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(回答先: 事故後、回転ドア受注ゼロ…三和シヤッター社長ら会見〔読売〕 投稿者 ネオファイト 日時 2005 年 1 月 26 日 20:58:07)
http://www.asahi.com/national/update/0127/004.html
東京都港区の六本木ヒルズの自動回転ドアに男児(当時6)が挟まれて死亡した事故に絡み、同じような回転ドアを設置している290余の施設に朝日新聞が聞き取り調査したところ、全国で73施設が撤去または撤去を予定していることがわかった。また、引き続き使用しているのは100余施設あるが、センサーを増設したり、警備員を配置したりする対策をとっている施設が多い。利用者に加えて管理者側も、依然として不安を抱いているためとみられる。
この事件では、管理者側の森ビルとドアメーカーの三和タジマ双方の幹部らが26日、業務上過失致死容疑で書類送検されていた。
調査は、国土交通省が把握する、大型自動回転ドア(直径3メートル以上)を設置している全国の294施設に聞き取りし、うち257施設から回答を得た。撤去または撤去の予定は全体の3割で、撤去はしないが使用を停止しているケースは3割の78施設。一方、使用中は4割の100余施設だった。
すでに撤去した東京都内のビルは「100%安全という確証がメーカーの説明からはどうしても得られなかった」と回答。自社ビルにある店舗の回転ドアをすべて撤去した大手スーパーは「客が回転ドアに不安を抱いていることを考え、撤去に至った」と説明している。
渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスのオフィス棟は撤去作業を進めている。事故を受けて昨年6月に国がまとめた事故防止対策に関するガイドライン(指針)通りに回転速度を設定したところ、遅すぎて利便性に疑問があると判断した。
指針は子供の飛び込み事故を防ぐため、ドアの先端に接触すると挟まれる前に停止するセンサーを設けるなどの安全対策も求めている。
調査の結果、いまも使用中の施設のほとんどは指針に従って回転速度を落としている。その際に、安全のために、センサーを増設したり、警備員を配置・増員したりした、と答えている。管理者の間では指針の認知度は9割以上で、「指針に従って改善した」と答えたケースは7割にのぼった。
だが、そうした施設でも回転ドアが本当に安全かどうかについての不安は根強い。
北海道の病院は「もし事故が起きたらという不安はある」、福岡県の病院も「全く不安がないとは言えない」としている。「撤去したいが、費用がままならない」と打ち明ける北海道のホテルもあった。
東京都港区の高層オフィスビル「品川イーストワンタワー」はセンサーが働くと警備室に通報される仕組みにした。幼児を連れて通りかかった主婦(32)は「死亡事故があって以来、回転ドアは通らないようにしている」と話した。
国交省は、今後は指針に沿った改善と使用再開が進むとみている。近く再調査し、指針への対応状況について確認する方針だ。
〈自動回転ドアの事故防止対策に関するガイドライン〉 六本木ヒルズの事故を受け、国土交通省と経済産業省が昨年6月にとりまとめた。回転速度を欧州連合(EU)の秒速100センチ以下、米国の約90センチ以下、英国の75センチ以下と比べて厳しい65センチ以下(高齢者・障害者が利用する場合は35センチ以下)と定めた。子どもの飛び込み事故を防ぐため、ドアの先端に接触すると挟まれる前に停止するセンサーを設けたり、防護さくを設置したりするなど、多重の安全対策を求めた。直径3メートル以上の大型自動回転ドアに適用される。 (01/27 10:00)