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ネグリの周辺をも『ストーキング』しているここ数日。
ちょっと検索しただけで『帝国』の彼との共著者『ハート氏』についても色々出て来る。
このハート氏は、アメリカはノースカロライナのデューク(Duke)大学の『英語』の教授ですね。
せめて政治か経済の教授だろうと思っていたのに大はずれ。
それにハートと言っても綴りはHardt(ドイツ語読みでハルト)。名前はMicheal。
マイケルっていうとユダヤ系ではデーヴィッドと並んで最もポピュラーなファーストネームです。
一応元テロリストということにはなっている(が、もしかすると現役かも知れない)人が
ユダヤ系の『英語の』教授と一緒に書いた政治経済の本が、
何故か世界中の出版業界で厚遇されている。
アメリカですら、一体どのくらいの人が学術的に評価しているのか。
となると、やっぱしネグリの後押しもシオニストなのか、と仮定してみても特に矛盾がない。
あたくしも、何も自分の立てた仮説に収まりかえって思考停止するつもりはないけど
調べれば調べるほど辻褄が合って来るから困ってしまいます。
あたくしの知人のイタリア人共産主義者も言っていた
『そーんな本、読まない方が良くないかい?』
については、あるブロガーも同意見ですのでご紹介いたしましょう。
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http://www.atlanticblog.com/archives/2002_12.html
Wednesday, December 18, 2002
Silly professor watch
Remember Antonio Negri, the Red Brigade member now locked up in an Italian prison? He wrote Empire with Michael Hardt, an English professor at Duke. The combination of a Red Brigade terrorist and a Duke English professor suggested to me a book not worth my time, so I took the reviews pretty much at face value. In today's Guardian, Hardt rants about US imperialism. It is a charming mix of silliness and bad writing:
Many political and economic elites around the world, however, do not favour the creation of a new US imperialism. One common view is that European political leaders generally oppose US unilateralism because it excludes them and prefer instead multilateral political and military solutions. What are most significant, however, are not the conflicting interests that separate US elites from others, but rather their common interests.
The common interests of the global elites are most visible in the economic sphere. Business leaders around the globe recognise that imperialism is bad for business because it sets up barriers that hinder global flows. The potential profits of capitalist globalisation, which whet the appetites of business elites everywhere only a few years ago, depend on open systems of production and exchange. This is equally true for the captains of capital in the US. Even for the US industrialists drunk on oil, their real interests lie in the potential profits of capitalist globalisation.
I have the comfort of knowing I made good use of my time by taking a pass on Empire.
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(以下抄訳)
2002年12月18日(水)
『バカ教授ウォッチ』
赤い旅団のメンバーでイタリアで監獄に閉じ込められてるアントニオ・ネグリを憶えてるか? 彼は『帝国』をデューク大学の英語教授マイケル・ハートと共著で出版している。赤い旅団テロリストとデュークの英語教授の組み合わせには、どうも読むだけ無駄っぽい本だと思わせられたので、書評を額面通りに受け取ってお仕舞いにしてみた。今日のガーディアン紙でハートはアメリカの帝国主義について以下のように一席ブっている。バカバカしさと拙い作文の素敵な取り合わせだ:
『世界の多くの政治経済エリートは、しかし、新しいアメリカ帝国主義の創造に与しない。ヨーロッパの政治のリーダーは概して、彼らを疎外するアメリカのユニラテラリズムに反対してマルチラテラルな政治的及び軍事的解決策を好む、という一つの共通認識がある。もっとも意義深いものと捉えられるべきは、しかし、アメリカのエリートをその他大勢から隔ることになっている利害の不一致ではなく、むしろ彼ら全てに共通した利益の方なのだ。
グローバル・エリートの共通の利益はその経済的な分野において最も明白だ。世界中のビジネス・リーダーが、帝国主義はグローバルなフローを妨げる隔壁を設けてしまうため、ビジネスには良くないと認識している。ほんの数年前まではあらゆるビジネス・エリートの食指をそそっていた資本主義的なグロバリゼーションの潜在的な利は、今も生産と売買のオープン・システムにかかっている。これは全米の資本家にとって等しく真実である。石油浸けのアメリカの企業家たちにとってさえも、彼らの真の関心は資本主義的グロバリゼーションのもたらし得る潜在的な利に集中しているのである。』
僕はこうやって『帝国』をつまみ食い出来たお陰で、自分の貴重な時間を無駄にしなかったことがわかり、ゴキゲンである。
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『』内のようなことを書く『英語教授』と組んで革命論をブつネグリと、
これまた極東で共闘するのが、なぜ赤軍であり、その支援者の極左なのか。
(もっとも極左だけでなくエセ右翼や宗教組織、一部政党、日本財団、などという
真面目に考え出すと意味不明な寄り合い所帯なわけですが。)
彼らもまたシオニストや国際金融支配層、多国籍企業家たちとがっぷり組んでいるからだ、
とでもしなければまるっきり訳がわからないわけです。
結局、単純に『勝ち組と組んで美味い汁を吸おうや』ってことなわけか?
庶民の貯蓄や血税を吸い上げて、と。アホらしい。
それもホロコースト否定論者を叩く理由にはなりそうですわね。
シオニストのご機嫌を損ねると全てがおじゃんだもんなあ。
念のために申し上げますと、
上にご紹介したブロガーはあたくしのような『そこいらのバカ』ではなく、
ワシントン大学とシカゴ大学で経済学を学び、
ノーザン・イリノイ大学で教えた他、
現在はおそらく海洋経済や港湾運輸を専門に研究しつつ
アイルランド国立コーク大学で教鞭を取っているという人ですよ。
ブログから彼のプロフィールのページへ飛べます:
http://www.ucc.ie/~sjostrom/index.htm
しかもご自分の研究上のモットーのひとつとして
ジョージ・オーウェルの『Notes on Nationalism』の
こういう一節を引いているところなど、なかなか好感が持てる:
『そんなことを信じる人間はインテリゲンチャに違いない:
普通の人間の中にそんなバカがいるはずがないからだ』
普通の生活者としての感覚を大切に研究する、ということでしょう。
ちゃんとした人たちがこういう風に色々はっきり書いてくれると、
我々凡人は非常に助かるのであります。
日本の本当の知識人の中にもまだ勇気のある人々がいるなら
彼に習ってごく自然体にもっと色々はっきり発言していただきたいものです。