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ソフトバンク系会社がフジテレビの筆頭株主に
会見するソフトバンク・インベストメントの北尾吉孝CEO
フジテレビジョンとニッポン放送は24日、ニッポン放送の保有する13・88%分のフジテレビ株を、ソフトバンク系列の金融会社ソフトバンク・インベストメント(SBI)に貸し出したと発表した。
SBIはフジテレビの筆頭株主となる。ライブドアはニッポン放送の経営権をほぼ握り、“本丸”のフジテレビ株の取得にも意欲を示しているが、この新たな防衛策により、ニッポン放送が現時点で保有するフジテレビ株はゼロとなり、ライブドアの影響力はフジテレビに及ばなくなる。ただ、株式の貸し借りを企業防衛に利用するのは極めて異例で、今後、ライブドアが法的措置を取って対抗する可能性もある。
今回の防衛策は、フジテレビ、ニッポン放送、SBIの3社が共同でベンチャーキャピタルファンドを設立することに伴うものだ。映像や音楽、ブロードバンド(高速大容量通信)関連の分野で、ベンチャー企業の発掘、育成などを目指すとしており、ファンドの運用期間(約5年)に合わせて、フジテレビ株の貸借期間も2010年4月までの5年間となっている。
ニッポン放送はフジテレビ株を22・51%保有していたが、2月25日に大和証券SMBCに8・63%を同様に貸しており、今回SBIに残りの13・88%を貸したことで、ニッポン放送が現時点で保有する株式はゼロになる。いずれも議決権付きで、ニッポン放送の保有するフジテレビ株を一時的に“疎開”させた格好だ。
SBIがニッポン放送と結んだのは「株式消費貸借」と呼ばれる契約で、ニッポン放送側からの返還要求はできないという。
ニッポン放送を事実上傘下に収めたライブドアは、フジテレビ側に資本・業務提携を提案する一方で、交渉が決裂した場合は、フジテレビの経営支配を目的とした株式公開買い付け(TOB)を行うことも視野に入れている。「和戦両様」の構えといえ、フジテレビ側も提携交渉には応じる一方で、ライブドアのTOBを意識して、事前に友好的な企業に株を持ってもらう「ホワイト・ナイト(白馬の騎士)」に近い手法を取ったものとみられる。
24日夕、東京都内で記者会見したSBIの北尾吉孝・最高経営責任者(CEO)は、「ホワイト・ナイトを買って出るつもりはないが、後でそう言われるかもしれない」と述べた。
一方、ライブドアは「ニッポン放送およびフジテレビとの友好的な業務提携に向けて対話を続けていく」とのコメントを発表した。
(読売新聞) - 3月24日23時41分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050324-00000011-yom-bus_all