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【韓国・IT産業関連の動き】
http://www.iijnet.or.jp/IHCC/north-china-industry-shigensoudatu01-ekisyo01-korea.html
日系ガラス大手、韓国に液晶パネル基板生産工場増強
旭硝子などガラス大手3社は液晶パネル用ガラス基板工場を相次ぎ韓国に建設する。投資額は3社で500億円程度に達する見通し。韓国ではサムスン電子とLGフィリップスLCDが液晶分野に今後10年間で計5兆円近くを投資する計画で、関連部品・材料の需要も急増している。住友化学工業と東レも計1,000億円近くを韓国に投資する計画で、日本企業のサムスン、LG向け対韓投資が急拡大してきた。韓国政府関係者によると、国内ガラス首位の旭硝子の門松正宏社長は24日に訪韓、李熙範産業資源相に会って韓国進出の方針を伝える。LGフィリップスの液晶パネル工場がある慶尚北道亀尾に工場を建設する方針で、投資額は「数億ドル規模」(韓国政府関係者)という。日本電気硝子は京畿道坡洲にLGフィリップスが建設中の第七世代液晶パネル工場近くに進出することで地元自治体と合意した。日本板硝子とHOYAの共同出資会社であるNHテクノグラスも、京畿道平沢近くに年内に工場を着工する。ーー(「日本経済新聞」、2004年5月22日付・要約)
【サムスン】 ソニーとの合弁ラインなどを含め、2004年度は合計1兆7,700億ウォン(1,770億円)を投資する。また今後10年間で20兆ウォン(2兆円)を液晶事業に投じる計画。
●アルバック・クライオが平澤に工場設立へ
「アルバック」の系列社である「アルバック・クライオ」が、平澤市に500万ドルを投じてLCDおよび半導体生産装備工場を設立する。2004年末、平澤の玄谷外国人専用団地内の3000坪余の敷地にLCDおよび半導体生産装備の真空ポンプ生産工場を着工し、2005年末から本格的な製品生産を開始する投資了解覚書(MOU)を結んだ。
●LG電子、世界初の55インチ型LCDテレビ発売
韓国・LG電子は9月6日、世界最大級となる55インチのLCDテレビの発売を発表した。画面サイズは横161cm、縦94.4cmと畳一畳分に相当する。LG電子は子会社である米ジェニスを通じ、米国式のデジタルテレビ技術を保有しているだけに、今回の新製品の発売をきっかけに、今年900万台と予想されている世界LCDテレビ市場でブランド力を高めるといった戦略だ。ーー(詳しくは、韓国「朝鮮日報」、2004年9月6日参照)
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≪視点・論点≫
【サムスン・ソニーのLCD合弁が正式に開始】
サムスン電子とソニーのLCD(液晶表示装置)分野の合弁会社「S-LCD」が正式に発足した。両社は2004年7月15日、忠清南道・牙山市のサムスン電子事業場で、S-LCDの創立記念式および設備搬入式を行い、本格的な業務に着手した。資本金2兆1,000億ウォン(2,100億円)のS−LCDはサムスン電子が50%+1株を、ソニーが50%−1株をそれぞれ保有する。「S−LCD」の湯井工場は外国人投資地域に指定されており、今後7年間は法人税と住民税が100%、その後3年間は50%ずつ減免される。
【合弁企業の今後の動向】
≪双方の思いは「呉越同舟」か、それとも「同床異夢」か≫
両社の合弁が今後持続するかは現時点では未知数。今回の合弁はサムスン電子が2010年までに20兆ウォン(2兆円)を投資し、湯井に第7〜10世代の製造ラインの4つの製造ラインを建設する計画のうちの、第7世代製造ラインの第一段階のみに適用される。 したがって、第7段階の第二段階以降は「サムスン電子が独自に投資する」(サムスン側「S−LCD」の張元基CEO)と明らかにしている。またソニー側は、「今後、S−LCDが成功するかどうかにより追加合弁が決定されるだろう」と述べ、その行く末は不透明である。第8世代への投資決定は2005年下半期頃と予想されている。その一方で、ソニー側は、LCD合弁とは別に韓国にLCDテレビ工場の建設を推進する意向をほのめかしている。「S−LCD」のソニー側・中沢啓二CFOは、「韓国市場の重要性と東南アジア近隣市場の供給基地の役割を考慮した時、韓国内にLCDテレビ工場の建設を検討するかもしれない」と明らかにした。
≪第8世代のパネルでも合弁生産を協議≫
なお、同日(7月15日)の会見で、「S-LCD」の張元基社長は、「第八世代の液晶パネルについてもソニーとの合弁生産を検討する」と述べた。湯井地区に新工場を建て、2007年の生産開始を目指す。
(参照):本欄「キヤノンの液晶パネル製造装置不具合とは何か?技術修正、長期化なら・・・」
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≪サムスン電子:「7-2ライン」、ソニーが望めば合弁も≫
韓国のサムスン電子が日本など外国企業に支払う年間特許料が2004年度は1兆5,000億ウォン(1,500億円)、2010年には2兆5,000億ウォン(2,500億円)に達する見通し。サムスン電子はこれと共に、ソニーとの液晶パネルの合弁製造会社である「S-LCD」の「LCD7−1ライン」を2005年3月から本格的に量産し、当初単独投資を計画していた「7-2ライン」も、ソニーが望めば合弁とする意向を表明した。ーーサムスン電子の尹鍾龍・副会長が、ソウル・新羅ホテルでの「特許CEOフォーラム」創設式(韓国電子産業振興会主催、12月9日)に出席し、記者団に明らかにした。ーー(韓国「朝鮮日報」、2004年12月9日・要約)
≪サムスン電子、「7-2」LCD生産ライン建設を開始≫
サムスン電子は、第7世代2ヵ所目(「7-2」ライン)となるLCD生産ラインの建設を開始するため投資総額1兆ウォン(1,000億円)の計画のうち、2,867億ウォン(286.7億円=骨組工事部分)の投資を行うと発表した。30型以上の大型LCDテレビ向けのパネルを生産する計画で、2006年上半期の稼働を目標にしている。基板サイズと生産規模は現在検討中だという。
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●ソニーとサムスン電子の液晶合弁、生産開始を延期
韓国のサムスン電子は、ソニーとの液晶合弁事業について、キヤノンの液晶製造装置に不具合が発生したため、大量生産の開始に短期間の遅れが出る、との見方を示した。サムスンの広報担当によると、合弁事業は、2005年2月から大量生産を開始する予定だった。ーー(ロイター、2004年11月26日)
【註】 韓国サムスン電子と液晶パネル合弁事業を進めているソニーは、導入予定のキャノン製液晶パネル製造装置に不具合が生じたことに関して、合弁企業の稼動計画に変更がないことを明らかにした。当初計画通り、2005年6月までに量産を始める予定。
●LGフィリップス、新工場でのフル生産に遅れ
世界2位の液晶ディスプレー(LCD)メーカー、LGフィリップスは、キヤノンの液晶製造装置に不具合が発生した影響で、新工場でのフル生産に遅れが生じる、との見通しを明らかにした。また同社の関係者は、LDC価格は第4・四半期に15%以上下落する、との見方を示した。これは、先月明らかにした10〜15%の下落見通しを上回っている。ーー(ロイター、2004年11月26日)
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シャープ亀山、S-LCD、日立松下東芝連合との生産比較
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シャープの亀山工場
S-LCDの工場
日立・松下・東芝連合
稼動時期 2004年1月 2005年半ば 2006年7月
ガラス基板 第6世代
(1,500×1,800mm) 第7世代
(1,800×2,200mm) 第6世代
(1,500×1,800mm)
テレビ換算 32インチで8枚
37インチで6枚 32インチで12枚
40インチで8枚 32インチで8枚
37インチで6枚
総投資額 約1,500億円 約2,000億円 約1,100億円
月産能力 2万7,000枚
(2004年8月から)
4万5,000枚
(2005年初め) 6万枚 1万6,000枚
(2006年から)
2万6,000枚
(2008年から)
総敷地面積 33万m2 200万m2 -
場 所 三重県亀山市 忠清南道牙山市 千葉県茂原市
(註:「S-LCD」は韓国・サムスン電子とソニーのLCD(液晶表示装置)の合弁会社)
(参照):本欄「韓国・TFT液晶工場の新規稼動状況」
(参照):本欄「TFT大型液晶工場の新規稼動状況」
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≪液晶パネルの今後の需給≫
米・調査会社「ディスプレイリサーチ」によると、10インチ以上の大型液晶パネルの需給は2005年には、供給が需要を16%上回る。その結果、テレビ用の「32」インチパネルは現行の1枚1,000ドル前後が、2005年には650ドル、07年には450ドルまで下がるとの予想を出している(参照:右記「液晶テレビ用パネルのシェア」、2004年度見込み)。最終的に、液晶パネル・メーカーが生き残る目処は、これらの価格低下に対するコストの追随が可能なメーカーだけとなる、ことが予想される。
≪液晶パネル価格急落、パソコン用2カ月で30%≫
パソコン用TFT(薄膜トランジスタ)液晶パネルの大口取引価格が急落している。主力サイズは7月出荷分から2ヵ月間で約3割下がり、製造コストに近づいた。増産とパソコン販売の伸び悩みで在庫が積み上がったためだ。デジタル景気の一翼を担っていた液晶パネル価格はピークを過ぎたとみられ、一段の採算性を向上させる戦略が液晶各社に求められるようになっている。韓国や台湾の液晶メーカーと各国・地域のパソコン・モニターメーカーによる8月出荷分の大口価格交渉は大幅な値下げで決着した。デスクトップ型モニター用の17インチサイズは前月比60ドル(20%)安の1枚230ドル前後、ノート型用の15インチサイズは同15ドル(6%)安の240ドル前後となった。17インチサイズの製造コストは液晶各社によってばらつきがあるものの、平均的には1枚220ドル前後とされる。8月の価格水準は製造コストを10ドル上回るだけで、利幅が急速に縮小した。−−(「日本経済新聞」、2004年9月3日)
≪パソコン用、液晶パネル9月出荷ー13%下落≫
パソコン用TFT(薄膜トランジスタ)液晶パネルの大口取引価格が9月出荷分も世界的に下落を続けている。主力サイズは7月から3ヵ月で4割ほど下落し、一部では製造コストを割り込んでいる。9月出荷分の大口価格交渉は、主力のデスク型17インチモニターで前月比30ドル(13%)安の一枚200ドル前後となった。同サイズの製造コストは200〜220ドルとされ、一部で原価割れが生じている。大手メーカーは10月から17インチモニターで60ドル(16%)前後の製品値下げを始めている。−−(「日本経済新聞」、2004年10月7日・要約)
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【サムスン、2004年度各四半期の営業利益】
≪サムスン電子、2004年第4四半期営業利益、前四半期44%減≫
サムスン電子は、2004年第4四半期の営業利益が1兆5326億ウォン(前四半期より44.1%減)を記録したと明らかにした。2004年全体の営業利益は12兆169億ウォン(前年比81.0%増)であった。ーー(2005年1月14日)
≪サムスンSDI、昨年第4四半期は444億ウォンの営業損失≫
サムスンSDIは2004年第4四半期の営業利益が444億ウォン(44.4億円)の損失を出したと発表した。売上高は1兆4,947億ウォン(前四半期2.5%減)、サムスンSDIが四半期基準で営業赤字を計上したのは2000年の四半期別実績を発表し始めて以来初めて。これは昨年第4四半期の販売単価の下落と為替レートの下落などで売上が減った上、先月末に予定外の特別賞与を約800億ウォン支給したためとされる。売上は6兆1,218億ウォン(前年度比28.1%増)、当期純利益は7,439億ウォン(同14.6%増)であった。ーー(2005年1月14日)
(註:サムスンSDIの2004年第4・四半期(10〜12月)決算は、純利益が363億ウォン(36.3億円=前年同期2,182億ウォン〔218.2億円〕)であった。薄型パネルの価格低下やウォン高が響いた。)
≪サムスンSDI、OLED事業を直属体制に編入≫
サムスンSDIは2005年4月1日付で、子会社のサムスンOLEDを吸収合併する。サムスンSDIは2001年にNECと51対49の持分比率で合弁会社の「サムスンNECモバイルディスプレイ」を設立、OLED事業を行ってきたが、昨年はじめにNECの持分および関連特許を受け継ぎ、持分100%となり、社名もサムスンOLEDに変更されていた。
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≪サムスンSDI、2004年第3四半期の営業利益が減少≫
サムスンSDIは第3四半期売上(連結基準)が2兆3,861億ウォンで前四半期に比べ3.6%減少したと10月20日、発表した。営業利益と純利益も2,086億ウォン、2,333億ウォンで前期に比べそれぞれ29.46%、4.19%減った。ーー(2004年10月20日)
≪サムスン電子の営業利益、前四半期比26.5%減≫
サムスン電子が発表した、第3四半期の営業利益は2兆7400億ウォンと、第2四半期の3兆7300億ウォンより26.5%減少した。また売上額は14兆3400億ウォンと、第2四半期に比べ4.3%減、純利益も2兆6900億ウォンと2兆ウォン台に下落、第2四半期に比べ14.1%減少した。部門別ではメモリーとシステムLSIを含む半導体部門の売り上げが4兆7400億ウォンと、第2四半期に比べ4%増加。しかし、営業利益は9%減の1兆9500億ウォンであった。−−(「2004年10月15日)
サムスン電子の7〜9月期の決算
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前年同期比
4-6月期比
売上高 14兆3,439億ウォン
27%
▲4%
営業利益 2兆7,423億ウォン
34%
▲27%
半導体 1兆9,465億ウォン
74%
▲9%
LCD 2,250億ウォン
▲3%
▲72%
情報通信 6,106億ウォン
▲18%
▲23%
純利益 2兆6,895億ウォン
46%
▲14%
(註:1ウォン=0.1円、 ▲は減)
(参照サイト):「サムスン電子、半導体の善戦もLCD・携帯は足踏み」(「韓国「朝鮮日報」、2004年10月15日)
(参照サイト):「全経連会長に李健煕サムスン会長を推戴」(「韓国「朝鮮日報」、2005年1月14日)
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【今後の見通し】
台湾・韓国勢による2005年度以降の大型液晶パネルの大増産態勢の確立により、液晶パネルの供給過剰は間違いなく起こり、一枚当たりの価格も急激に低下することになる。また一部では、日立・松下・東芝の3社連合による大型液晶パネル工場の立ち上げも、報じられている。したがって今後の流れとしては、液晶の製造メーカーとテレビやPCの完成品メーカーとの間に築かれてきた相互供給体制が見直され、完成品メーカーによる一貫垂直体制へと移行する。また、この体制をいち早く築いたメーカーほど大きな市場シェアを取りやすくなると見られる。
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(参照サイト):「ハイニックスが中国工場設立 半導体技術の流出に懸念」(韓国「朝鮮日報」、2004年8月9日)
(参照サイト):「ハイニックスをタダ同然で誘致した中国」(韓国「朝鮮日報」、2004年8月20日)
(参照サイト):「韓国、台湾にLCDトップの座奪われる可能性も」(韓国「朝鮮日報」HP、2004年5月6日)
(参照サイト):「EU、韓国製LCDモニターに高率関税」(韓国「朝鮮日報」HP、2004年8月29日)
(参照サイト):「サムスン電子、1ギガ・フュージョン・メモリー世界初開発」(韓国「朝鮮日報」HP、2004年11月10日)
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(註:これまで発展を続ける韓国・IT産業の構造的な欠陥については、なんとなく理解していたが、サイト上でなかなか数値的・実証的な記載に出遭わなかった。以下に、参考例を紹介する。)
(参照サイト):「【経済を立て直せB】「高く持ち込み安く輸出」 (「韓国「朝鮮日報」HP、2004年5月16日)
(参照サイト):「東京大学・深川教授「韓国の不況は政治の失敗」 (「韓国「朝鮮日報」HP、2004年7月4日)
(参照サイト):「【もれる先端技術】海外で傭兵と化す韓国人技術者」(「韓国「朝鮮日報」HP、2004年11月1日)
(参照サイト):「日韓自由貿易協定(FTA)の進展状況」
【韓国豆知識】
(参照サイト):「税収不足額9,125億ウォン(912.5億円)」(「韓国「東亜日報」HP、2004年11月14日)
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http://www.iijnet.or.jp/IHCC/north-china-industry-shigensoudatu01-ekisyo01-korea.html
【基礎資源の自給体制が優劣を決する】
先進国の流れはデジタル化、しかし・・・
液晶・PDP・有機EL・SEDー本命はどれ
普及へのブレークスルーは「価格」
ー体制見極めには2〜3年必要かー
http://www.iijnet.or.jp/IHCC/north-china-industry-shigensoudatu01-ekisyo01.html