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米軍再編の一環である在日米空軍移転構想の全容が29日、明らかになった。
〈1〉在日米空軍横田基地(東京都福生市など)の第374輸送航空団の実動部隊全体をグアムのアンダーセン空軍基地に移転し、司令部要員などを240人から69人に削減する〈2〉在日米空軍の司令部機能は横田基地に残す――ことが柱だ。
日米両政府の外務防衛関係筋によると、構想は米政府から日本政府に非公式に打診された。米側は当初、横田基地の第5空軍司令部をグアムの第13空軍司令部へ移転・統合させる意向を伝えてきた。
これに対して日本側は「司令部全体が国外へ移転すると極東地域での抑止力低下が懸念される」と難色を示した。このため、米側は横田基地に第5空軍司令部司令官と一部の組織だけを残し、主力の第374輸送航空団の実動部隊とC130輸送機11機など航空機をグアムへ移す代替案を提示した。
実動部隊移転構想の背景には、アジア・太平洋地域の空軍司令部機能と輸送機などをグアムに集中させたいとの狙いがある。この地域の抑止力維持のため、陸上部隊などを迅速に移動させる輸送力保有を目指している。
また、関係筋によれば、ラムズフェルド国防長官の構想として、太平洋軍司令官に初めて空軍大将を任命する考えだという。このポストは、これまで伝統的に海軍大将が務めてきたが、空軍力強化によりアジア・太平洋地域全体の抑止力を維持したい考えだ。
米軍はグアムの空軍機能を強化したうえで、B52爆撃機や高高度無人偵察機のグローバルホークなどを常時配備。日本周辺など極東有事の際にはグアムから、これらの航空機を緊急展開させる態勢を確保する見通しだ。一方、対領空侵犯など即応性が求められている在日米軍の三沢基地(青森県)や嘉手納基地(沖縄県)の戦闘機部隊は現行のまま残す方針だという。
◆横田基地=東京都福生市など5市1町にまたがり、3350メートルの滑走路、在日米軍と第5空軍両司令部などがある。C130輸送機などが配備され、軍人約4000人をはじめ、基地関係者1万1000人強が滞在。東京都によれば、離着陸回数は年間2万回にのぼる。輸送機は日本、韓国、グアムなどの米軍基地を結び、太平洋地域の米軍航空輸送の拠点となっている。
(2004/7/29/15:21 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040729i108.htm