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(回答先: Re: 良い方向か悪い方向かはともかく、共産党は変わろうとしているのかな。 投稿者 南青山 日時 2004 年 11 月 20 日 18:57:17)
南青山さんこんばんは
>遅くなりましたが、happyblueさんの立論はよくわかりました。
どうもありがとうございます。
南青山さんのご意見と僕の意見を見て、ちょっと反論が激しすぎたかな、と後悔していました。僕の怒りは、南青山さんのご意見ではなくて、日本「共産」党の裏切りにポイントがあったという点、ご容赦願いたいと思いました。
>とくに異存はないのですが、ひとつあるとすれば、現時点で「労働者階級」とひとくくりにするのは少し無理があるのではないかと思っています。
>もう少し大きく言うと階級闘争、階級対立というフレーム(で敵と味方を分けること)自体、アフガンやイラク、イスラエル問題、アフリカ問題を例に出すまでもなく、無理があるのではないか、というのが小生の立場です。
>もう少し多元的、中間的、複数的な立場で(吉本隆明風に言うなら重層的比決定、ベルグソン/ドゥルーズ的に言えば中間者、デュルケム的な中間システム、ネグリ&ハート風に言うならマルチチュード)世界の動きを見ていかなければならないと思っています。
そうですね。現代は、同じ労働者でも昔と違って階層分化が著しくなっているので、全部を労働者階級とひとくくりにしていいものか、ということは大きな問題ですね。
でもだから階級対立がなくなったと言うことでもないし、むしろ階級対立は激しくなる一方だともいえるし、そういう鮮明な対立をなくそうと、資本の側も労働者の分断化、階層化、競争原理の導入に躍起になっているという状況なのでしょうか。
その原因は社会の高度化という側面と、階級闘争の爆発を防ぐための資本の階級支配の政策という側面と両面があると思います。雇用形態の流動化は後者の典型です。だから、本質的に階級対立がなくなったわけではないし、むしろ労働者階級が労働者階級として団結して登場するかどうかが、現代社会の階級闘争において大きな攻防点になっているんじゃないかと僕は思っています。少なくとも資本はそれを恐れています。
ぼくは不勉強なので、吉本氏やベルグソン、ネグリとかよく知らないのですが、二項対立はないといったような命題(これはデリダなんですか?)を突きつけられると、スターリン主義以降の哲学者の傾向は、革命ロシアのスターリン主義化をもって、労働者階級への絶望を思想化しようとする傾向が生まれているのかなあとちょっと思い始めています。何度か近代哲学者の意見を聞いたりするのですが、単細胞の僕には、結局市民主義以上にどうしたいのかがよく理解できません(よかったら教えてください)。
事実は多面的に検証されていくべきだと思いますが、歴史を変えようとするときは、あいまい、複雑になっている中から核心点を引っ張り出して、その対立点を軸に徹底的に社会変革を推し進める実践というのが必要になってくるんだと思います。
そしてそれが正しかったかどうかは、その実践の結果に対して検証され、理論も深められていくんでしょうね。今日の状況では、社会の中心を担いながら矛盾を強制されている労働者こそが、社会変革の主力部隊になりうるし、なってほしいです。僕としては論ずるよりも労働者階級の行動で、戦争に突き進む体制の現状をぶちこわしていくことが必要だと思っています。
>労働者階級自体、複数のサブシステムに別れていて、他のシステムと複雑、密接に絡み合っています。日本共産党も、そのようなサブシステムの一角を占めるものであり、その影響力は年々低下しているというのが小生の認識で、今回の共産党の動きは大勢に影響ないと思います。
>ただ、このままではじり貧であることはたしかなので、(良い方向か悪い方向かはわかりませんが)共産党が新しい方向に動き出したのであれば、そうしたサブシステム内での位置付けは変わってくるでしょうし、少し注目したいなと思っているところです。
ご意見理解いたしました。今後も検証し、議論していきましょうm(_ _)m