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福岡県大牟田市で起きた連続4人殺害事件で、福岡県警捜査本部は週内にも、事情聴取中に拳銃自殺を図った北村真美(まみ)容疑者(45)=死体遺棄容疑で逮捕=の夫の実雄・暴力団幹部(60)を、銃刀法違反(加重所持、発射)容疑で逮捕する方針を固めた。4人の殺害や死体遺棄についても追及するとみられる。また、真美容疑者の息子の孝紘(たかひろ)容疑者(20)=同=が、遺体を運んだ自分の車を市内の自動車整備工場に隠していたことが分かり、県警が押収した。
実雄幹部は22日午前「妻(真美容疑者)の逮捕理由を聞きたい」などとして大牟田署を訪れ、捜査員と話をしているうち、突然隠し持っていた拳銃でこめかみを撃ち、自殺を図った。
県警は、実雄幹部も今回の事件に関与をしている可能性があるとみており、まず容疑が固い銃刀法違反容疑で逮捕し、殺人・死体遺棄についても取り調べを進める方針だ。実雄幹部は現在、病院で治療中だが、会話もできるなど快方に向かっており、県警は逮捕は可能と判断した。
また、県警が押収した車は、ミニバンタイプ(6人乗り)の乗用車で、市内の自動車整備工場にあった。事件後の24〜25日に搬入されたという。この整備工場には、孝紘容疑者の親族が勤めていたこともあり、付近の住民らによると、母親の真美容疑者も頻繁に顔を出していたという。
県警は、車の内部の捜索などから、この車で同市内の無職、高見小夜子さん(58)らの遺体を運んだとみている。事件後、孝紘容疑者らが県警の捜査が及ぶのを恐れ、親しい整備工場に隠していたとみられる。
毎日新聞 2004年9月27日 15時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040927k0000e040065000c.html