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★阿修羅♪
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ぷち熟女さん、こんにちは、ご無沙汰しております。
議論板でのぷち熟女さんをはじめとする男女関係に因んだ対話をROMしていると、いつの間にか佳境（収束）に入ってしまったようで、どうやら参加のタイミングを逸した感が否めずにいました。けれども、以前よりぷち熟女さんに伺ってみたいことがありましたので、そのことも含めて男女間に纏わることについて語ってみようと思い立った次第です。
ところで、ROMしながら手許にあった長谷川真理子著『オスとメス＝性の不思議』（講談社現代新書）と三木成夫著『胎児の世界』（中公新書）を再読していました。本の解説は脇に置きますが、あらためて印象を深くしたのは前者の『性の起源は繁殖とは関係がなく、性のもともとの意味は、多様性の創造にある』（ｐ.38）と後者の『生物の二大本能として「個体維持」と「種族保存」があげられる』（ｐ.160）の一節です。
私は何時の頃か、主に生物学的な視座に依拠し「個体維持」と「種族保存」を基軸にして、同じく生物である人間の存在理由ないしは存在目的について考えてきましたが、今日でも雌雄分化の原因を解く鍵の一つは前出の一節に求められるのではないかと見ています。
そして、現実の男女の思考様式及び行動様式を考えるときのキーワードを求めたのが、ユングを系譜にする「両性具有論」です。中でも、男性における女性性（アニマ）や女性における男性性（アニムス）という概念でした。
私は男ばかりの兄弟の長子として育ちましたので、女性の性向や感性との接触や交流が希薄でしたが、人一倍の好奇心で中学の頃から同世代の女性（女の子）にアタックを繰り返しました。当時のことを思い起こすと顔から火が出る感覚に今でも襲われます。多分春の蠢きに突き動かされたことにもよるのですが、解らぬことを解らぬままにしておくことにも我慢がならず、簸たすら付き合ってくれる相手を探して手当たりしだいにデイトの申し込みをしては、お決まりのようにけんもほろろに断られ、挙句は相手の父親に殴られそうになったこともありました。ようやく思いが遂げられるのは高校も最終学年になってからのことで、それでも女性にたいする疑問が解けたわけではなく、ますます不可解になっていった記憶が蘇ってきます。
それから、一丁前に諸々の恋愛体験を経て結婚を契機にようやく落着きを取り戻した頃、時を同じくしてセックスに興味を示し積極的な女性もいるし、殆ど興味を示さず消極的で拒絶感の強い女性もいて、男性の努力の及ばぬ場合があることを知りました。もちろん、育った環境や育った経緯（性的トラウマの有無）による影響を考慮に入れなければならないでしょうが、自身を振り返った場合平凡な家庭に育ち両親による圧力を感じることがない比較的プレーンな心性にありましたので、積極的な女性は固より興味を示さない女性がいる事実を俄かに受け入れることができなかったものです。
私見ですが、私はセックスの快感は一方的に感受するものであると捉えています。例えば男性の場合、前戯をするのも、またピストン運動するのも、何故そうするのか、それは主に精液発射時における快感を得んがためでしょう。医学的解説を借りて叙述すると、リンガに加えられる性的刺激が仙骨の神経に伝達されることによって精巣から精液が尿管深部に噴出し、尿道を通過する刺激が骨盤内部神経系に快感となって走るということになります。私はこの最終過程の感覚を享受しようとする心の状態が能動的であり、また身体の様態が受身的であることは、おそらく男女共に同じではないかと想像しています。しかし、最終過程に到るまでには何が最も介在するかというと、アニマとアニムスではないかと考えています。つまり、男女間のセックスは男性の女性性（アニマ）と女性の男性性（アニムス）との出会いをモメントにして成立するというものです。さらに、人間に潜む女性性（アニマ）の表現型としての男性と人間に潜む男性性（アニムス）の表現型としての女性の接合過程がセックスであると言えるかも知れません。
加齢に準じた精力の減退にもよると想われるのですが、セックスについての考え方は少しずつ変化して来ています。しかし、私自身はセックスの行為自体は昔から好きであることに変わりありません。ただ、周囲のあからさまなセックス談義に応じて来なかったのは、セックスは周辺を含む行為にこそ意味があり、まさしく実際に味わうべきものと捉えて実行に勤しんで来たからです。けれども、娘が成長し年頃になるころから、娘と同世代もしくはそれ以下の女性には美的な興味（例えばファッションは大好きで、パリ・コレに関する通信はいつも楽しみにしています。）は懐いてもセックスの対象とは全く見ないようになりました。
それから、長いつき合いなるのですが現在のパートナーに触れてきて、生来セックスにあまり興味を示さない人もいるのだということを実感しました。しかしながら、セックス好きの私がパートナーに対して不満を感じなかったのは、若い頃幸運にも良き相手に恵まれ彼女を中軸にした４､５年にわたる素晴らしいセックス・ライフを送ることができたからかも知れません。故あって結婚には至らず、また当時は自覚できませんでしたが、典型的なアニマとアニムスの出会いであったと思います。しかし、それをそのまま違う人（現在のパートナー）に求めることは無理というものでしょうし、子育てに託けて努力も疎かになったまま時が過ぎ、互いの部品の動作も鈍くなってきた現実を自覚する今日この頃であります。
さてそこで、質問なのですが、プチ熟女さんにとってセックスとはどんな意味をもつのか、快感とはどんなものなのか訊いてみたいのですが、プチ熟女さんに嫌われるは絶対に避けたいので、御心にお任せし断られてもよいと思っています。そう言えば、以前この板で展開されたマドオンナさんの語りには非常に刺激されましたが、そんなマドオンナさんの中にアニムスを強く感じたものでした。
愛と恋を絡めると問題は難しくなりますし、また新たな愛には現役でもないことから、今回は特に自身の拙い体験を重ねながら愛の相ではなく恋という断層から男と女を省察しようと試みました。ただし、中途半端に終わってしまったことを反省しております。
また、会いましょう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。