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(回答先: 堤義明・前会長を逮捕 証取法違反容疑 (東京新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 3 月 03 日 14:12:16)
堤コクド前会長逮捕 西武株虚偽記載 証取法違反の疑い
東京地検、関係先を捜索
西武鉄道の有価証券報告書虚偽記載事件で、東京地検特捜部は三日午前、証券取引法違反(虚偽記載、インサイダー取引)の容疑で、グループ中核企業のコクド前会長、堤義明容疑者(70)を逮捕した。同時に、証券取引等監視委員会と合同で、埼玉県所沢市の西武鉄道本社や東京都渋谷区のコクド本店などの家宅捜索を始めた。昨年十月に発覚した虚偽記載問題は、政財界やスポーツ界に影響力を誇示した堤容疑者の逮捕に発展した。
特捜部は今後、堤容疑者の取り調べや押収資料の分析を行うとともに、西武鉄道やコクドの旧経営陣らの聴取を任意で続け、偽装株事件の全容解明を進める。
堤容疑者はこれまでの特捜部の任意聴取に対し、容疑を大筋で認める供述をしているという。
調べでは、堤容疑者は昨年六月二十九日、当時の社長らと共謀のうえ、コクド保有の西武鉄道株数が約二億八千万株で保有比率が64・83%なのに、一部を個人名義に偽装。株数を約一億八千七百万株、保有比率を43・16%とする虚偽の記載をした西武鉄道の有価証券報告書を関東財務局に提出した疑い。
堤容疑者は提出前の昨年五月二十五日、コクド前専務(67)から長年にわたって続けられた名義偽装や虚偽記載について報告を受けた際、「いまは株は売らなくていい」などと虚偽記載の継続を指示。前専務は西武鉄道側に堤容疑者の意向を伝えていたという。
コクドなど大株主上位十社の保有比率が上場廃止基準に抵触する80%を超えていることや、コクドが西武鉄道の親会社であることを隠す意図があったとみられる。
また、堤容疑者は、前専務からの報告で知った虚偽記載という重要事実を公表する前に偽装株を減らそうと計画。昨年九月九日から二十八日にかけ、取引先など九社に相対取引で西武鉄道株約千八百万株を約二百十六億円で売却した疑いも持たれている。
売却直前の昨年八月二十日に西武鉄道が名義偽装について正式回答を求めた際、堤容疑者はコクド内で対策会議を開き、株の大量売却を指示。公表前に売却を終えるため、回答期限を一カ月間延ばしていた。
指示を受けたコクド元幹部らと堤容疑者の売却数は約七千二百万株(約六百五十億円)で、売却先は七十社・二個人に上る。
西武鉄道株の名義偽装は、堤容疑者の実父で西武鉄道グループ創始者、康次郎氏の遺産相続対策のため、遅くとも昭和三十二年から続いており、西武鉄道の株式担当者には「コクドの指示に基づいて処理するように」との申し渡しが引き継がれるなど、コクド主導の不正だった。
■有価証券報告書の虚偽記載 上場企業などは事業年度ごとに、経理状況や事業内容に関する重要な事項を記載した有価証券報告書を国に提出する必要がある。同報告書中の財務諸表は公認会計士による監査証明を受けなければならない。虚偽の記載のある報告書を提出した場合、個人は5年以下の懲役または500万円以下の罰金。法人に対する両罰規定もあり、5億円以下の罰金と定められている。
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≪捜査に全面協力≫
大野俊幸・コクド社長のコメント 「本日、当社が証券取引法違反容疑による本社強制捜査を受けたことを、厳粛に受け止めております。このような事態になりましたことは誠に申し訳なく、深くおわび申し上げます。当社といたしましては、捜査に全面的に協力させていただくとともに、一日も早く透明性の高い企業に生まれ変わるべく、全力をあげて取り組んでまいる所存です」
http://www.sankei.co.jp/news/evening/04iti001.htm