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http://www.asahi.com/national/update/0118/023.html
東京都港区の六本木ヒルズで昨年3月に起きた回転ドアによる男児の死亡事故で、警視庁は近く、ヒルズを管理する「森ビル」(港区)とドアメーカー「三和タジマ」(豊島区)の両社の担当役員ら7人前後を業務上過失致死容疑で書類送検する方針を固めた。類似の事故が起き、放置すれば重大な事故が起きる可能性を予見できたにもかかわらず、両社が抜本的な安全対策を講じなかったことが死亡事故につながったと判断した。
捜査当局は、両社の社長についても事情聴取を進めてきたが、「事故が起きる危険性を十分に認識していたとはいえない」と判断、立件を見送る見通しだ。
立件対象になるとみられるのは、森ビルの施設管理の役員や担当者らと、三和タジマの回転ドア担当者ら。捜査1課の調べでは、死亡事故が起きる約3カ月前の03年12月、6歳の女児がドアに体を挟まれ、耳などにけがをする事故が起きた。担当者らはその2日後に再発防止策を話し合っており、役員らも報告を受けていた。
同課は、この会議を通じて役員らが、抜本的な安全対策を講じない限りその後も重大な事故が起きる可能性を予見できたと判断。すぐに警備員を立たせたりするなどの対策をとる必要があったのに、簡易な柵(さく)を設けただけで運転を続けたことが死亡事故につながったと判断したとみられる。
森ビルの森稔社長(70)はヒルズの管理担当部長から簡単な報告を受けたが、口頭による短時間の立ち話で終わっており、危険性を認識し得なかったと判断したとみられる。三和タジマについては、社長に一切の報告がなされていなかった。
〈六本木ヒルズ回転ドア事故〉 東京都港区の「六本木ヒルズ」で04年3月26日昼、大阪府吹田市の男児(6)が自動回転ドアに頭などを挟まれ死亡した。事故をきっかけに、国土交通省などは回転ドアの安全基準づくりに乗り出し、同年6月末、ドアの最大回転速度を秒速65センチ以下に制限するなど欧米の基準より厳しい指針をまとめた。同年9月には、森ビル側が損害賠償として約7000万円を支払い、再発防止策を取ることを目指すことで遺族と示談が成立した。 (01/19 00:30)