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(回答先: Re: なぜ晩餐会出席が労働者階級を裏切ることになるのですか 投稿者 南青山 日時 2004 年 11 月 18 日 01:50:38)
南青山さんこんばんわ
質問ありがとうございます。
>なぜ晩餐会出席が労働者階級を裏切ることになるのですか
>疑問点がいくつかあります。
>1)小泉政権だろうがなかろうが、中国との関係是正は正しい方向性だと思います。小泉政権だから何もしてやんないでは、子供のけんか。
私は中国共産党は労働者の敵だと思っています。中国共産党は中国の労働者を支配し、急激な工業化の矛盾を農村に押しつけ、農村での大規模な反乱を弾圧しています。中国での工業化は、膨大な労働者階級を生み出し、今後労働運動の爆発は不可避になっていくと思いますが、中国共産党はこれを弾圧する政権であることは間違いないと思います。日本共産党が、本当の共産党なら、このような中国共産党と友好を深める事はしないし、ましてや中国市場を狙う小泉政権や経団連のために、その仲介をやるという事はしないはずだと思います。イラク反戦運動を通して、アメリカやヨーロッパ、韓国や日本の労働運動の交流が拡大しはじめています。支配者との外交に精を出すのではなく、労働者同士の交流を拡大することが本当の平和、戦争のない社会を作る道だと私は思います。
>2)中国との仲を取り持つから小泉政権が共産党を弾圧するのを止めるなんてことは絶対ないのは、小学生でもわかるでしょう。いくらじり貧とはいえ、現時点で共産党が、そんなほとんど目のないことに賭けるとはとても思えませんが。
私も日本共産党がどんなに帝国主義の手先になっても、弾圧はやまないと思います。しかし労働運動に展望を見いだせない日本共産党には、その道しか延命が見えなくなっているのでしょう。だから裏切るのです。
>3)共産党の世界各国との交流の実状がどのようなものか、端で見ているだけですが、野党として外交に力を入れることが、なぜ労働者階級を裏切ることになるのですか。
何度も書くのは気が引けますが、現時点で、小泉政権が共産党のやることを、どのようなことであれ受け入れることはまずないと思われます。
ちなみにデンマークの女王が日本に来た記事を少し見てみましたが。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/dnk/news/20041020k0000e040035000c.html
女王は11月15〜19日に夫のヘンリック殿下とともにデンマーク主要企業52社の経済代表団を率いて東京と群馬県を訪問。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/dnk/news/20041020dde007030049000c.html
ムラー・デンマーク外相:
日本の安保理常任理事国入り支持 「大戦後、世界は変化」
http://www2.asahi.com/special/jieitai/TKY200404210361.html
デンマークはイラク南部のクルナに510人の部隊を派遣している。
以上の記事を見る限り、デンマークは、イラク戦争に軍隊を送り、日本の安保理入りを支持し、皇室外交でもって、日本との経済関係を深めようと、日本に女王を送り込んできたようですね。
これについてデンマークの労働者がどのように見ているか分かりませんが、デンマーク女王と天皇が晩餐会をやっている所に、日本共産党がのこのこと行くことは、やはり裏切りなんじゃないでしょうか?
>たとえ、小泉人気が上がるようなことでも、共産党が主導・先導したとなれば、後ろを向いてしらんふりをするのが小泉ガキデカ政権でしょう(最近は追いつめられているから、そうともいえないかもしれませんが)。
>だからといって何もやらないよでは、子供のけんか以下といわざるをえないと思われますが。
>共産党は少しずつ路線を変えようとしていて、今回の件はその一環だと思います。
>これまでの良い点を残しつつ(それが可能かどうかが問題ですが)、柔軟路線に進むのは悪いことではないと考えています。
確かに日本共産党は「少しずつ」(?)路線を変え、今回の件はその一環です。だから、私は裏切りだと思います。もはや共産党は危機に立つ日本資本主義の国益を守るという点で、小泉政権と同じ立場に立ちはじめているのです。
もう少しいうと、かつてスターリンは、第二次世界大戦の切迫に対して、スペイン革命やドイツ革命をつぶし、世界革命の輸出という意図がソ連にはないということを米仏帝国主義にアピールし、世界戦争に巻き込まれないように腐心しました。そしてナチスドイツと、日本帝国主義と不可侵条約を結び、世界中の労働者を裏切って、自分だけは世界戦争から逃れようとしました。ソ連だけ社会主義を守ればいいという一国社会主義論です。
しかし、ソ連がナチスと日本と不可侵条約を結んだことが、ナチスや日本の侵略戦争を促進してしまったのです。
日本共産党がやっていることも、戦争の危機、弾圧の危機を前にして、世界の労働者の連帯した行動に依拠して社会変革を目指すのではなく、権力との取引で延命しようとしている点で、スターリンとまったく同じだと思います。
日本共産党の反米愛国路線は、労働者国際主義とは無縁であり、むしろ小沢民主党に近づいていっているように見えます。