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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu77.htm
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長嶋JAPANはなぜ金メダルが取れなかったのか
五輪という国際舞台が示した日本野球界の問題点
2004年8月25日 水曜日
◆長嶋ジャパンの金消える…完封負け/野球
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040825-00000006-nks-spo
<野球:オーストラリア1−0日本>◇24日◇準決勝
長嶋ジャパンの、金が消えた。1次リーグで唯一敗れているオーストラリアとの準決勝。日本のエース松坂大輔(23)がリベンジを期して登板。初回から3者連続三振と飛ばしたが、6回に許した1点が重かった。打線は沈黙し、松坂は13三振を奪う128球の力投を見せながら降板した。日本代表の長嶋茂雄監督(68)が、野球のさらなる発展のため「伝道師」として選んだプロ集団。金メダルは逃したが、まだ3位決定戦で銅がある。長嶋ジャパンの戦いは、まだ終わっていない。
(日刊スポーツ) - 8月25日9時2分更新
■1球団2名枠の悲劇〜シリーズ「アテネ五輪」(4d)■ 佐々木敏
http://blog.melma.com/00042082/20040825
●日本専用投手●
アテネ五輪本番予選Lの台湾戦、準決勝の豪州戦で、いずれも日本は苦戦し、なかなか得点できなかった。
理由は、両チームとも、米大リーグ傘下のマイナーリーグ(2A、3A)で活躍する伸び盛りの投手を温存しておいて、日本戦(だけ)に照準を合わせて調整して先発させたことにある。
いくら伸び盛りといっても、しょせんマイナーリーグレベルなので、福留孝介(中日)、城島健児(ダイエー)、中村紀洋(近鉄)のような日本の強打者なら、2〜3試合、8〜9打席も対戦すれば球筋を覚え、打ち崩すことができる。
が、五輪ではほとんど1試合、3〜4打席しか対戦しない。そうなると、2Aクラスのちょっといい投手なら、日本の強打者を1試合に限って抑えることは十分可能だ。そして、その程度の投手は、台湾、豪州は言うにおよばずオランダにもギリシャにも1か国につき1人ぐらいはいるので、「格下」の野球後進国が相手でも、日本が簡単に勝てるとは限らない、ということになる(現にギリシャ戦の序盤は苦戦し、五回までは「1-0」で、日本は1点しかリードできなかった)。
●二岡と井端●
こういう「1試合だけの好投手」にあたったら、日本の打者はどうすればいいのか……豪州との準決勝で、福留や城島がセフティバントを試みたことで明らかなように、足が速くて小細工のできる打者を中心に攻めるべきなのだ。
準決勝の豪州戦に、もし二岡がいれば、(足が遅くてセフティバントができず、本塁打が打てるといってもいつそれが出るかわからない、中村に代わって)三塁手としてスタメンで出て、何度もセフティバントを試みて、豪州の先発投手オクスプリングをゆさぶり、投球のリズムを狂わせようとしていただろう。また、もし井端がいれば、八回二死一、三塁の場面で藤本に代わって代打で出て来て、セフティバントを決めて同点にしたかもしれないし、何より、そのあとそのまま二塁の守備位置に付いて、無難にこなしただろう(から、同点で延長になっても守備の心配はせずに済んだはずだ)。
準決勝の豪州戦は、長嶋が二岡と井端を高く買っていた理由を、あらためて端的に示した。
03年の五輪アジア地区予選では、長嶋は12球団の全選手のなかから自由に代表選手を選べたので、二岡と井端をメンバーに入れた。が、04年のアテネ五輪本番では、「プロ野球のペナントレース中に行われるから、12球団で公平を期するため」という理由で「12球団2名ずつ」の枠が設定されてしまった。このため、上原浩治(巨人)、高橋由伸(巨人)、岩瀬仁紀(中日)、福留孝介(中日)といった他の主力選手を選ぶ都合上、二岡、井端は「枠」からはみ出し、代わりの内野手として、中村、金子誠(日本ハム)、藤本らが選ばれた。
中村や金子の守備力、打力、走力は、「2名枠」という制約の中で考えれば、それなりに価値のある戦力と言えるだろう。
が、日本のプロ野球界が長嶋JAPANに対して「何がなんでも金メダルを取って来い」と(口にこそ出さないまでも、暗に)要求するのであれば……結果はやってみなければわからないが……やはり「2名枠」などは撤廃して、長嶋(や中畑清・監督代行)に、二岡や井端を自由に選ばせてやるべきだったのではないか。
●北京五輪への教訓●
五輪では、どこの国も金メダルをねらって国を挙げて挑んで来る。ライバル国は、一生に一回しか日本の打者に投げないような、「日本キラー」の秘密兵器を用意して来る。そういう相手には「全員中村」の強力打線を用意して臨んでも勝てないのであり、必要なのは「全員二岡」の機動力野球なのだ。そうなると二岡タイプの選手は1人でも多く代表メンバーに入れる必要があり、代表監督には、なんの制約もなく自由に選手を選ばせなければならない。「ペナントレース中だから1球団2名ずつ」などと、金メダルと無関係な都合を押し付けられて勝てるほど、五輪は甘くない。
◆アテネ五輪の野球日本代表の弱点 July 29, 2004
http://ikiiki.livedoor.biz/archives/5067724.html
我国の野球界は経営問題だけでなく、いろんな分野で随分おかしなことが目につく。
今回はオリンピック日本代表に関することに限って書く。
オリンピックの日本代表チームは金メダルを取りにいくということで、プロ野球選手で固め、、長嶋監督、中畑清ヘッドコーチという陣容である。
日本代表は13,14日に東京ドームでキューバとの壮行試合を行った。日経夕刊の記事によると1分け1敗だったという。2試合で計22三振を喫し、走者が牽制球で三度も刺されたそうだから、これで「確実に金メダルを取れるチーム」などとはとても言えない。
日本代表の関係者に次のことをいいたい。
(1)監督は今闘病中である。今だに去就については誰も何も言わない、言えない。野球の神様みたいな人だから、何にも言えないのなら、せめてご本人から代表チームの監督として今の事態をどのように認識しているのかコメントをさせるべきであろう。監督にはチーム作りと言う大事な仕事がある。飾物ではない。
(2)国際試合でルールが問題になることは野球に限らず、どの競技でもついてまわる問題であり、避けて通ることは出来ない。国際試合をよく見て研究するしかないが、現在の日本チームはそのための備えが全然出来ていないように見える。
(3)例えば、今回の中畑ヘッドコーチがベンチを飛びだして審判に抗議した件は国際試合では認められることだったからナンセンスな行為。ストライクゾーンやボークの判定もキューバ戦で選手は戸惑ったらしい。これは先に上げた三振数や牽制で三度も刺されたことからも明かである。
我国のプロ野球ルールは一種のローカルルールであるから、このルールが身体に染み込んでいる監督、コーチ、選手全員は国際ルールを真剣に勉強して欲しい。微妙な判定はいくらでもあることを肝にめいじて、試合に臨んで欲しい。(例え、負けてもルールのせいにしないため)
(4)「国際使用球はプロ野球の球よりも飛ばない、シンで当てないと全然飛ばない」などと本番ではこんな泣言はいわないで欲しい、言わせないで欲しい。(相手チームも同じボールを使っているのです。
(5)壮行試合でひ弱な日本チームの弱点がもろに出たように思う。このような問題点を指導者は早急に鍛えなおしていただきたい。
(6)その際、できるなら、長嶋監督や中畑コーチのようなノリノリの人材とは異質なクレバー過ぎる(冷静な)くらいクレバーな人材を重用するのも勝つチームを作るために必要な手かも知れません。
(私のコメント)
私のオリンピックの注目種目だった野球とサッカーが終わってしまいました。野球はあと一試合残っていますが銅か、メダルなしで終わる。野球の場合ドリームチームを結成して金メダルを目指していただけに、オーストラリアに二敗を喫してしまうなど、日本のプロ野球はこの程度なのかと、野球ファンからも見下されるだろう。
佐々木敏氏が指摘するように日本やキューバのように最強チームには、相手チームもエース級ピッチャーを当ててくるから思わぬ苦戦をすることもある。オーストラリアは守備がまずく格下のチームですが、日本チームを研究してエース級ピッチャーが登板されると、日本のプロ野球選手でも打てない事があると言うことだ。
ましてや予選リーグからトーナメントになると相手チームも全力を出してくるから、相手チームの情報分析も必要ですが、日本チームはキューバだけを研究してあとは舐めてかかっていたような気がする。プロ選手なら始めての投手でも二順目ぐらいからは打てるはずですが、チャンスが来ても代打を出す事が出来ず点を入れられなかった。巨人の二岡や井端のようなユーティリティープレーヤーがいなかった。
近鉄の中村選手もホームランバッターですがオーストラリア戦では全く打てず代打要員に回したいところですが野手の控えが4人ではそれも出来ない。4億円プレーヤーもホームランが打てなくては単なる守備要員だ。近鉄が大赤字なのも中村紀洋選手に4億円も出しているからだ。日本のプロ野球も大幅なリストラも考えるべきだろう。
実力に自信があればメジャーに行けばいいのだし、出来ない選手は年俸を半分に減らして再スタートすべきだ。サッカーのJリーグも一時は1億円プレーヤーが続出したが、ワールドカップで馬脚を現して人気も急降下で年俸もかなり落ちたようだ。だから1リーグにするよりも選手のリストラが今回のオリンピックで必要な事がわかった。
今回金メダルが取れなかった一番の要因は監督のいないままオリンピックに臨んだことだ。長島監督は病に倒れてから病状からして参加できないことは誰にでもわかっていたことだ。しかし本人が辞退しない以上どうすることも出来ない。マスコミも何にも言わないし関係者も何も言わない。息子の一茂が唯一言える立場ですがバカ息子だから言えるはずもない。
本気で金メダル取るためならば実力のある監督を選んで、自由に選手選びが出来る体制でないと金メダルは無理だろう。かといってアマチュア選手ではオリンピックすら出場は出来ないだろう。日本のプロ野球はオリンピックと言う国際舞台の洗礼を受けて、日本のプロ野球の問題点が浮かび上がってきたように見える。
日本には日本野球協会がなく、プロもアマも四分五裂状態で、プロ野球のコミッショナーも飾り物だ。プロ野球団のオーナー会議が一番権威があるようですが老害化して時代に変化についてゆけない。プロ野球選手も人気と実力の乖離があって恵まれすぎているような気がする。プロ野球改革にはさまざまな意見が出されていますが、日本のプロ野球団は企業の私有物だから閉鎖的で改革もままならない。