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(回答先: ↑【起業(起業家)を学ぶ】澤田秀雄〜牛尾治朗、リンクURLの訂正です。すいませんでした 投稿者 愚民党 日時 2005 年 3 月 03 日 12:50:59)
堤義明・前会長を逮捕
証取法違反容疑
西武鉄道株問題で東京地検特捜部は3日、親会社コクドの保有株を個人名義に偽装、有価証券報告書に過小記載し、公表前に売却したとして、証券取引法違反(虚偽記載、インサイダー取引)の疑いでコクド前会長堤義明容疑者(70)を逮捕した。併せて証券取引等監視委員会と合同で西武鉄道本社(埼玉県所沢市)やコクド本店(東京都渋谷区)など関係先を一斉に家宅捜索した。
昨年10月の堤容疑者の記者会見に端を発した偽装株問題は、西武鉄道グループに君臨し、レジャー、スポーツの各界に力を及ぼした堤容疑者の刑事責任追及に発展した。
前近代的な一族支配を続けてきた西武鉄道の企業統治や、法令順守の在り方があらためて問われることになる。
特捜部は、企業グループ内での絶対的なトップの地位を重視、逮捕の対象を堤容疑者に絞って刑事責任を追及。コクドの横尾彪前専務(67)や西武鉄道の戸田博之元社長(69)らについては、当面任意で調べを続け、事件の全容解明を図る。
調べなどによると、堤容疑者は元役員らと共謀し昨年6月、西武鉄道の有価証券報告書を提出する際、コクドの株保有分から個人名義に偽装した株を除外。偽装株を含めた本当のコクドの持ち株比率は64・83%だったのに、報告書には43・16%とする虚偽の記載をした疑い。
西武鉄道株は実際はコクドなど大株主に集中して上位10社の持ち分が80%を超え、東京証券取引所の上場廃止基準に抵触する状態だったのに、報告書では隠されていた。こうした虚偽報告は40年以上続いていた。
さらに、虚偽報告を昨年10月に公表する前の同年8―9月、コクドなどが保有する7200万株余を取引先などに売却。うち堤容疑者が積極的にトップセールスするなどした10社への1800万株、約216億円分の売却について、堤容疑者によるインサイダー取引の疑いが強いとして逮捕容疑になった。
虚偽記載、インサイダー取引のいずれも法人を罰する規定があるため、法人としての西武鉄道とコクドも刑事責任を問われる。
西武鉄道は昨年10月、コクドとプリンスホテルの実質保有株に名義を偽装した株があり、有価証券報告書に虚偽記載があったと公表。報告書を訂正し、堤容疑者がグループの全役職から退くことを明らかにした。
<西武鉄道株問題>…西武鉄道が昨年10月13日、親会社コクドなど大株主上位10社の持ち株比率を有価証券報告書に過小記載していたと発表。実際の持ち株比率が東京証券取引所の上場廃止基準に抵触する80%を超えていたことが判明した。東証は「重大な情報に誤りがあった」などとして、昨年12月17日付で西武鉄道株の上場を廃止。東京地検特捜部の捜査の過程で、コクドの総務部次長と小柳皓正・西武鉄道前社長が自殺した。
<西武グループ>…中核会社のコクドや西武鉄道、プリンスホテル、西武ライオンズなど135社(2004年3月)で構成する企業グループ。主要事業はレジャー業と鉄道業で、従業員は全体で約3万人(同)。上場企業だった西武鉄道と伊豆箱根鉄道は04年12月、相次いで上場廃止。各社の資本関係が複雑に入り組んでおり、連結決算は行われていない。グループ全体の有利子負債は約1兆4000億円(04年9月)。このうち西武鉄道が約9000億円、コクドが約4000億円を占める。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20050303/top_____detail__005.shtml