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「まさか福岡で…」震災対策乗り出す矢先の衝撃
「福岡は歴史的にも、地震がないところだと思っていた。一挙にこういう被害を受けて、大変衝撃を受けている」――。20日午後8時すぎ、東京都内で始まった関係省庁の連絡会議で、福岡県庁と結んだテレビ会議に臨んだ福岡県の麻生渡知事は、村田吉隆・防災相らを相手に、驚きを隠さなかった。
九州での大地震は、ほとんどがフィリピン海プレート(岩板)がユーラシアプレートに沈み込んでいる宮崎沖の日向灘を震源に発生している。福岡県など九州北部は、地震の被害がほとんどなかっただけに、他の地域にくらべて対策も遅れがち。
福岡市では、阪神大震災をきっかけにようやく震災対策の機運が高まり、1998年の地域防災対策に震災を盛り込み、新年度からは3年をかけ、非常食2万7000食を備蓄するなど、防災体制づくりに乗り出す矢先だった。
ただ、福岡市庁舎に臨時出勤してきた大半の職員は「まさか本当に起きるとは……」と、戸惑いの表情だった。
◆断水、ガス漏れも◆
水道やガス、電気などライフラインにも大きな影響が出た。
大分県中津市では、歩道に埋設された水道管が破裂し、約150トンの水で国道212号線が冠水。佐賀県武雄市などでも170世帯以上が断水し、福岡市水道局には漏水の報告が100件以上あった。
西部(さいぶ)ガスには、福岡市、北九州市内などからのガス漏れ通報が140件を超え、福岡県福津市のガス漏れ復旧工事で20世帯が公民館に避難した。九州電力によると、福岡市西部などで本震発生直後に2640世帯が停電したが、約2時間で復旧した。
九州電力の玄海(佐賀県玄海町)、川内(鹿児島県薩摩川内市)の両原子力発電所では、異状はなく、通常運転を続けた。原子炉は震度5以上を観測すると自動停止するが、玄海は震度4、川内は震度1だった。
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20050321/20050320i217-yol.html