。
事故調などは、少なくとも横転した一、二両目は猛スピードでカーブに進入し八十−九十メートル走行後、右側の車輪が浮き約四十メートル走行して脱線。横倒しのまま約六十メートル滑走しマンションに激突した疑いが強いとみている。
一方、捜査本部は松下車掌から事情聴取を続けているが、「すごい速度でカーブに入り、いきなりのブレーキでつんのめった」とカーブ進入後についての供述を得た。高見運転士がカーブ進入後に非常ブレーキを作動させた事実を裏付ける供述とみている。
ただ、非常ブレーキが片輪走行に至るまでにかけられたかは不明で、ブレーキをかけたタイミングが脱線原因の解明につながるとみて、近くレールを切り出して押収。エックス線検査などで傷の鑑定を行う。
一方、事故前に、指令所が高見運転士を呼び出そうとしていたのは、カーブに進入する際の、運転操作でもっとも重要なタイミングだったことが関係者の証言で分かった。指令所から二度にわたる呼び出しを受けた高見運転士は、オーバーラン後の動揺の中でのブレーキ操作に加え、指令所への応答という“三重の緊張”を強いられていたとみられ、専門家も、“過密ダイヤ”に縛られる運転士は想像以上のプレッシャーにさらされると指摘している。
(産経新聞) - 5月3日3時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050503-00000000-san-soci