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(回答先: 若干問題だと思うのでちょっと釘刺し(イラク邦人殺害事件について) 投稿者 考察者K 日時 2004 年 11 月 07 日 10:09:36)
「釘刺し」って.....
Web版では見当たりませんでしたので東京新聞(紙版)11月6日朝刊(「こちら特捜部」)よりOCR入力しました。(「イル・マニフェスト」はイタリアの独立左派系日刊紙でソ連のチェコスロヴァキア侵攻を批判して除名されたイタリア共産党員たちが始めた新聞です)
■日本の社会はバッシングが好き。元気なものには触らないが、血が出たものにはサメのように群がる」ー。日本と同様、親米政権の下、イラクでの人質拘束事件が相次ぐイタリアの日刊紙記者が、日伊の世論の差に疑問を投げ掛けている。彼の目に映、る日本の心象風景とは−。
高遠菜穂子さんら日本人の拘束事件が相次いだことし四月、イタリア人の警備会社社員ら四人もイラクで拘束され、一人は殺害された。イ夕リアのべルルスコー二首相は犯人の要求には応じない姿勢を示したが、ローマでは人質解放を求める市民ら約三千人が自発的にデモをした。
「バカ」「無責任」理解できぬ反応
「(拘束された)イタリア人は仕事で武器を持ってイラクで働いていた人々。それでも、イタリアでは彼らはヒーロー扱いになってしまった。一方、高遠さんらはボランティアで行ったのにバカ、無責任という扱いを受けた。二十年ほど日本とかかわりを持っているが、今回が一番分かりにくい」。イタリアの日刊紙「イル・マニフェスト」極東特派員のピオ・デミリア記者(五〇)は首をひねる。『そこを理解したいと思った」日本人の元人質らを取材した記事は、イタリアでも大きく取り上げられた。九月下旬、デミリア記者は高遠さんを誘い、イタリアを訪ねた。イラクで拘束された非政府組織(NGO)のイタリア人女性シモーナ・トレッタさんの家族に、高遠さんと食事に招かれていた時、偶然、開放の知らせが舞い込んだという。「ローマの大きな広場に夜、解放を祝う市民たちや市長、各政党の党首らが大勢集まって、お祭りになった。一緒に祭りに行った彼女は、その光景を見て泣いていた。日本とイタリアの反応の違いを見たのは彼女にとってはつらいことだったのだろう。。お金のためでも、自分の利益のためでも、国のためでもなく、平和のために活動した彼女も英雄だと思うが」
イタリアのテレビなどで数回にわたり、インタビューを受けた高遠さんは「ボランティアが拘束された場合、救出したりでコストがかかる。ボランティアは結局、割高になるのではないか」との質問を受けた。高遠さんは「割高かどうかは分からないが、軍事費よりは低い」と答えたという。
十月二十九日には、イラクで武装勢力に拉致された香田証生さんの家族が救出を求め、日本外国特派員協会で記者会見をした。その後、家族に死亡情報がもたらされる。
「彼も無責任とか何で行ったのかと非難され両親親も悪いと言われているが、いったい彼の犯罪はどこですか。世の中にはバカも無責任もいっぱいいる」
マスコミ不在現状伝わらず
デミリア記者は香田さんのお母さんや兄と会ったら「事実を彼自身の目で見たかったんだと思う」と話していた。本来は目でみられない人のためマスコミが事実を報道すべきだが、イラクの中に入っていけないから、それができない」と指摘したうえで「今回の一番の責任はマスコミにある」と指摘する。「イラクにはレジスタンスト(抵抗者)、ゲリラ、テロリスト、泥棒といろいろいる。(マスコミが)中に入らないで、それらの区別が出来るのか。香田さんの責任がどうこうと言う前に、イラクの現状をファルージャなどの現地から伝えるべきではなかったのか。少なくともそれらについて議論がないのはやばいよ」