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(回答先: 第五章 解き明かされる明治維新の裏(新潮社) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 8 月 04 日 05:12:49)
エンセンさん、貴重な情報をありがとうございました。以下は私が副管理人を務める掲示板[藤原肇の宇宙巡礼]に、私自身が投稿したものを一部訂正・加筆したものです。ご参考まで。
http://jbbs.livedoor.com/study/2491/
幕末・明治初期にかけて日本で活躍した宣教師や各国大使の主な任務の一つが、諜報(スパイ)活動であったことは言を俟ちませんし、これは今日の世界においても盛んに行われていることです。その意味で、フルベッキの場合も果たして諜報活動を行っていたのかどうか大変気になる点であり、もし行っていたとすればフルベッキは誰(組織)のため諜報活動を行っていたかという点に大いに関心があります。祖国オランダか、妹夫妻のいるアメリカか、日本か……。そうした折、掲示板[阿修羅]で最近発行された『石の扉 ―フリーメーソンで読み解く歴史― 』の「第五章 解き明かされる明治維新の裏」を紹介している投稿に出会ったのでした。
http://www.asyura2.com/0406/idletalk10/msg/361.html
早速『石の扉 ―フリーメーソンで読み解く歴史― 』を入手し、一読してわかったことは、安易なフリーメーソン陰謀論で満ち溢れた多くの類書とは一線を画したのが、『石の扉 ―フリーメーソンで読み解く歴史― 』であるということです。また、藤原博士がスレッド3で仰せの「坂本竜馬の渡欧説あるいは渡上海説」も同書に書かれていました。なお、同書の以下のくだりに目が止まりました。
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つぶさに龍馬の振る舞いを検証すれば、ヨーロッパ文明に触れた者だけが持つ、
特有な合理性が感じられます…。『石の扉』 P.110
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幸い、私の場合ヨーロッパに滞在した経験を持つことから、今までの体験と照らし合わせても上記の筆者(加治さん)の発言は大いに肯けるものがありますし、こうした視点を「近代日本とフルベッキ」で龍馬を取り上げる時に生かせればと思っています。
ともあれ、果たしてフルベッキはフリーメーソンだったのか否か、また、長崎に居を構えていた時期が一致することから、フルベッキとグラバーとが交流を持ったことは容易に想像できるのであり、お互いに日本の土になったという共通点以外に、別の共通点が二人の西洋人から見いだせるかもしれないと期待しています。
明治維新の原動力となったのは日本人ではありませんでした。それは、「五里霧中の情勢にあって、私がパークスと薩摩、長州の両藩の間にあった壁を壊してやった。これが私の一番の手柄だ」とグラバー本人が述懐していることから推察できるように、薩長連合を成立させたと言われている龍馬の背後に、グラバー、さらにはフリーメーソンが存在していたのではないでしょうか。
最後に、ご参考までに『石の扉 ―フリーメーソンで読み解く歴史― 』は、フリーメーソンについて確かな視点を提供してくれる本であることを示す意味で、同書の記述を数点示しておきたいと思います。
■ヨーロッパの町並みを思い出してみてください。年は、石で埋め尽くされています。
荘厳な聖堂、途方もなく巨大な城、華麗な教会、そして美しくつらなる家並。それら建物はもちろんのこと、道路、橋、水道というインフラまでも、すべて石で出来ているのです。
まさに石こそ国家の要、石こそ国の最重要素材でした。石工がいなければ、城壁ひとつ作れないのですから、石工の「マスター」(親方)は最重要人物ということになります。『石の扉』 P.44
■ピラミッドに限らず、建造物は、数学、鉱物学、土木工学、あらゆる学問の塊だということはすでにお分かりだと思います。それを培い継承する技術集団。その存在があったからこそ、世界七不思議の一つ、あの途方もないピラミッド建設が可能になり、目を見張る、数多くの美術品が生まれたと記しています。
村の西の斜面から墓が発見されました。その墓標には驚くべき文字が刻まれていたのです。
「石工の親方XXX、クフ王治世ZZZ年」
まさに、メーソンマスターここにありと記しているのです。『石の扉』 P.60
■テンプル騎士団が勢力を伸ばしはじめたのは、1120年ごろのフランスです。そして石工たちがゴシック建築を手がけはじめたのも、1135年フランス。騎士団が隆盛を極めた時代と、荘厳なゴシック建築が開花する時代が、ぴたりと一致するのです。『石の扉』 P.89
■本書であの人物はメーソンだと断定するのは、メーソンの名簿に載っている故人か(故人の場合、特別なことがないかぎり、遺族に断りなくメーソンだと公表していいことになっています)、存命であっても、公然と自ら名乗っているメンバーに限られます。『石の扉』 P.208
■フィリピン、ブラジル、アルゼンチンなどはメーソン国家という範疇に入れてもいいでしょう。
EUに目を向ければ、ちょっと信じられませんが、総じてメーソン国家と言えそうです。
スウェーデンでは、王室とメーソンの関わりはとても深いというか、ほとんどがダブっています。
また、英国では……。『石の扉』 P.226
■ブッシュ大統領の有力対抗馬は民主党のジョン・ケリー上院議員ですが、お互いに名門イェール大学の同窓生。しかも二人は秘密結社「スカル・アンド・ボーンズ」に入会していたのです。この「スカル・アンド・ボーンズ」は19世紀にイェール大学にできました。徹底した白人至上主義エリート集団とされる、フリーメーソン仕込みの秘密結社で、米国社会には強力な影響力があるといわれています。『石の扉』 P.276