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【ワシントン=広瀬英治】米商務省が14日発表した10月の貿易統計によると、貿易赤字(国際収支ベース、季節調整済み速報値)は、モノとサービスの合計で前月比8・9%増の554億6400万ドルとなり、4か月ぶりに単月の過去最大を更新した。
輸出、輸入とも過去最大となったが、原油相場の急騰などで輸入の伸びが輸出を上回った。
1月から10月の貿易赤字の合計は、前年同期比21・3%増の5004億9500万ドルとなり、早くも過去最大だった前年の年間赤字額(4965億800万ドル)を超えた。
貿易赤字の急増で、市場などでは、貿易赤字を主因とする経常赤字と、財政赤字の「双子の赤字」懸念が改めて高まりそうだ。
10月の輸出は前月比0・6%増の980億6100万ドル、輸入は同3・4%増の1535億2600万ドルだった。モノの取引の国別統計(通関ベース、季節調整前)では、最大の赤字相手国である中国に対する赤字が同8・1%増の167億7600万ドルで、単月の過去最大となった。対日赤字は同3・9%減の58億6200万ドルだった。
(2004/12/15/00:17 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20041214i415.htm